リプレイ

世界は、私の意志とは無関係に変わっていく。新しい世界で、私たちは“世界の敵”だった。

「所詮、神とて元は人。必ずしも万能ではなく、時には我々と同様に過ちを犯す」
 とある神学者は、自らの著書の中で不敬にもそう述べた。
 彼は人々から不敬者と罵られたが、人々の知らぬ歴史の中で、
神は確かにいくつもの過ちを犯していた。

 神々が過ちを犯した時より数千年、
舞台はテラスティア大陸北部ザルツ地方に存在する“橋の国”ダーレスブルグ公国
《大破局》以前に国土として有していたレーゼルドーン大陸は、
災厄から300年が経った今でも蛮族に支配されたままであり、
奪還の為の戦いが今も尚激しく繰り広げられている。
 だが、ダーレスブルグの抱える戦いはそれだけではない。
 北への開拓を推進する「開放派」とレーゼルドーンに至る門を閉ざし、
蛮族に備えるべきだと主張する「保守派」の国内での対立、
そして何より南の大国“ザルツの要塞”ルキスラ帝国の脅威。
 それら3つの戦いに翻弄され、公国は次第に時代の波に飲まれていく。

 果たして人は、絶対的な力を持つ存在を前に、
人としての尊厳を保ったまま抗い続ける事は出来るのだろうか

前書き

 このリプレイは、ゆとらいず工房(※外部リンク)のダイス機能付きチャット『ゆとチャ』(の、試作型)を用いて行われたテキスト・セッションのログを、読みやすくなるよう整形・追記・削除などの編集を行ったものになります。
 PCからの閲覧においては、シーンに合わせて背景画像の自動変更、BGMの再生などが行われます。(BGMの自動再生は、デフォルトではOFFになっています)

 世界観は原則的に『ソード・ワールド2.0』に準じていますが、一部設定の変更がなされている箇所があります。また、当時未発売のため、ザルツ博物誌やそれ以降のサプリメントの設定も反映されていません。
 本リプレイにおける固有の世界観は、(公式と共通の部分も多くありますが)舞台設定のページを参照してください。
『ソード・ワールド2.0』そのものの、おおまかな世界観については、公式サイトに簡単な概要が纏まっているので、そちらを参照すると良いでしょう。