虚ろの輪音

第二部 第三話「継ぎし刃は誰が為に」 - 01

GM
よーし
GM
じゃあ技能成長結果とか言うべし!
ヤンファ
えーと、スカウトが8になりました
ソルティア
成長はレンジャー2→レンジャー3、エンハンサー2→エンハンサー4で【ストロングブラッド】【メディテーション】を取得。
シャルロット
プリーストがLv7に。
ヤンファ
バットゥルソング!
GM
閃電バトソンは定番になるとおもう(データ見ながら
シャルロット
フォースの力の前に歌だよな
ソルティア
しゃるろっちゃんはどんどんバランス型になってくわね
シャルロット・ヘリオドール
器用度 30+1
敏捷度 28+2
筋力  20
生命力 22
知力  26
精神力 22

HP 64+2  MP 50
ファイター      9
プリースト:ザイア  7
エンハンサー     5
マギテック      4
レンジャー      2
戦闘特技
1.《魔力撃》
3.《防具習熟/盾》
5.《防具習熟Ⅱ/盾》
7.《マルチアクション》
9.《両手利き》
ex.《魔法拡大/数》
《タフネス》
秘伝/CA
《地這刃》
《活人撃》
《閃電二撃ち》
《ストレイフレイド》
《不動堰》

《咬破魔刃撃》
《瞬閃哮》
《黎光閃》
練技・賦術
【ガゼルフット】
【キャッツアイ】
【ビートルスキン】
【メディテーション】
【スフィンクスノレッジ】
装備
機剣【シュヴァルツシルト】
〈リベリオン-S-〉
〈イスカイアの魔導鎧〉
〈決死の鉢巻〉
〈ウェポンホルダー〉
〈ガンベルト〉
〈韋駄天ブーツ〉
〈フルオプション・マギスフィア〉
ほか
ヤンファ・シャンリーク
器用度 32+2
敏捷度 36+1
筋力  26+2
生命力 21
知力  12
精神力 13

HP 48+2  MP 25+2
フェンサー      9
スカウト       8
アルケミスト     5
エンハンサー     5
プリースト:ヒューレ 4
戦闘特技
1.《武器習熟/ソード》
2.《防具習熟/非金属鎧》
3.《武器習熟Ⅱ/ソード》
7.《マルチアクション》
9.《防具習熟Ⅱ/非金属鎧》
ex.《必殺攻撃》
《トレジャーハント》
《ファストアクション》
秘伝/CA
《瞬刃》
《天趨刃》

《瞬閃哮》
《風の導き》
練技・賦術
【キャッツアイ】
【ガゼルフット】
【アンチボディ】
【ビートルスキン】
【ケンタウロスレッグ】
【クリティカルレイ】
【パラライズミスト】
【ヴォーパルウェポン】
【バークメイル】
【アーマーラスト】
装備
砦刀【ヴォルフスシャンツェ】
〈アラミドコート〉
〈籠手〉
〈ウサギのピアス〉
〈多機能ブラックベルト〉
〈軽業のブーツ〉
ほか
エリカ・ケイ
器用度 13
敏捷度 16
筋力  14
生命力 22
知力  26+1
精神力 36

HP 48+2  MP 62+2
フェアリーテイマー 9
セージ        8
アルケミスト     6
エンハンサー     2
戦闘特技
1.《魔法誘導》
3.《魔法収束》
5.《魔法制御》
7.《魔法拡大/数》
9.《MP軽減/フェアリーテイマー》
ex.《魔法拡大/時間》
《鋭い目》
《弱点看破》
秘伝/CA
《宴は終わらず》
《我らが舞は唯一人の為に》
《魔法圧縮/数》
《風の導き》
h
練技・賦術
【メディテーション】
【アンチボディ】
【パラライズミスト】
【バークメイル】
【クラッシュファング】
【ヴォーパルウェポン】
【エンサイクロペディア】
【イニシアティブブースト】
装備
魔銃【シックザール】
〈ソフトレザー〉
〈カトレアの花冠〉
〈祈りのアミュレット〉
〈ガンベルト:活性弾×12〉
〈韋駄天ブーツ〉
ほか
ソルティア
器用度 29+1
敏捷度 16
筋力  28+2
生命力 22+3
知力  30
精神力 26+3

HP 67+2  MP 59+2
ファイター      9
ソーサラー      8
エンハンサー     4
レンジャー      3
コンジャラー     2

戦闘特技
1.《魔力撃》
3.《防具習熟/金属鎧》
5.《防具習熟Ⅱ/金属鎧》
7.《武器習熟/ソード》
9.《武器習熟Ⅱ/ソード》
ex.《マルチアクション》
《タフネス》
秘伝/CA
《剛魔撃》
《閃電二撃ち》

《咬破魔刃撃》
練技・賦術
【ビートルスキン】
【キャッツアイ】
【メディテーション】
【ストロングブラッド】
装備
〈ディ・ゾンネ〉
〈イスカイアの魔動鎧〉
〈スパイクシールド〉
〈決死の鉢巻き〉
〈赤の眼鏡〉
〈黄鉄鉱のお守り〉
〈野伏の威風堂々たる炎武帝のマント〉
〈ウェポンホルダー〉
〈ブラックベルト〉
〈韋駄天ブーツ〉
〈信念のリング〉
ほか
GM
ということでよろしくお願いします。
シャルロット
よろしくおねがいします
ソルティア
よろしくお願いします
ヤンファ
よろしくおねがいします
エリカ
よろしくおねがいします

第三話 「継ぎし刃は誰が為に」
彼は、最期の時まで己の護るべき者を護り続けた。
彼は、最期の時まで愛すべき者を愛し続けた。
如何なる時も折れず、毅然と、飄々と立ち続けた。
そして尚、己が一人の人間である事を忘れず、最期まで己の為に生きた。

霧を払う為に必要な力、それが何かは明らかだった。
そして、それを扱う為に、何をすべきなのかも。

俺たちは今、未来の為に《刃狼(かこ)》を超える。


GM
霧の街に潜入し、そして“紅き霧”の影響によって撤退を余儀なくされてから4日目の朝。
GM
アイゼル、ラーエル、ザガートの3名の手助けを受けた君たちは、シェス湖地下遺跡を再度通って、連合軍の拠点までどうにか戻って来た。
GM
連合軍の拠点の空気は当然に暗い。
GM
だが、3人も言っていた通りに、人の数はそれ程減っているようには見えない。それなりに多くの人間が撤退する事が出来たのだろう。

GM
シャルロット!」
GM
君たちが拠点に足を踏み入れると、駆けつけて来る影がひとつあった。
GM
赤茶色の長髪を靡かせながら一心不乱に駆けて来たのは、マグダレーナだった。
#マグダレーナ
「……良かった。ここまで戻って来られたか」
#マグダレーナ
「他の皆も、戻って来てくれてありがとう……本当に良かった」
ソルティア
「えぇ、何とか。怪我は多いですけどね」 はは、と血まみれ甲冑が答える。
シャルロット
「あ、お姉様……」 腕がぷるぷるします。引きずるように戻ってくる
シャルロット
「……」 微妙に引きつった笑顔でお出迎えです。えへへ。やらかしちゃいました(背中の剣
#マグダレーナ
「……流石に、まったくの無事という訳にはいかないようだな」 シャルロットの手と剣も、他のみんなも。
ヤンファ
「ま、生きてることが今回の“無事”だ」
ソルティア
「あの状態でしたから、五体満足で戻ってこれただけでも御の字ですよ」
シャルロット
「あんまり私はお役に立てませんでしたが」 苦笑いで
ヤンファ
「それより、被害の方はどうなってんだァ?」
#マグダレーナ
「ああ、全軍の撤退は完了した。……残念ながら、死者も出てしまっているが、あの状況からすれば、随分と少ない方だ」
ヤンファ
「……そうかァ」 死者が少ないだけでもマシと思おう
エリカ
「……」 ほんとに死者少なかったんだ。良いことだけど、どうにも不思議だ。
#マグダレーナ
「……士気さえどうにかする事が出来れば、すぐにでも進軍を再開できるのではないか、という程にはね」
ヤンファ
「いやァ、二の舞だろ」
ソルティア
「優勢なところにアレですからね……あの霧が、霧の街の由来となったものなんでしょうね」
#マグダレーナ
「ああ、地形による霧だけでなく、あの紅き霧もあの街の名の由来なのだろうな……」
ソルティア
「……例え士気が上がったとしても、あの霧がある限り侵攻は困難でしょうね……」 むぅん
エリカ
「……正直、あの霧の中じゃ、まともに戦えません」 少なくとも私は。
#マグダレーナ
「……〈ファランダレス〉がそこにあるということは、シャルロット、使ったのか?」 少し真剣な表情になる。
ヤンファ
「使いやがったぜコイツ。こっちに〈抑制の剣〉が無いってのになァ」
シャルロット
「……ひ、ひとふりだけですよ」 ひとふりだけ。
ソルティア
「シャルロットさん、それ言い訳になってないですからね」
ヤンファ
「使った後に人の背中でぐったりしてた奴が何言っても無駄だぜェ?」
シャルロット
「あ、あんまり力も出てませんでしたから……」 ぷるぷる
#マグダレーナ
「……かつて、公王陛下は《ネベール会戦》において、一振りで数多の蛮族を撃破したが、それだけで恐ろしい程の代償を伴ったそうだ」 ヴァイケリオンがあって尚、ね。
#マグダレーナ
「……言っておくがヤンファ、それについては君にも責任が無いとは言えない。……まだシャルロットが無事だから良いものの、今後は十分に注意してくれ」
ヤンファ
「……悪かったって。こんなトコで使うとは思わなかったんだよ」
#マグダレーナ
「シャルロットも、今後は〈ヴァイケリオン〉の補佐なしに使う事は絶対にしてはいけない。……次はどうなるか分からないからな」
シャルロット
「……」 はい、とは答えない悪い子です。
ヤンファ
「っつーか、所持してすらいねえのに使うと思うか普通」
#マグダレーナ
「ともあれ、霧への対策を練る為の軍議を行いたいのだが」 と一通り見回して、特にエリカの疲弊し切った様子を見て
#マグダレーナ
「その前に、君たちには休息を取ってもらおう」
ソルティア
「えぇ、そうします……傷が治っても流れた血が還ってくるわけじゃないですからね」
ソルティア
「積もる話もありますが、そろそろ眩暈がしてきてます」 くらくら
シャルロット
「そ、そうですね……流石に、みんな疲労の際です」
ヤンファ
「だなァ」 流石の俺も休みたい  「特にエリカは精神的にもキツい筈だ」
#フェリシア
「あの状況は私でも相当精神的にも堪えたからね……。エリカさんなら、尚更でしょう」
エリカ
「……すいません」
ヤンファ
「……ま、戦場なんて異端な地に来たんだ。仕方ねえよ」 この前カッとなって胸ぐら掴んだことを何となく悪びれた風に思いつつ
#マグダレーナ
「フェリシアも、今は私の手伝いなどはいい。ゆっくり身体を休めるんだ。いいな」
#フェリシア
「……畏まりました。お言葉に甘えさせていただきます」
シャルロット
「私も、流石に自分でボタンがとめられないのはつらいものがありますし」 指がぷるぷるします
#フェリシア
あ、でも時間を追うごとにダイブマシにはなってますよ。>シャルの手
シャルロット
もう動くのは動くんだな
シャルロット
なんだらくしょーじゃん!(シャルロット談
#マグダレーナ
「君たちの寝所に案内しよう。付いて来てくれ」
シャルロット
「お願いします、お姉様」
ソルティア
「はい、分かりました」 ついていきます
エリカ
「……」 無言でついてく。
#マグダレーナ
「すまないが、休んだ後は恐らくすぐに軍議に参加してもらう事になる。それは了承してくれ」
#フェリシア
「はい、異存ありません」
ヤンファ
「へいへい」
ソルティア
「ハードですねぇ……」 苦笑しつつも、無理だとは言わない
シャルロット
「……判りました」 ちら、とエリカに視線を向けた後、マグねえに返事をした

GM
朝に拠点へとたどり着いた君たちは、日中死んだように眠り続けた。
GM
霧の街への突入から今日まで、ゆっくりと休めるタイミングは無かったのだ。それも当然の事だろう。
GM
やがて、陽も落ち、辺りが夜の闇に包まれ始めた頃に君たちは起床する。
GM
起床して少し経ったところで、男女それぞれの部屋のメンバーに対してマグダレーナから通信が入る。
GM
内容は「こんな時間で済まないが、先に言っていた軍議を行いたい。準備を整えて本陣へ来てくれ」というものだった。

GM
君たちが軍議用のテントへ赴くと、そこには以前と同じようなテーブルを囲んで、多くの者の姿がある。
GM
マグダレーナにフェリシア、アラン、イーヴ、バルクマン、反対側にはユリウス、ベアトリス、黒騎士ディペナテス、ランベルトが座っていた。
GM
そして、彼らとは別に意外な者の姿もある。公都ザイア神殿長ジェラルド・ヘリオドールだ。
ソルティア
「……? ジェラルド様?」 意外な姿にきょとんと
シャルロット
「……お、お?」 お父様? という言葉がのどにつっかかってでてこなかった。きょどってる
#ジェラルド
「先の任務についての話は聞いている。よく無事に戻って来たな」
#ジェラルド
ジェラルドは、君たち4人に向けて労いの言葉を述べる。
ソルティア
「あ、はい、お陰様で」 何がおかげさまなのか
ヤンファ
「いえ。予定通りに事を運べず申し訳ありません」
シャルロット
「な、何故こんな前線に」 びっくりしすぎた。
#ジェラルド
「ああ。要請を受けてな」
#ベアトリス
「……ジェラルド神殿長には、私からの要請で一部の神官戦士たちと共にこちらへ赴いていただきました」 ベアトリスが静かに口を開く。
#ベアトリス
「公都の状況も概ね落ち着いたようで、ジェラルド殿が離れられても問題が生じぬだろうと判断されたもので、神官戦士団にはインミスティなどに駐留していただき、住民たちの保安に努めていただく予定です」
ソルティア
「あ、インミスティの……それはそれは、お世話になります」 義妹がな。ぺこりなう
#ベアトリス
「ただ、ジェラルド殿ご本人については、今後霧の街の攻略にて直接手をお借りしたいと考えております」
エリカ
「そうだったんですか……」 なるほど……って 「……え、直接?」
ヤンファ
「………」 直々に、だと?
#ジェラルド
「……ということだ。もし、蛮族軍が勢いに乗じて反撃に転じるような事があれば、前線の街が危険に晒される可能性もあるのでな」
ソルティア
「それは……とてもありがたいことですが」 大丈夫なの?と言外に。
#ベアトリス
「ええ、そちらについての詳しいお話はまた後程。……一人でも、優秀な方の協力が欲しい状況でしてね」
シャルロット
「……」 なんだか緊張する事態に! 今までは街だったのに、今は戦場だから父親参観気分だ
ヤンファ
「………」 ここにこれだけの面々がいるとなると、公都はガラ空きじゃないか
#ジェラルド
「安心しろ。何も我々が居なければ公都を護る者が居ない訳ではない」
ヤンファ
「……お気遣い、恐れ入ります」 読心されちまった
#ジェラルド
「必要がなければ、前線に出る事は無い。……が、状況を聞く限り、私といくらかの神官戦士たちは直接前線に立つ必要が出てくるだろう」
シャルロット
「盾として、ですか……?」
#ジェラルド
「ああ、そうだ。霧を払う為の盾としてな」 詳しい話はまた後で、と。
シャルロット
「……?」 何か、ニュアンスがちがったような
ソルティア
「左様ですか……その、余り無理をなされないように……」 何て言っていいのか迷った挙句こんな感じ
#ジェラルド
「それはこちらの台詞だ。慣れない戦場で疲れている者も居るだろう。身体に異常を感じたら、いつでも言うといい」
ソルティア
「お心遣い、ありがたく頂戴します」 ジェラルドさんにぺこり
#ベアトリス
「……さて、それでは」
#ベアトリス
「まずは、謝罪を。《アストラム》を含め、皆様には、今回多大な負担を掛ける事となってしまいました。これは、私の力不足によるものでしょう。……此処で、改めてお詫びを申し上げさせていただきます」
#ベアトリス
そう言って、皆へ向けて深く頭を下げる。
シャルロット
「い、いえ。そんなことは」 PL的な問いかけなのだが、ベアトリスどこの担当してて力不足っていってるんだろう……
GM
総括的な意味で?
GM
作戦の立案の中心に立ってると思いねえ。
シャルロット
把握。
エリカ
「え……いえ、その、ベアトリスさんのせい、なんかじゃ」
ソルティア
「ベアトリスさ……宰相様の責任では」 と首を横に振る。
#マグダレーナ
「今回の件は宰相閣下お一人の責任ではありません。我々も、作戦に賛同したのです」
#マグダレーナ
「幸い……あれだけの状況に対して兵たちへの被害は少ない。今後も戦えるだけの戦力は十分以上に残っています」
#ベアトリス
「……ありがとうございます」
シャルロット
「あのような事態、容易に察知できるものではないですし……次、勝つことを考えましょう」
ヤンファ
「シャルロット様の仰る通り、それよりも次の策を練るべきかと」
#ベアトリス
「蛮族たち内部の小競り合いによって、“翠将”ヤーハカゼッシュの持つ〈クルルラガン〉の魔剣は失われたとされていたのですが……どうにも、真実はそうではなかったようです」
ソルティア
「〈クルルラガン〉……あの紅い霧を発生させる魔剣、でしたか?」
#ユリウス
「君たち4人は、まだ知らなかったね。かの紅き霧は、〈クルルラガン〉と呼ばれる魔剣によって生み出されるものだ」 ベアトリスの言葉を、ユリウスが継ぐ。
#ユリウス
「ああ、そうだ」 ソルティアに頷いて。
#ユリウス
「あの霧が蔓延する中では、人族の力は削がれ、逆に蛮族たちはその穢れからより大きな力を得る」
#ユリウス
「それは君たちも体験した通りだろう」
エリカ
「……」 それはもう嫌という程に、だ
ヤンファ
「………」 こいつ知ってたんじゃねえの、と思いたくなるが。まあ表情を無にして聞いていよう
ソルティア
「相当格の高い魔剣なのでしょうね。守りの剣の力をはるかに上回っているようでした……」
シャルロット
「クルル……ラガン。反守りの剣、といったところなんでしょうね」
#ユリウス
「正確には、〈穢れの剣〉かな」 あまり大きな差はないけど。
シャルロット
「あれから、その紅い霧は常時展開されているのですか?」
#バルトロメウス
「……現在、可能な地点まで斥候を出しているが、紅き霧は展開されたまま、且つ門が閉じられた形跡も無いとのことだ」
エリカ
「閉じられてない……?」 え、開けっ放しなの。
シャルロット
「攻め込むなら、来い。ということでしょうか」
ソルティア
「……? 紅き霧はともかく、門が閉じられていない……?」
#ユリウス
「開門されたままなのは、相手の挑発なのか、それともこちらへ攻めてくるつもりなのか、現時点では分からない」
ヤンファ
「………」 それはそれで厄介だな
#アラン
「……けどよ」 そこでアランが口を挟む。
#アラン
「実際、事前の調査では帝国側の調査でも、公国側の調査でも『〈クルルラガン〉は失われていた』っつー結果だったんだろ?」
#アラン
「大分前に俺も直接姫サンに依頼されて調査したが、〈クルルラガン〉はもう霧の街には無ェっつー結果しか得られなかったぜ。結構真面目に調査した結果だったんだがな……ちィとショックだぜ」
シャルロット
え、そうなんですか」 むしろあることはわかってたんスか
#アラン
「そーなんだよ。全会一致で失われてるって結論が出てから、わざわざ話すまでもねェってなってたんだ」
ソルティア
「アランさんでさえそう判断したのに、実際はあった……と言う事ですか」 むぅん
ヤンファ
「……何を根拠に『無い』と言い切れたのですか」
#アラン
「帝国、公国両国がどんだけ調べても、〈クルルラガン〉はねえっていう結論しか出て来なかったんだよ。流石にヤーハッカゼッシュのど真ん前まで行くのは無理だったが、結構それに近い奴を捕らえたりもしたんだぜ?」
シャルロット
「ええと、でも……調査しているのであれば、魔剣の使い手だとか、性質はもう調べがついているのですか?」
#ユリウス
「ああ、その辺りについては」
シャルロット
「無いとされていた魔剣が、実際にはあった……ですか。うーん……」
ヤンファ
「ふむ……では、側近にすら存在を極秘にされていたか、もしくは……」
ヤンファ
「……いや」 首を横に振る。これは言っていいことじゃない
エリカ
「……つい最近、取り戻した、ってことでしょうか」
ソルティア
「似た能力の別の魔剣、と言う可能性も無いではないですが……」 まぁ低かろう
#イーヴ
「今回、紅き霧を発生させた魔剣が、〈クルルラガン〉ではない魔剣という可能性も0ではないが」
#イーヴ
「だが、0に等しい確率だと言って差し支えないレベルだ」
#イーヴ
「実際……他にも、同様に紅い霧を発生させる魔剣は無い訳ではない。〈穢れの剣〉とでも称するべき特徴を持った魔剣は、他にも存在しているといくつかの文献も示している」
#イーヴ
「だが、それは此処からは少し遠いリーゼンやダグニア辺りの話だ。あれを発生させたのは、素直に〈クルルラガン〉だと考えて良いだろう」
#バルトロメウス
「……どれだけ言っても、あの街に〈クルルラガン〉と思しき魔剣が存在しているのは事実だろう」 ひとまず話を進めよう、と。
ヤンファ
「失礼」
エリカ
「……そうですね」 あるものはあるのだ。
#アラン
「……ま、その辺について俺の調査不足について文句とかがありゃ後で個人的に頼むわ」 と、言外に他意を込めて。
ソルティア
「いえ、100%確実に調査しろ、というのも無理な要望ですからね……」 肩を竦める。
#ユリウス
「さて……では今後我々はどうすべきか。この軍議では、それを考えていかねばならない」
#ユリウス
「まず、何故先日のような事象が起こったのかを、ランベルト教授より説明してもらおう」
#ランベルト
「はい。先日、我々の持ち込んだ〈守りの剣〉は確かにその効力を発揮し、蛮族たちの動きが鈍るのを確認しています」
#ランベルト
「ですが、それにも関わらず、その効力は〈クルルラガン〉から発生した紅き霧に飲まれてしまいました」
#ランベルト
「それが何故かと言えば、〈クルルラガン〉の方が、我々の持ち込んだ〈守りの剣〉より魔剣としての格に優れていたという単純な理由です」
#ユリウス
「我々が霧の街を攻略する為には、あの紅き霧を突破する事が必要不可欠だ」 ランベルトの句を継ぐように、ユリウスが語る。
#ユリウス
「さて
#ユリウス
「〈守りの剣〉と〈穢れの剣〉、二つがぶつかった時により格の強い側の効力が勝るのであれば我々はどのような手段を取る事ができるだろう、シャルロット殿下」
ヤンファ
「………」 ああ、もう決定事項だな次の流れ
エリカ
「……」 案の定の流れに持っていくらしい。
ソルティア
「………」 遠い目になりつつ
#ユリウス
ユリウスはテーブルの上で手を組みながら、鋭い眼差しでシャルロットを見る。
シャルロット
「……勝つべくして勝つ。より強い剣で押しつぶすのが定石ではありませんか?」
ヤンファ
「………」 帰ろうかなー。俺帰っちゃおうかなー
#ユリウス
その通りだ」
#ユリウス
「では、その“より強い剣”は何処にある」
#フェリシア
「…………」 あの時の話通りだな、と緊張した面持ちでユリウスとシャルロットを見て。
シャルロット
「……私の手の内に、ですか。他には存じませんが、ユリウス陛下には既知の剣が存在しますか?」
#ユリウス
「ルキスラ帝都の最も力の強い〈守りの剣〉ならば、あるいは可能かも知れないが確実なのは、〈ファランダレス〉だろう」
シャルロット
ん……? ファランダレスってそんな強力なの?
GM
守りの剣としては超強力! 魔剣としての格も高いぜ! でok
ヤンファ
まあ一振りで蛮族パァンするほどだしな
シャルロット
「ユリウス陛下は、あの魔剣のことをどこまで?」
ヤンファ
「………」 さて、どこまで知っているか
#ユリウス
「おおよその成立時期、〈守りの剣〉としての機能があること、それだけではなく、何らかの超常的な力をも有している事は把握している」
シャルロット
「……」 あの剣が諸刃なんだって話は、あまりしないほうがいいな。ちょっと黙って
#ユリウス
しかし、〈ファランダレス〉の力の使用には、大きな代償が付き纏うとも聞き及んでいる」 シャルロットの考えを見抜いたように。
シャルロット
それでも、と?」 こいつ、ウチの王のこと大体しってんじゃねえだろうな。
#ユリウス
「無論、シャルロット殿下が無事であるまま使用する方法が無いのであれば、この手段を取る事は出来ない」
#ユリウス
「だが、これ以上失敗を重ねて兵たちに不当な損害を強いる訳にもいかない」
#ユリウス
「故に、我々は最も確実な方法を取らなければならない」
ソルティア
「………」 どこまで知ってんだこの陛下、と心の中で。
エリカ
「……」 この調子だと、おおよそのことは知ってそうだ。
シャルロット
「……それでは、既にもうプランがおありなのでしょうか?」
#ユリウス
「人の上に立つという事は、未来に起こりうるあらゆる事態を想定して、その全てに対して策を講じておかなければならないということでもある」
シャルロット
「そんなことが出来るのは、ユリウス陛下ぐらいなものでしょう」 こればかりには苦笑して返す
#ユリウス
「それが出来ていれば、このような結果は招いていまい」 ふ、と口元で苦笑して返す。
#ユリウス
「ともあれ人が造りし剣なれば、人が使えぬ道理は無い。方法は、何かしら用意されているはずだろう?」
シャルロット
そうか。ファランダレスは守りの剣でもあるから、人工製なのか
#ユリウス
うん、表向きは守りの剣だから、人工品だよっていうか。
#ユリウス
魔剣って基本始まりの剣のレプリカだから、大体全部人工品やね。
#ユリウス
神器とか祭器は神様が作ったもんだけど。
エリカ
神造魔剣なんて滅多にあるものじゃないしね。
シャルロット
それもそうか
#ユリウス
神様もある意味人だから人工物と言えるかもしれないけどここでは別物として扱っておく。
ヤンファ
」 無駄だな。黙っている必要は無さそうだ  「なれば、実行させてみせましょう」 初めてまともにユリウスに口を開く
#ユリウス
「……ほう?」
#ユリウス
「具体的にどのような手段か、聞かせて貰えるかな」
#マグダレーナ
「……」 マグダレーナは、静かにヤンファに視線を向ける。
ヤンファ
「改めて名乗らせて頂きます。私の名はヤンファ・シャンリーク……“抑制”を司る一族にあります」
#ユリウス
「無論、シャンリーク家の勇名は聞き及んでいる。《刃狼》と呼ばれる者たちの事もね」
ヤンファ
「光栄に存じます」 とだけ添え  「我々、シャンリーク家には代々継がれてきた剣が存在します」
シャルロット
「……ヤンファさん」 “アレ”は安全に使えるようにするものじゃなく、移し変えるだけなんだからそう、不満を洩らすような視線を向ける
ヤンファ
「………」 此処で隠していては後で言い逃れは出来ない、と思いつつシャルを一瞬見る
#ユリウス
「……」 続けてくれ、とでも言うような様子でヤンファから目を逸らさずに。
ヤンファ
「その名を〈ヴァイケリオン〉……単刀直入にその力を述べるならば」
ヤンファ
「〈ファランダレス〉の反動を抑制する剣……と言えば伝わりましょう」
ヤンファ
「故に、“抑制の剣”とも」
#ユリウス
「……成程」
ヤンファ
「その剣の力をシャルロット様の〈ファランダレス〉と共に用いるならば、この状況を打破できるかと」
ヤンファ
「………」 その後自分の身がどうなるか、などとは言うまい。
シャルロット
「……」 この展開は概ね想像していたのだが、予定調和ばりの内容に呆れる
ソルティア
「………」 ヤンファの決意には何も言葉を挟まず、大人しく話を聞く。
エリカ
「……」 黙っていても良かったんじゃないのか、とは思う。思うだけで、口にはしないけど。
#マグダレーナ
「ヤンファ、君が構わなければ、〈ヴァイケリオン〉について、この場で私が知っている事を語ろう」
ヤンファ
「私は構いません」 姫に頷き
#マグダレーナ
「……では、ジェラルドも必要があれば補足してくれ」
#ジェラルド
「畏まりました」
#マグダレーナ
「はっきりとした時期は不明だが、魔動機文明時代の終期、〈ファランダレス〉と共に造られた魔剣があった。それが〈ヴァイケリオン〉であり、その管理者としてシャンリーク家が選ばれた」
#マグダレーナ
「その当主は《刃狼》と呼ばれ、〈ヴァイケリオン〉の使い手たる資格を得る」
#マグダレーナ
「〈ヴァイケリオン〉の役目は、先もヤンファが語ってくれた通りだ。〈ファランダレス〉の使用に伴う負荷を軽減し、その一部を自身に転嫁し、ファランダレスの使い手の身体や精神を護ること」
#ジェラルド
「双方を上手く扱えば、共にほぼ負荷を与える事なく、両魔剣の力を振るう事が出来るそうだ」
#ジェラルド
「これは先代の《刃狼》フーロン・シャンリークと、先代の〈ファランダレス〉の使い手であったオトフリート・イエイツ将軍から私が直接聞いた事だ」
ソルティア
「そこまでの効力が……」 負荷なしってのは初耳か?
シャルロット
「……そんなこと、できるんですか?」
#ジェラルド
「あくまで、彼らから聞いた話だが……彼らがそんな嘘を吐く事もあるまい」
エリカ
「……」 逆に言えば、うまく扱い損ねれば結局は負荷がかかる、ということ。
ヤンファ
「………」 そう、親父のアレはやはり失態だったのだな。薄々は感じていたが
ヤンファ
「それについては……負荷の相殺といったところでしょう」
ヤンファ
「双方の力が均衡すればそれらが相殺され、負荷が著しく減少する。ただし、どちらかが偏れば負荷も偏り……その先は言わずとも知れたものでしょう」
#ジェラルド
「オトフリート将軍は生前、何度か〈ファランダレス〉を使用する機会があったが、その時には必ずフーロンと〈ヴァイケリオン〉が付き従ったそうだ」
ソルティア
「なるほど……」 納得しつつ話を聞くなう
#ジェラルド
「これは余談だが……《蒼き北伐》の時、オトフリート将軍は〈ファランダレス〉を持ち出さなかった」
#ジェラルド
「理由を知る者は、今は居ないがな」
シャルロット
「……そうですか」
ヤンファ
「……ふむ」 それは初耳だった
エリカ
「……」 北伐。その単語に、ほんの僅かだけ眉を顰める。
#マグダレーナ
「……〈ヴァイケリオン〉は、フーロン殿の死後、遺体と共に回収され、今はシャンリーク家に安置されている。で間違いないな?」
ヤンファ
「仰る通り、我がシャンリーク家に」 頷いた
#ユリウス
「それを持ち出す事は可能か?」
ヤンファ
「無論に御座います」
#ユリウス
「ならば、次に君たちにしてもらうことは決まったか」
シャルロット
「……」 これは、確定コースかな。まあ、他に手があったわけでもないのだが
#ジェラルド
「フーロン曰く、『資格を有するに至った者が握れば、後は勝手に剣が試練を与えてくれる』だそうだ」
シャルロット
「……え、迷宮でも出るんですか?」
ソルティア
「剣が試練を……?」 首を傾げて
エリカ
(試練……?) 資格がある者が握るのに試練を与えるのか。順序が逆のようにも思えるが。
#ジェラルド
「そこまで細かい事は聞いていないが、フーロンの時は『握ったらよく分からねェ場所に居た』と」 原文ママ。
ソルティア
(あぁ、親子だ) <原文ママ
シャルロット
「フーロンさんの言いそうな話ですね……それ」 懐かしくて笑ってしまった
ヤンファ
「………」 シャルの発言はさておき  「試練、ですか。耳にしたことはありますが、具体的な話を聞いたことはありません故……」
ヤンファ
「ですが、我が父がそう仰るのであれば、確かなのでしょう」
#ユリウス
「……では、そうだな。ランベルト教授、インミスティまで戻れば、小型の飛空船は用意出来るな?」
#ランベルト
「はい、無論です」
#ユリウス
「ならば、君たち4人そうだな、念のためあと一人同行者を選んで、〈ヴァイケリオン〉の回収にあたって欲しい」 いつもの3人からの選択制や!
ソルティア
ここでまさかのマグねぇさま
エリカ
ないわー
ヤンファ
いや、俺はアリだと思う
ヤンファ
詳しい人を連れて行くのは悪いことじゃない
エリカ
それもそう……なのか
ソルティア
「後一人、と言うと……」 アランとフェリシアさんを見た。マグ様? ソル的にないわー
シャルロット
「……」 前線じゃないなら、お姉様アリやとおもうがな
#フェリシア
「……」 息が詰まりそうな空間だったわ、と話を一通り聞いて一息ついてます。
#アラン
「ま、好きに選べよ。どんな試練なのかは分からねェしな」
ソルティア
「その試練が迷宮なら、アランさんに来てもらうのが一番でしょうが……」 スカウト的に
シャルロット
「いやあ。フーロンさんがクリアした試練ですよ? 腕ずく以外にあるのかな……」
ソルティア
「僕らはヤンファさんのお父上に関しては知らないので、何とも……」 苦笑して。
#マグダレーナ
「ひどい言い草だな……。彼は斥候としても優秀だったんだぞ?」
ヤンファ
「……マグダレーナ様以上に、我々の持つ伝承に詳しい者はこの場にいないでしょう」
ヤンファ
「恐縮ながら、私としてはマグダレーナ様に来ていただけると心強いかと」
エリカ
「……え、マグダレーナ様を、ですか?」 いいのかそれ、って顔。
シャルロット
「……」 マジで! っていう顔してヤンファ見るわ
ヤンファ
「どの道、我々が剣を回収するまでこの場を動かすことは不可能でしょう。なれば、姫様に動いていただくという選択も考慮できるかと」
エリカ
「それは……言われてみれば、そうですけど」
ソルティア
「選択肢としてはアリじゃないでしょうか。この状況を打開する為の策を探しに、と言えば納得もされるでしょう」
ソルティア
「それに、試練が何かも分からないのですから、戦力としても戦う手段の多いマグダレーナ様は頼りになりますしね」
#マグダレーナ
「勿論、君たちがそう言うのならば私は構わない」
#マグダレーナ
「ユリウス陛下、宰相閣下、よろしいですね?」
#ユリウス
「これから本軍は防戦が主になる。マグダレーナ殿下が抜けるのは少々痛手だが、神官戦士団の協力もある。問題はないだろう」
#ベアトリス
「……そうですね。防衛ならば、我がルキスラの魔動兵器軍も存分に活用出来ます」
シャルロット
「むむむ……」 私はお姉様と一緒っていう天秤がぐらぐらうごいてるわ
ヤンファ
「……仮に、試練で私に万一の時があったならば。伝承に詳しい者が誰よりも対処に優れる筈です」
シャルロット
「しかし、お姉様を危険な目にあわせるわけにも」 カクカク
#マグダレーナ
「それは私の台詞だ、シャルロット」
ソルティア
「カクカクしてますよシャルロットさん」
ヤンファ
「戦場に居ることもさして変わらない事をお忘れですか?シャルロット様」
シャルロット
「戦場と試練では戦場のほうが大丈夫そうといいますか……」
#アラン
「戦場の方がやばくねって思うのは俺だけか……?」
エリカ
「私もそう思いますけど……」
#マグダレーナ
「いつも君を最も危険な目に遭わせてしまっているんだ。偶には私もそこに立たねば、父上たちに顔向け出来ない」
シャルロット
「……その、そんなこと気にしなくてもいいんですよ、お姉様」
#マグダレーナ
「逆の立場だったら、君だって気にするだろう」
ソルティア
「ともあれ、そうですね……アランさんには、もう少しクルルラガンのことを調べてほしいと言う気もしますし」 スカウトセージは優秀なんだぞ
#アラン
「あー、そうだなァ……。〈クルルラガン〉より気になる事も無い訳じゃねェんだが……」
ソルティア
「〈クルルラガン〉より気になる事、ですか?」 首を傾げて
#アラン
「最近ナンパしてねェからナンパの腕が落ちてねェかなァとかな……」
エリカ
「……」 ジト目。
#アラン
「おーこわ」 肩すくめた。
ヤンファ
「陛下の前に御座います、アラン様」 失礼だよ!
#アラン
「やめろよ鳥肌が立つ」
ソルティア
「ここに目ぼしい女性はおりませんか?」 はは、と笑い。
#アラン
「いやァ、眩しすぎて流石に気が引けるっつーか?」
シャルロット
「……」 妹の数はアランとヤンファ、どっちがおおいんだろうな
ソルティア
「さすがのアランさんもここに居る方々では気後れしてしまいますか」 ははは
ヤンファ
「……こほん」 わざとらしく咳払い。そんなキャラじゃない? 知っててやってるよ
シャルロット
まあ、そうですよね。クルルラガンにかんしては、もうはっきりいってしまえば調査などいらないのでは?」
ソルティア
「確かに、優先順位は落ちますが……無いと判断されていた魔剣が唐突に現れた事は、やはり気になりますし」
#アラン
「ぶっちゃけ、分かってるっちゃ分かってるからな」 凡その魔剣としての格とか、能力とか。
シャルロット
「もうやることが判っている物に調査の手を食いつぶしても……というところがありまして。それでしたら、アランさんには自由に行動してもらったほうがいいかな、なんて」
ソルティア
「まぁ、その辺りはアランさんと他の方々の判断にお任せ、と言うところでしょうか……」 自分的には気になるな、と言う事で。
#ユリウス
「……そうだな。彼には前線に参加してもらうより、調査にあたってもらった方が有効だろう」
#アラン
「じゃ、偶には歴史のお勉強でもしてくるか……」
ヤンファ
「陛下もこう仰っております。他に意見がなければ、マグダレーナ様にご同行願いますが……宜しいでしょうか?」
#マグダレーナ
「……」 見回すが、特に異を述べる者は居ない。 「構わないようだ。今回は、私が同行させてもらおう」
シャルロット
「……」 目下、気になることっていうのは、前回遭遇した連中の事か。やや意味深にアランへ視線を向ける
#アラン
「……お、何だ何だ? 今更俺の魅力に気付いたか?」
シャルロット
「アランさんがいい男であることに異論はないにしても、そういうこと言う場面じゃないですよ」 ぱたぱた
#アラン
「くっ……こいつ場を弁えた回答を覚えてやがる……」
#フェリシア
「……」 こいつじゃないわよこの馬鹿と足を踏んだ。
エリカ
「……アランさんが弁えてなさすぎなだけだと思いますけど」 ぼそり。
#アラン
「俺はいつでもマイスタイルなんだよ。これじゃないと調子でねェんだ」
ソルティア
「まぁ、僕が気になるってるのはクルルラガンがどこから生えてきたか、と言う事なので。手が空いたらでいいですから、調べておいてください」>アラン。
#アラン
「茸みたいに生えて来たとか……」
ソルティア
「促成栽培とか止めてほしいですねほんと」
ヤンファ
「………」 こいつら陛下の前でも素でコントするようになったなぁ
エリカ
「そろそろ不敬罪で捕まりますよ」 このやろう。>アラン
#アラン
「多分そん時はお前も捕まってるからいいわ」 気づかない所で不敬な態度を!
エリカ
「……」 シャルロット相手には自覚あるから言い返せない!
#ベアトリス
「……ふふ、賑やかなのは結構ですが、ひとまず今後の方針は決まりましたね」
エリカ
「……すいません」 なんか賑やか系で。
ヤンファ
「申し訳ありません」 こんなのばっかりで。俺?一緒にするなよ
ソルティア
「あ……失礼しました、陛下」 皇帝には頭を下げておこう。ベアトリスさん? いつもの事ですから
シャルロット
「さて、それは置いといて……すぐにでも発つとしましょう。時間は一刻を争うでしょう?」
#ベアトリス
「それでは、《アストラム》隊員、シャルロット殿下、ヤンファ殿、エリカ、ソルティアに加えてマグダレーナ殿下には、〈ヴァイケリオン〉の回収にあたっていただきます」
#ユリウス
「そうだな。馬を手配する。明朝、インミスティまで向かい、その後公都へと向かってくれ」
ヤンファ
「はッ」
ソルティア
「了解しました、陛下」 キリッ
シャルロット
「了解しました」
エリカ
「……了解しました」
#ユリウス
「ではこの場は解散としよう。各自、休息の必要な者は休息を取っておいてくれ。明日、我々は本軍の行動についてのより詳細な軍議を行う」 といって立ち上がって
シャルロット
行くとしましょう」
ソルティア
「えぇ、行きましょう。皆を余りお待たせはできませんからね」
GM
さて、そうして各々が出ていきますが。
#ベアトリス
と、その前に」
#ベアトリス
「エリカ、少しよろしいですか?」
エリカ
「……?」   「え、あ、は、はい」 急に呼び止められるとは思わなんだ。
ソルティア
「ん?」 とエリカではないがエリカへの呼びかけなのでつい立ち止まるソルである
#ベアトリス
「……この度は、私たちの責任によって貴方がた4人には多大なる迷惑と恐怖を与える事になってしまって申し訳ありません。無事に戻ってきてくれた事を嬉しく思います」 まずは改めて謝罪して。
エリカ
「あ、いえ、そんな……」
ソルティア
「いえいえ、無事に帰ってこれたのですからそれで問題なしですよ」 ベアトリスさんにけろっと答えつつ。
エリカ
「ベアトリスさんが謝るようなことじゃ……それに、自分で望んで此処にいるわけ、ですから」
#ベアトリス
「正直に言えば……私は荒事に慣れていないエリカにはこのような場に立ち続けていて欲しくはないのですが、残念ながら今の私にはどうする事も出来ません」
#ベアトリス
「貴方がた4人に頼らなければ、かの街やその先にあるヴァルクレア城の攻略は不可能でしょう」
#ベアトリス
「だから、せめてもの餞別として、これを受け取ってください」
#ベアトリス
と、エリカに何かを手渡そうとするよ。
ソルティア
「はい?」 何かくれるようだ、エリカに
エリカ
「……これは?」 なんでしょう。
#ベアトリス
ベアトリスが差し出したのは、銀で作られた小奇麗なロケットペンダントだ。
シャルロット
私はとっとと進むのだ。というか、行ったということにして私は唸るお腹を押さえてお手洗いへ行く
#ベアトリス
「……チャームを開いてもらえますか?」
エリカ
「ええと……」 開いてみよう。
ソルティア
「ロケットペンダントですね」 中は見ないようにしつつ物を見る。
#ベアトリス
言われた通りに楕円形のチャームを開いてみれば、その中には一枚の魔動写真が収められていた。
#ベアトリス
写っているのは、優しそうな笑顔の男性とその傍に控える柔和な印象の女性。そしてその男性に撫でられる形で、男性の両隣に立つ二人の小さな少女。
#ベアトリス
くっきりと写っているのだ、見間違えるはずもない。これは紛れもなく、父も母も息災だった事に撮ったケイ家の写真だ。撮影時期は恐らく6,7年前だったはずだ。
エリカ
「え……」 一瞬、固まった。
ソルティア
「……?」 中は見ないようにしてるので怪訝な顔です。
#ベアトリス
「……これは、貴女とご家族のもので間違いありませんね」 写真の事ね。ペンダントでなく。
ソルティア
「あぁ……」 得心いった、と言う顔で。
エリカ
「あの……ええと、はい。私と、私の、家族……です。間違いなく」
#ベアトリス
「……」 こくりと頷いて。 「5年前、《蒼き北伐》の最後に竜槍山脈へ突入した部隊、その中に貴女のお父上であるアロイス殿は組み込まれていました」
#ベアトリス
「そこで何があったかは誰も知りません。ですが、部隊は『竜槍山脈に突入した』との報を最後に消息を絶ってしまいました」
#ベアトリス
「……その後、隊員の一部が当時の連合軍の拠点近くまで戻って来て、息を引き取りました」
エリカ
「……」
ソルティア
「………」 ちょっと居づらそうに話を聞きつつ
#ベアトリス
「アロイス殿の姿はその中にもありませんでしたが、彼らが持ち帰ってきた物の中に、その写真の切れ端があったのです」
#ベアトリス
「知人の纏いの神(ニールダ)の神官に依頼し、その写真を修復してみれば、アロイス殿が写っており、私はいつかその写真をご家族に渡そうと思っていました」
#ベアトリス
「しかし、間もなくして貴女のお母上まで亡くなってしまったと聞きました。……そんな状態で渡しても、恐らく貴女やモニカの枷にしかならないと思い、長い間渡せずにいたのです」
#ベアトリス
「ですが、貴女のお守りとして今渡しておくべきだと思い、その写真をとあるマジックアイテムであるロケットペンダントに収めました」
エリカ
「……それじゃあ、これは。父の」 遺品、なのか。
#ベアトリス
「……はい、そうなります」
#ベアトリス
「そのアイテムの名は〈第二の結び目(ノドゥス・セクンドゥス)〉といいます」
#ベアトリス
「死別してしまった貴女がた家族の絆を、きっと今一度再現してくれるものだろうと信じて、これを貴女に託したいと思います。どうか、受け取ってください」
ソルティア
「……エリカちゃん……」 何と声をかけていいのか分からず、とりあえず名前を呼んだ。
エリカ
「……家族の、絆……」 写真に写った両親の姿を見つめる。
GM
両親は、まだ共に壮健な姿で、動かない笑顔をエリカへと向けている。
ソルティア
「………」 家族、か。と思いつつ、インミスティにいる義妹の事を思うソルであった。
エリカ
こんな写真、一体いつ撮ったのだったか。今渡されてようやく、そんなことがあった気がしたと、そんな風に辛うじて思い出せる程度で。
エリカ
「……」 ひどく久しぶりに見る両親の顔は、どうにも眩しくて。 「……あの、ありがとうございます。確かに、受け取りました」
エリカ
泣きそうな顔が恥ずかしくて、俯いたままそう言った。
#ベアトリス
「……いえ、長い間渡す事が出来ず申し訳ありませんでした」 受け取ってもらえた事に対してか、少し微笑んでそう言って。
エリカ
「……いえ。ベアトリスさんなりに、考えてくれての、ことですから」 謝ることじゃないです、と。
ソルティア
「………」 顔を伏せたままのエリカの姿に小さく微笑んで。 「ありがとうございます、ベアトリスさん」 こっちもお礼を言う。
#ベアトリス
「それでは、行きましょう、騎士殿」 と、傍に静かに侍っていた黒騎士に声を掛け、本陣から退出していく。
#ベアトリス
ソルティアにも同様に笑顔を向けて会釈をした。
#ディペナテス
……」 一瞬だけ、エリカの手元へと視線を向けて、すぐにそれを外して、ベアトリスに付いていった。
エリカ
「……ありがとうございました」 改めて、去っていく背中にお礼を言って。
ソルティア
「……?」 騎士の向けた視線にふと違和感を感じつつ。
エリカ
騎士の視線には気づかず、零れそうだった涙を拭って。 「……ええと、それじゃあ、私達も行きましょうか」
ソルティア
「エリカちゃん、その……よかったね、って言っていいのかな、この場合は?」 ちょっと困ったように声をかける。
エリカ
「えと。……はい、良かったと、思います」
ソルティア
「うん……大事にしようね、それ」 小さく微笑んで、ロケットペンダントを指差し。 「ん、それじゃ行こうか」
エリカ
「……はい」 ぎゅ、と。ペンダント握りしめて。
ソルティア
そうして天幕から出て行った、って感じでいいか。
〈ノドゥス・セクンドゥス〉

取引不能

知名度 17 形状 ケイ家の家族写真の収められたペンダント カテゴリ装飾品:首
概要 繋がりを強める結び目たる役割を果たす 製作時期現在
効果
血の繋がり
 このアイテムは、ケイ家の血を継ぐ者でなければ装備しても効果を発揮しません。

知の鎖
 装備者の知力を+6します。

◯▽人妖の楔
 装備者は妖精魔法の行使判定に+1のボーナス修正を得ます。
 また、それが直接ダメージを与える魔法である場合、さらにボーナスが+1されます。

魔導の輪
 装備者はコンビネーション・アーツ《饗宴の四重奏》が習得・使用可能です。

深淵の鎹
 装備者は【トランスファー・ポテンシャルポイント】が使用可能です。

命の紐帯
 装備者は防護点が+3点されます。
 また、魔法によるダメージを常に3点軽減します。
【トランスファー・ポテンシャルポイント】系統:規定なし 消費MP6点
+任意のPP
対象1体 射程/形状20m/起点指定 時間一瞬 抵抗なし
概要PPを共有する
効果  術者はMPを「5」点とPPを任意の点だけ消費して、その宣言と同じだけ、対象のPPを回復させます。また、逆に術者がMPを消費し、対象に任意の点だけPPを消費させることで術者のPPを同様に回復する事も出来ます。
 戦闘特技《魔法拡大/数》で対象の数を拡大するときには、そのすべてに対し、同じだけのPP回復を行わなければなりません。
 また、自身または対象のPPが「0」より小さくなるような使用方法は出来ません。
由来と逸話
 ベアトリスから手渡された、ケイ家の魔動機術による家族写真が収められたペンダントです。
《蒼き北伐》時のアロイスの遺品の中にあった写真の切れ端を復元し、とあるマジックアイテムであるペンダントに収めたとベアトリスは語ります。