虚ろの輪音

第三部 最終話「再動-私たちの世界-」 - 06

エンディング 「色鮮やかな世界で」

GM
それからしばらくは、目が回る程の忙しさだった。
GM
とはいえ、ダーレスブルグ公国は、まだ比較的マシだと言えただろう。
GM
保守派と開放派の争いは一段落しており、帝国の脅威から国家を護ったマグダレーナ・イエイツやシャルロット・イエイツという公族たちをシンボルとして、一致団結する事ができたのだから。
GM
一方、ルキスラ帝国は公国の比ではなかった。
GM
帝国の首脳たちが一連の計画を画策していた事は、彼ら自身の口から余さず伝えられ、帝国・公国の両国民は当然ながらユリウスやベアトリスらを強く糾弾した。
GM
暴動も何度も発生し、彼らの暗殺を試みる者たちも少なからず存在した。
GM
当然、諸外国にも一連の事件についての情報が漏れないはずもない。
GM
各国からのスパイは多数送り込まれ、幅を利かせていたルキスラ帝国へ報復する機会を虎視眈々と狙っている国家も少なくはなかった。
GM
それでいて、ユリウス・クラウゼが皇帝を辞する事も無かった。彼の後釜を担おうというだけの能力や気概を持つ者が居なかったのだ。
GM
どんな野心家であっても、ユリウスに代わって混乱したルキスラ帝国を纏め上げようという者は現れなかった。
GM
そうして、ユリウスは事件後も皇帝として、国民たちと真摯に向き合った。
GM
今までの己の行いを全て公開し、認めた上で皇帝という立場に立ち続け、今度こそ民を正しい意味で導いていくと決意した彼はどんな非難にも折れず、どんな難事にも完璧に対応していく。
GM
ベアトリスは、流石に宰相として彼に付き合う事は叶わなかったが、影からそんなユリウスを支え続けた。
GM
また、国内を落ち着けたマグダレーナを中心に、ダーレスブルグ公国もユリウスの活動に全面的に協力を始めると、民心はそれを境に変わり始める。
GM
混乱する国内を恐るべき速度で安定化していきながらも、国外への対処にも一切の抜け目のないユリウスの能力、以前よりもずっと民衆に近い政治を行うようになった彼を、改めて指導者として認めざるを得なくなったのだ。
GM
《虚空楽土》での決戦から半年も経つ頃には、ルキスラ帝国ではユリウスを支持する者たちが多数を占めるようになっていた。

GM
そんな事が可能になった背景には、もう1人の男の活躍があった。
GM
ヴァルクレア城城主ヴィルフリート・クラウゼヴィッツ。
GM
彼はシャルロットとの約束に従い、戦いの後瞬く間にレーゼルドーン大陸を席巻し、蛮族たちが人族の世界へ攻め込む隙を一切与えなかった。
GM
積極的に公国や帝国と協力する姿勢こそ見せなかったが、そうすることで、その二国が人族の世界における政治に尽力出来るよう支援したのだ。

GM
落ち着きを取り戻し始めた世界で、君たちもそれぞれの道を歩み始めることになる。
GM
それを、簡単ではあるが紹介していこう。

GM
“無毀なる紅玉”アイゼル・バーガンディス
GM
ルキスラの英雄アイゼルは再び、彼女自身の目的を追い求め、知らずの内に君たちの前から姿を消していた。
GM
ある意味一番の野心家である彼女の求めるモノは、この地だけに留まっていては得られるものでは無いのだろう。

GM
“蒼の蜘蛛”ザガート
GM
ドゥラージュの死後、彼女の真実を後世に伝えていくと決めていた彼は、皆の前からは姿を消す。
GM
一説によると、レーゼルドーン大陸へと渡り、時折ヴィルフリートに協力しながら、不死の語り部として人族・蛮族問わず多くの史実を伝えたらしい。

GM
“黄金”ラーエル・ファルケンハイン
GM
彼を変える切欠となったドゥラージュの真実を掴んだ事で、彼の目的は達せられた。
GM
戦いの後は、彼の想い人と共に、かつてユリウスと交わした約束を果たす為にルキスラ帝国に残り国家の為に尽くしたという。

GM
“賢神の申し子”イーヴ・ルヴェリエ
GM
全てが終わると、再び山奥にて隠遁生活を再開する。
GM
意外にも子供好きであったという彼は、その後も教師役を果たしながら、歴史書を認め続けたそうだ。

GM
“灰色の獅子”バルトロメウス・アイゼナッハ
GM
亡きバッカス・ブルフォード大使の後を継ぎ、公都における帝国の駐在大使としての任を自ら志願する。
GM
帝国・公国の繋ぎ役として尽力した彼の功績は、表立って語られる事は少ないが、後の歴史に大きな影響を与えた。

GM
ロートシルト一家
GM
ランベルト教授は戦いの後もマギテック協会の副会長、そしてルキスラ魔動機大学の教授としての活動を続ける。
GM
その後も多くの発明を残し、人々の生活に大きく貢献し、歴史に名を連ねる1人として数えられる事になる。
GM
彼の妻ルイーゼは、その後も奔放に冒険に出ては家族を困らせたが、帝国から大きく離れる事は無かった辺り、彼女なりに家族を気遣っていたのかもしれない。
GM
後に聞いてみれば、帝都の新米冒険者たちは少なからず彼女の世話になっていた者も多かったようだ。
GM
息子であるエドゥアルトは、流れる母の血を抑えられなくなったのか、やがて家を出て旅を始める。
GM
そんな彼の傍らには、小柄な賢神の神官の姿があったという。
GM
アンネリースは、なぜか入学していなかったという魔動機大学に入学し、めざましい成績を残しながら卒業する。
GM
父と共に研究に励み、数年後にはルキスラの魔動機術史に名を刻まれる事になる。

GM
ギル・ケンドール&エルシオーネ
GM
その後も公都にて〈宵の明星亭〉を営み、冒険者たちのバックアップを続ける。
GM
彼らの漫才のような会話と信頼出来る情報や依頼の配分などから冒険者の間での評判は上昇し続け、いつの間にか公国の主要な冒険者の店のひとつへと成長する。
GM
それでも二人は変わらず、ギルを罵倒するエルシオーネとそれにオーバーリアクションで応じるギルの姿は、公都の一種の名物となったという。

GM
モニカ・ケイ&アカシャ
GM
教会学校の課程を修了した彼女たちは、それぞれ別の道を歩む事になる。
GM
身体を蝕む病気から解放されたモニカは、今まで働けなかった分を取り返さないとと意気込んで、〈宵の明星亭〉の給仕に就く。
GM
時折無理をして周囲を心配させながらも、一人前のウェイトレスとして、ギルからは信頼され、エルシオーネからはライバル視されるようになったそうだ(無論演技だが)。
GM
アカシャの方はといえば、そのまま順当にライフォス神殿にて神官として働く事になる。
GM
事件からしばらく後に、真のライフォス神官として始祖神の声を聞いた彼女は、人々から信頼される“聖女”を目指して日々励んでいる。

GM
ルナティア
GM
半年が経つと、《アストラム》は解体となり、そのメンバーたちも各々の道へ進む
GM
ルナティアは公都にてソルティアやアカシャと共に暮らしながら、探し屋兼情報屋として活躍する。
GM
だが、表立って姿を見せる事はほとんど無く、“導きの月”の噂は、冒険者たちの間では一種の都市伝説として語り継がれていく。
GM
当の本人は噂などに見向きもせず、気まぐれに〈宵の明星亭〉に現れては、ギルたちと談笑する姿が見られたそうだ。

GM
フェリシア・エアハート
GM
戦いの後も、マグダレーナの補佐官として、彼女を傍で支え続ける。
GM
マグダレーナが過酷な状況下でも折れずに戦い続けられたのは、彼女のお陰である部分も大きいというのは、周囲の皆が認める所でもあった。
GM
また、戦後の彼女は何処か吹っ切れたような様子で、今まで以上に激しく部下たちを扱き、有能で優しいながらも鬼のような上官として、公国軍内で畏れられたという。
GM
だが、そんな彼女も、ファンシーなものが好きという一面だけはどうやっても拭いきれず、彼女の私室はいつでもファンシーグッズで満たされていたそうだ。

GM
アラン・ディーリアス
GM
《アストラム》の解体を待つ事なく、聖戦士マリウス・ベレスフォードとしてセフィリア神聖王国へと帰還する。
GM
ちゃんとした別れの言葉もなく、「じゃァなァ」と軽い口調で告げただけで去った彼は、最後まで“アラン”らしくあった。
GM
戦後、君たちの前に姿を見せる事はなかったが、彼の性格を考えればいつ何処から、どんな方法で現れるかは分かったものではないと、周囲の人間は時折懐かしむように語っていた。

GM
“姫将軍”マグダレーナ・イエイツ
GM
第四軍の将軍として、また公王アルフレート三世の姪として、ダーレスブルグ公国を支え続ける。
GM
有能な補佐官と騎士に恵まれた彼女は、揺れる公国議会を纏め上げ、混乱する公国を驚くべき速度で導いていく。
GM
また公王にはアルフレート三世の直系の血族の者を推し、自らはそのまま将軍として、ルキスラ帝国との関係の維持に尽力する。
GM
そんな彼女が、ユリウス・クラウゼと結ばれるのには、そう時間は掛からなかった。

GM
“影の聖女”ベアトリス・エインズレイ
GM
全てを詳らかに公表した後、彼女への糾弾はどうやっても避けられず、彼女は自ら望んで、罰を受けることとなる。
GM
ルキスラの皇城の地下で、ひっそりと暮らし続けた彼女は、ユリウスたちに的確に助言を与えつつ、帝国の迅速な立て直しに多大な貢献を果たす。
GM
一方で、彼女を知る者たちは、彼女との面会を望み、僅かずつではあるが、世間にも彼女の存在が認められ始めているらしい。

GM
“野心の皇帝”ユリウス・クラウゼ
GM
変わらず皇帝を続けた彼は、やはりその類稀な政治手腕を余す事なく発揮し、帝国の国家元首として諸外国に畏れられる事になる。
GM
だが、臣民たちの心は、以前とは大きく変わっていた。
GM
かつては何処か底の知れない彼を恐れていた臣民たちだったが、戦後の彼は、彼らが命を託すに足る指導者であり、それを否定しようとする者も、彼以上の功績はどう足掻いても立てる事は出来なかった。
GM
挙句、ユリウスはかつて反目しあっていた者であれ、能力さえあれば構わず登用し、彼の父の代までですっかり失われていたルキスラ帝国の威光を完全に取り戻したという。

GM
ソルティア
GM
家族を取り戻した彼は、《アストラム》の解体後も公国軍に身を置き続ける。
GM
公都にて己を待つ家族の為に、軍人として彼らを護り続ける事を選んだのだ。
GM
優秀な魔法戦士であると同時に、激務の中で培われ(てしまっ)た事務方としての能力を発揮しながら、暫く後には数個の部隊を任せられる程になる。
GM
公都では、そんな過酷な場に身を置く彼を、いつでも温かい食事と共に、家族が出迎えてくれたという。

GM
エリカ・ケイ
GM
《アストラム》の解体後、軍を退役するかと思われた彼女だったが、意外にもそのまま公国軍に在籍し続ける。
GM
前線に立つのではなく、前線に立つ者たちを癒し、支え続ける軍医としてその才能を遺憾なく発揮し、活躍した。
GM
旅の中で大きく成長した彼女は、事態に動じる事こそあったものの、どんな時にもぐっと堪え、大切な者たちの為に、また彼らの存在を励みにしながら、どんな事にも立ち向かっていったという。
GM
そんな彼女が救った人間は、間接的に救った者を含めれば、決して少なくはなかった。

GM
シャルロット・イエイツ=ヘリオドール&ヤンファ・シャンリーク
GM
《アストラム》の解体後、マグダレーナらから自由を受け取ったシャルロットは、再び冒険者の道を行く事になる。
GM
当然、道を知らない彼女を導くのは、当然ながらその傍に在るべき《人狼》の役目だ。
GM
活動開始後しばらくは、二人は身分を隠し、公国・帝国の周辺にて人々を助ける謎の冒険者として奔走する。
GM
一見ちぐはぐな二人に見えて、互いを信頼し合っている彼らの様子は、混乱に陥った人々の励みとなり、陰ながら両国の立て直しに寄与したという。
GM
とはいえ、あまりに目立つ二人だ。彼らの正体について言及しない事は、すぐさま暗黙の了解として両国に広まってしまったらしい。

GM
そして、戦いから1年後。
GM
“シャーリィ”と“ジャン”は、〈宵の明星亭〉を訪れていた。
GM
入り口には、「本日貸切!」の札。
GM
君たちは、かつて共に戦った仲間と共に、今日この〈宵の明星亭〉にて逢う約束をしているのだ。
ヤンファ
「他の奴らはもう来てるかねェ」 明星亭の看板を見上げながら
シャルロット
「どうかな。まあ遠いところからくる人もいるし、居なかったらまつだけだよ」
ヤンファ
「にしちゃァ、店の中が静か過ぎるんだが……今日で合ってんだよな」
シャルロット
「ンー? ……ふっふーん」 半眼になって、悪戯好きの顔でドアを見る。
シャルロット
「ま、静かだったら誰も着てないんでしょ。ほら、じゃあ一番乗りしちゃおうよ」 と、ヤンファの背中をぐいぐい押す
ヤンファ
「お、おォ……?」 背中をずりずり押され  「まァ、それもそうだな」
ヤンファ
「んじゃ、折角だしせーので開けようぜ」
シャルロット
「はいはーい。おまかせあれ」 オッケ、と指で○をつくって、ドアの片方に手をかける
シャルロット
「いつでもどうぞ、”ジャン”?」
ヤンファ
「おう、解ってるぜ“シャーリィ”」
ヤンファ
「じゃ、せーのッ」 反対側のドアに手を掛け、ぐっと力を篭める
GM
ギィ……とドアが開かれる。
GM
ッパーン!
GM
君たちを迎えたのは、盛大なのか微妙なのかよく分からない程度のクラッカーの音。
ヤンファ
うおォッ!?」 ビクゥッ
シャルロット
「わっ」 わかっていたクチだが、おもったより音が響いて、笑いながら肩をすくめる
#エルシオーネ
「マジびびりなら、大問題ですよ、ヤンファさん」
#エルシオーネ
「私は絶対驚かない方に1000ガメルも賭けていたんですから……」
#エルシオーネ
ぬっ、とエルシオーネが君たち二人の前に現れる。
ヤンファ
「いや、何も考えてなかったからちょっとビビったな……」
シャルロット
「ちょっと途方もない額すぎない?」 笑いながら、エルシオーネに歩み寄ってハグする
#エルシオーネ
「おっと、シャルロットさん。いくら私が愛らしいからといっていきなりは……」 ぽ。
#ギル
「ふふん、二人は空気を読める子だからね。エルシオーネみたいにひねくれた考えはしないのさ」
#ギル
手にクラッカーを持ったギルも横から姿を現す。
ソルティア
「……このくらい、ヤンファさんなら予想してたと思ったんですけどねぇ?」 くすくすと笑いながら、片手にクラッカーを持ったままやってくる。
ヤンファ
「ってか意外と規模小せえなオイ」
シャルロット
「驚かせるならもうちょっとおおきいのにしないと」 おひさしぶりってわけじゃないけど、なんだか気分がいいので欧米風にハグハグ
ソルティア
「いやぁ、派手に魔法でお出迎えしようとしたら、エリカちゃんが白い目で見るもので」 いやーははは、と暢気な笑顔でヤンファに答える。
ヤンファ
「魔法はやめろよ!」 アホか!
#アカシャ
「当たり前です、義兄さん。こんな所で魔法を使ったら大事ですよ……」
エリカ
「ソルティアさんって、そういうところ結構子供っぽいんですよね」 後ろの方で呆れ気味だ。
#モニカ
「ふふ、驚いてくれたのなら良かったです。折角ですしね」
ヤンファ
「どうも、“ジャン”に慣れすぎたらしいなァ」 ソルティアに向かって肩を竦め、笑う
ソルティア
「使うのは幻影の呪文くらいだよ、アカシャも心配性なんだから」
#ギル
「ソル君もまだまだ子供ってことさ……」 意味もなく意味在りげな表情を浮かべつつ。
ソルティア
「はは、まぁ折角気楽に遊べるようになったんですから、多少ははしゃいでもいいでしょう? 何より、今日はお二人が帰ってくる日なんですから」
ヤンファ
「てかお前らは何悠長に茶啜って菓子食ってんだよ。折角の再会だぜ、冷てェなァ」 とエリカ達に。
#ルナティア
「…………」 そんな会話に乗らず店の中央のテーブル席でパフェ食べてるわ。
エリカ
「別にそう大騒ぎする程のことじゃないじゃないですか」 もぐもぐ。ルナティアと相席である。
ヤンファ
「まァ、確かに一年前の方がある意味大騒ぎだったしなァ」 カッカッカ、と笑い
シャルロット
「ともあれ、お久しぶり、みんな! なんだ、ホント、相変わらずで何もかわらないじゃない」
#エルシオーネ
「いえ、とっても代わりましたよ」
#エルシオーネ
「マスターの加齢臭とか……」
シャルロット
「ああ……一年でそんなに」 深刻そうな顔だ
ヤンファ
「そういう生々しいのはいきなり聞きたくなかったわ……」
#ルナティア
「それ以外は、確かに変わらないわね」 ごちそうさまでした。あとおかわり。
ソルティア
「公国の方も騒ぎは一段落で、落ち着いてきましたからね。忙しさもなくなってきたので、平常運転に戻ったという事ですよ」
#ルナティア
「この新作パフェ……エルシオーネが作った割には美味しいわ」 ほらエリカも一口。
シャルロット
「ソルとエリカは……相変わらず? 元気だった?」 ちゃおー、と腕を広げてエリカのほうへ
ソルティア
「地位が上がって部下が増えた事以外は、相変わらずですよ」 暢気な笑顔もいつも通りだ。
エリカ
「相変わらず……って言っていいのかどうか解んないけど、まあ元気は元気よ」 ルナティアから一口貰いつつ。 「あ、ホント美味しいわ」
ヤンファ
「お前ら仲良くなったなァ……」 パフェ一緒につついてるぞ
#ギル
「っていうか俺から変な臭いとかしないし、すごい気を遣ってんだからね!?」
ヤンファ
「何だァ、香水とか使ってんの?」
#ギル
「加齢臭って耳の後ろからするらしいからさ……そこから入念に洗ったり……」
#モニカ
「……ギルさん、それがちょっとおじさん臭いです」
#ギル
「がーん!」
ヤンファ
「マジで切ないわ……」 同情の視線
#アカシャ
「最近になって、ようやく義兄さんも適度に休みが取れるようになったんですよ」
ヤンファ
「あァ、噂じゃ聞いてるぜ。鬼みたいに働いてんだろ」
ソルティア
「フェリシアさんに比べれば働いてませんよ。有能な部下も増えましたからね」
シャルロット
「大変ね……あたしは毎日が休みみたいなものなのに」 日常的にやってる冒険は、自分にとって満喫している休みのようなものだ
ヤンファ
「流石に山登りした一週間は休みだと思わなかったぞ俺」
シャルロット
「えー、風景キレイだったし、そんなに大変なお仕事じゃなかったでしょ、ジャン」
#ルナティア
「というか、此処なら別にヤンファとシャルでいいじゃない」 パフェのおかわりつつきつつ。
ヤンファ
「ま、なんとなくかね。どうせお前らにはバレてる名前だろうけどよ」
#ルナティア
「今日くらいは、シャルとヤンファとして付き合うべきじゃないかしら」 そういう意味での再会なんだし、と付け加えて。
#ルナティア
「シャーリィとジャンなら、時々会ってるし」 情報屋やってるしな。
ヤンファ
「だそうだぜ、シャル」
シャルロット
「オッケ。ルナ、いつものシャルロットっていっても、最近こっちが地みたいで」 あはは、と手をふって。
#ルナティア
「知ってる。別に喋り方とかはそれでいいわ。私だって、もうそっちに慣れたし」
#ギル
「いやでも、こんなに揃うのは久し振りで楽しくなっちゃうねぇ」
ソルティア
「えぇ、全くです。マグダレーナ様達はもう少しかかりそうですけど」
#ギル
「姫様たちはしょうがないよ。今日時間を取ってくださるのにも苦労しただろうしね」
#エルシオーネ
「マリウスさんが来られない、と言っていたのは残念ですけど」
ヤンファ
「マリ……あァ、アランか」
エリカ
「……まあ、仕方ないんじゃない? あっちだって、色々忙しいだろうし」
シャルロット
「今度、一緒に会いに行く? シャンリーク一家が身辺警護に勤めて差し上げますよ、レディ?」
ヤンファ
「おいおい、両手に花だなんて緊張しちゃうわ」
ソルティア
「シャンリーク一家……あぁ、シャーリィ、いやシャルロットさんは嫁入りですか」
#ギル
「イエイツの方は、マグダレーナ様も居るしねぇ」
エリカ
「……いいわよ、別に。こっちだって、なかなか暇作るの難しいし」 テーブル上に医学書が開かれてたりします。
シャルロット
「そ。ま、いつでもいってよ。最優先で駆けつけるからね」
ヤンファ
「エリカは医学やってんだったなァ。流石に新しい分野は一年そこらじゃ修めれないだろ」
エリカ
「まあ、流石になかなか……」 セージ技能(浅く広く)は修めてたけどね。
#ルナティア
「寂しい?」
エリカ
「別に……寂しくはないわよ。忙しさでそんな余裕ないしね」
#ルナティア
「そんな事言ってると、そのうちフェリシアみたいになるわよ」
エリカ
「っぐ」 グサリ。
シャルロット
「フェリシアさんに失礼でしょ! あの人のお部屋、日に日に若々しくなってるのに!」 ファンシーグッズで
#ルナティア
「この間、フェリシアの部屋に通されたの。引いたわ」
ヤンファ
「フェリシアの趣味には触れてやるな……」
#エルシオーネ
「私もすごく気になります」
ソルティア
「でも、マグダレーナ様は皇帝陛下といい仲だって聞きますよ? どうするんでしょうねぇ」
シャルロット
「そっちはまだ、正式にはふんでないのよね」
#ギル
「まぁ、燃え上がるよねぇ……」 何か違う方向に。
ヤンファ
「いやァ、両国のトップみたいなもんだしなァ」
ソルティア
「家系を残すってのも色々面倒ですねぇ。っと、こんな時にこんな話は野暮ですか」 と口を塞ぐ。
#エルシオーネ
「いえ、そういう話大好きです」
ソルティア
「さすがエルシオーネさん、公都中の噂話に精通してるだけの事はありますね……」 ごくり。
#エルシオーネ
「給仕として当然です」 キリッ。
シャルロット
「あの二人は、もともとくっついてないのがおかしかったんだから、あれでいいの」
ヤンファ
「とか言いつつ、あの二人どんなこと話してるのかなあ、とか俺に聞いてくるんだぞシャルは」
ソルティア
「あぁ、そうか。アランさんが戻ってきてエリカちゃんを嫁にすれば、皇帝陛下が婿入りしても大丈夫になるのかも」 ぽむ
エリカ
「っげほ……! な、何がいったいどう大丈夫だっていうんですか!」
ソルティア
「家名を残す的な意味で?」 爽やか~な笑顔。
シャルロット
「悪い笑みしてるよ、ソルゥ?」 んー? と同じような顔をして肩を組む。
ソルティア
「いやいや、ねぇ、シャルロットさん? お貴族様的に考えるとそれが最適じゃないですか?」 含み笑いしつつシャルロットと肩を組む。
#ギル
「……でも、アラン君が皇帝ねぇ……」
#ルナティア
「……無いわね」 絶対無理だわ。
シャルロット
「お貴族として考えると、そういうのをなげうってする恋が燃えるのよ」 ヒソヒソ
ヤンファ
「おっとォ、その辺の話は知らないんだ。詳しく聞かせてくれよ」
ソルティア
「いやぁ、エリカちゃんその辺全然話してくれないんですよねぇ。僕が聞きたいくらいですよ全く」
ヤンファ
「そうかァ残念だ」
エリカ
「ヤンファさんにお話するようなことはありません」 ぷい。
ヤンファ
「情報屋には何かそういう情報入ってねえの?」
#ルナティア
「密かに連絡を取り合ってる様子もないわ」
ヤンファ
「なんだとォ……」
エリカ
「ちょっともう答えなくていいから!」
#ルナティア
「まだ何も言ってないじゃない……」 墓穴掘ってるぞこいつ。
ヤンファ
「!」
ヤンファ
「知ってるんだな……いくらだ。いくら払えばいい!」 財布取り出し
#ルナティア
「…………」 のーこめ。
エリカ
「……ふふ、ヤンファさん、久しぶりに焼かれてみますか」
ヤンファ
「あ、やめときます……」 財布しまった
ソルティア
「うーん、久しぶりに見ると感慨深いですね」
シャルロット
「こぅら、ヤンファ。そのお財布あたしのも入ってるんだから、勝手に使わないでよ」 ぎゅっ。と耳をつねって
ヤンファ
「いででで」
#エルシオーネ
「尻に敷かれてますね、ヤンファさん」
ヤンファ
「おかげさまでなァ」 苦笑し  「ちょ、痛い、もうそろそろ離そうぜ」
ソルティア
「いやいや、エルシオーネさん。ヤンファさんが尻に敷かれるのは皆予想してた事ですよ」
エリカ
「全くもう……」 溜息。
シャルロット
「まったく……」 手をはなして
#ギル
「んー……そろそろマグダレーナ様たちが見える事かなぁ」
ヤンファ
「うっせ、お前こそルナティアに毒舌喰らってんだろォどうせ」
ソルティア
「それは愛だからいいんですよ」 へーん
ヤンファ
「こいつマゾだ……」
#ルナティア
「ソルは下手だから、毎日身体が痛いわ」
ヤンファ
「マジかよ。ソルティアしっかりしろよ!」
#エルシオーネ
「さらりと気になる発言が来ましたね……」
ヤンファ
「しかも毎日っつったぜ……?」
ソルティア
「そればっかりはこれからの話ですからねぇ……何せ今まで浮いた話なんて一つもなかったわけですから」 硬派ですよ?
#ルナティア
(……冗談のつもりだったのに) こいつ、真面目に受け答えしてやがる。
ヤンファ
「お前大分ジト目で見られてんぞ」
ソルティア
「はは、うそうそ、冗談だよルナ」
#ギル
「はいはーい、エルシオーネはそろそろみんなの分の食事を出す準備ねー」
#エルシオーネ
「あぁん」 ずるずる奥に引っ張られていく。 「詳しく……詳しく後で聞かせてください!」 手を伸ばしながらずるずる。
ヤンファ
「オーケィ任せとけ」 サムズアップでエルを見送る
ソルティア
「それは秘密でーす」 と去っていくエルシオーネに。
エリカ
「マグダレーナ様達が来るんですから、その手の話は程々に切り上げて下さいよ」 呆れ気味である。
ヤンファ
「っとォ、そういやそろそろだっけか」
シャルロット
「ほんとにね。お姉さまが興味津々でガチに食いつくからやめてください」
#ルナティア
「……食いつくの?」 マグ様……。
エリカ
「……見てみたい気もするけどそれ、正直反応に困るわね……」
ヤンファ
「それはあんま見たくねえな……」
ソルティア
「はいはい、しょうがないですね。本気で食いつかれたら僕も困っちゃいますし」 肩を竦めて。
ソルティア
「エルシオーネさんはああなるからまだいいんですけどねー」 最終的にギルに連行されていく。仕事に。
#モニカ
「……ふう、こんな所かな。ごめんね、アカシャ、手伝ってもらっちゃって」 店の入り口とテーブルの掃除を終えて汗を拭く。
#アカシャ
「いえいえ、このくらいなんてことないですよ」
#モニカ
「……皆さん、何の話してるんですか」 昼間っから。
#アカシャ
「程々にしてくださいね、程々に」
シャルロット
「モニカももうすぐ耳にしそうなお話よ」 多分ね
ヤンファ
「女の子は特に耳が早いからなァ、そういうの」
ソルティア
「分かってるよ二人とも。ここまで、ここまでね」 両の掌を見せて。
#モニカ
「そうなんですか?」 エリカを見た。 「そうなの?」
ヤンファ
「留まるところを知らない興味本位に姉のエリカはどう答えるか」 見ものです
エリカ
「な、なんで私に振るのよ」
#モニカ
「姉さんも耳にしたのかなあって」
シャルロット
「ま、それはおうちにかえってからね。ほら、お姉さまきちゃうよ!」
ソルティア
「さて、マグダレーナ様達の椅子でも準備しましょうか」 助け舟は出しません。
#アカシャ
「義兄さんと義姉さんも時々夜遅くまで起きてるみたいですよね」
#ルナティア
「……っ……」 危うく噴き出し掛けた。 「そ、そうね……殿下たちがいらっしゃるわね」
エリカ
「ああもう、はいはいこの話はここまで!」
#モニカ
「えー」
エリカ
「えー、じゃない」
ソルティア
「ははは、アカシャは夜遅くまで起きてちゃ駄目だよ~?」
ヤンファ
「カッカッカ、動揺してやんの」
シャルロット
「ソルも笑顔が張り付いた仮面みたい。ほら、面白いよ」 ヤンファの袖をひきながら笑う
#アカシャ
「私は朝から礼拝がありますし、夜は早く休まないといけませんから」 夜更かししてないです。
ソルティア
「うんうん、アカシャは良い子だねぇ」 頭撫でちゃうぞ
GM
さて
GM
そんな所で、からんころんとドアベルが鳴る。
#モニカ
「いらっしゃいませ」
#マグダレーナ
「お邪魔するよと……なんだ、この妙な空気は」
ソルティア
「あぁ、いらっしゃいマグダレーナ様。庶民チームはもう勢ぞろいですよ」 ひょいっと椅子を担いで持ってくる。
ヤンファ
「気にすんな気にすんな」
エリカ
「なんでもありません、なんでもありませんから」
エリカ
「……ていうかそのなんですか、庶民チームって」
ソルティア
「いや、何となく?」
エリカ
「現役軍人と冒険者の集まりを庶民って言っていいのか凄い疑問なんだけど……」
#ルナティア
「まぁ、庶民だし」
#モニカ
「わたしたちは間違いなく庶民でしょうけど……」
ヤンファ
「庶民であっても只者ではない、ってトコで納得しとこうぜ」
ソルティア
「幾つか隊を率いるようになっても、爵位があるわけじゃないからねぇ」
#フェリシア
「……どうかなさいましたか?」 後ろからフェリシアも姿を現す。髪が大分短くなってます。
シャルロット
「お久しぶりです! お姉さま、お元気でしたか!」 空気をスルーするようにマグダレーナにハグしにいくわ
#マグダレーナ
「おっと」 シャルを抱きとめつつ。 「相変わらず元気そうだね。安心したよ」
ヤンファ
「よォ、大分印象変わったなァ。久しぶりだ、フェリシア。姫さんもな」
#フェリシア
「ええ、久し振り。貴方たちの噂は、よく耳にしているわ」
#マグダレーナ
「随分と活躍してくれているみたいだな」
ヤンファ
「最初に名前聞いた時点でバレただろォ、やっぱ」
シャルロット
「悪いうわさじゃないことを願いますよ、フェリシアさん」 くすくすとわらいつつ、抱擁を解く
#フェリシア
「それはまぁ……ええ、いろいろと」
シャルロット
「ちょっとやりすぎちゃったことがあるぐらいだよね、ヤンファ?」 ね? と意味深に。
ヤンファ
「ちょ、アレはまずいから話に出すなって打ち合わせしたろ!?」
シャルロット
「そんな、寝る前にされた相談なんておぼえてませーん」 つーん。
ヤンファ
「くっ……」
エリカ
「……ちょっと、一体何やらかしたのよ」
ソルティア
「……もしかして、僕のとこが出動しないといけない羽目になったアレとかの話でしょうか……」
#フェリシア
「……一体何をしでかしたの、貴方は」
#ルナティア
「……」 知らん顔してるわ。
シャルロット
「いえいえ。ちょっと地形が変わったぐらいですので」
ソルティア
「あぁー、やっぱり! アレのせいで隊一つが夜なべで土木作業する羽目になったんですよ!?」
エリカ
「ちょっと、それってまさか、やたら急患が多かったあの時のことじゃ……」
ヤンファ
「あァ、なんか悪かったな……」
#フェリシア
「そう……アレは貴方たちの仕業だったの」
ソルティア
「僕もフェリシアさんもそのせいで三日くらい泊り込みになったんですからね!?」
ヤンファ
「いやァ、だってあんなに囲まれたら……なァ?」 ねえ、っていう目でシャルに視線を
シャルロット
「死人を出さずに全員生きて、かつ後に引きずらないようにするのはアレしか。いやいや、仕事があるってステキですよね」
ソルティア
「確かに死人は出ませんでしたけどさぁ!」
#モニカ
「とりあえず、マグダレーナ様とフェリシアさん、お席へどうぞ。皆さんも、そろそろ座ったらどうですか?」
#アカシャ
「じきに、ギルさんとエルシオーネさんがお料理を持ってきてくださいますから」
#マグダレーナ
「ああ、ありがとう」 モニカに笑顔で答えて、席に座ろう。
#マグダレーナ
「ルナティアも、情報屋も大分板についてきたみたいだね」 あんまり正体をばらさずに上手くやってるみたいだわ。
#ルナティア
「はい、お陰様で」 とほのぼの会話を始めた。
エリカ
「はあ、もうほんっと相変わらず無茶苦茶やってるのね……」
シャルロット
「あっはっは。それで救われた命があるなら些事ですよ」 笑いながら椅子に腰掛けよう
ヤンファ
「カッカッカ、世間は狭いなァ」 まさか尻拭いを知り合いがしたとは
ソルティア
「あぁもう……まぁ済んだ事だからいいですけど」 はぁ、とため息ついて席につきなおす。
シャルロット
「そうするように仕向けたのはあたしととお姉さまですけどね」 一番すんなり処理ができたので
#マグダレーナ
「ああ」 満足気に頷いて。当然全部事情は把握している。
ソルティア
「これだよこの姉妹は!」
ヤンファ
「ま、そんな具合で元気にやってるぜ」
シャルロット
「気をつけることですね! あたしとお姉さまの間には秘密回線がつながっているのですから!」 オーホホホ、という勢いで笑いながら答える
#マグダレーナ
「例えば、通信機(コレ)などでね」 台無しにした。
ヤンファ
「これが権力ってやつだな。素晴らしいわ」
#アカシャ
「……やっぱり私たち二人だけかもしれませんね、庶民は」 とモニカに。
#モニカ
「……だね。何か生きてる世界が違う気がする」
ソルティア
「ふふふ、アカシャはそのうち巻き込まれる世界だよ~……」 神殿所属のうちはな!
ヤンファ
「お前、自分の妹巻き込んでやるなよ」
ソルティア
「家族なんだから一連托生です! と言いたいとこだけどルナとか一蓮托生になってくれなかった」
ヤンファ
「その言い方だとフラれたみたいだなお前……」
ソルティア
「仕事とプライベートは別なんだ、ドライだねぇ……」
#ルナティア
「だって私には関係ないじゃない……」 ただの情報屋だし。
#アカシャ
「私も流石にそんな大事は……」 神官としてみんなに安心感を与えないといけないので。
エリカ
「関わったら散々振り回されるからそのまま方が絶対いいわよ」
#モニカ
「楽しそうだけどあんまり関わると大変そうだから悩みどころだね……」
ヤンファ
「モニカちゃんは最後の良心でいてくれ。あと弁当作ってくれ」
シャルロット
「あたしの料理は食えたものじゃないので、やっていられいないとヤンファさんがおっしゃるのです」 わざと昔の口調で
#モニカ
「ヤンファさん、酷いです」
ヤンファ
「そ、そこまで言ってねえだろ!」
ヤンファ
「ただちょっとなんで卵焼いたらああなるのか理解できねえけど!」
ソルティア
「ヤンファさん、ひどーい」
#マグダレーナ
「……ヤンファ、一度ふたりきりで話をした方がいいか?」
エリカ
「……」 あーあ。
ヤンファ
「あ、コレはマズい」
#フェリシア
「いえ、マグダレーナ様……今のはシャルロット様の冗談ですから」 押さえて、抑えて。
ヤンファ
「助かるぜ……」 フェリシアのフォローに心の底から安心する
シャルロット
「なんでゆで卵をつくるのに、湯で温めたら変な色になるんでしょうね」 真顔で言うのだ
#マグダレーナ
「……そうか」 冗談だったんだな。 「冗談だったのか?」
ソルティア
「ごめん、それはシャルロットさんが悪いわ」
#ルナティア
「それはシャルが馬鹿だからよ」
#アカシャ
「……一体何をしてるんですか」
ヤンファ
「お前俺が見てない間に『隠し味!』つってなんか入れただろ」
シャルロット
「入れたわ! 裏路地で売ってたおいしい料理の元っていう銀貨1枚の子袋を!」
ソルティア
「それ駄目なフラグだーっ!?」
エリカ
「料理が下手な人って、大抵ロクでも無いアレンジを勝手に加えるのよね……」
ソルティア
「そういう輩にはまず味見をさせるのが大事です。シャルロットさんには効かないだろうけど」
ヤンファ
「こういう事情なんだが、どうだ姫さん」
シャルロット
「お姉さまはご理解いただけるはずです!」
#マグダレーナ
「それを美味しいと言って食べられるのも、夫に必要な素質の一つではないかな」 真面目な顔で。
ヤンファ
「駄目だ、抜け道が見つからねえ……!」 さすが姉妹だ
ソルティア
「……これって突っ込んでいいものなのかなぁ……」
#ルナティア
「……この姉妹に、料理の話は禁物ね」
シャルロット
「まあ、ヤンファの手料理がおいしいので基本お任せでいいかな、というのが本音です」
ヤンファ
「シャンリーク流の料理は火力が大事だからなァ。中々野営じゃいいもん食わせてやれないのが残念だ」
#フェリシア
「と、ところでマグダレーナ様……そろそろユリウス陛下たちがいらっしゃる時間なのでは?」
#マグダレーナ
「おっと、そんな時間だったか」
エリカ
「まあ、マグダレーナ様の場合は手料理を作る必要性がなさそうだけど……」
#マグダレーナ
「私もそろそろ料理のひとつやふたつ学ぶべきかなと思っている」
エリカ
「えっ」
ヤンファ
「そういやァ、ユリウスもよく時間とれたなァ今日」
#マグダレーナ
「ああ、私以上に無理をしてくれたらしい」
シャルロット
「キュア・ポイズンの準備をしてからお料理をするのがオススメですよ、お姉さま」
#マグダレーナ
「参考にしよう」
ソルティア
「マグダレーナ様、大事なのはレシピ通りに作る事ですからね! レシピ通りに!」 大慌て
#マグダレーナ
「分かった。参考にしよう」 分かってない。
ヤンファ
「さらばユリウス
ソルティア
「参考じゃなくてえええぇぇぇぇ!?」
エリカ
「……まあ、いっか」 食べるハメになるのはきっとユリウスだし。
#フェリシア
「っていうか、折角話題を逸らしたのに戻さないでください……!」
エリカ
「すいません……」
ヤンファ
「ユリウスが来ないことには話題戻り続けるぜ……?」
#ルナティア
来たみたいよ」 と、ドアの方を見る。
ヤンファ
っとォ」 扉の方を見て
ソルティア
「き、来たか! 来たんだねルナ!」 慌てて話題変更。
#ルナティア
ルナティアが言うとほぼ同時に、からんころんとドアベルの音。
GM
姿を現したのは
#アラン
「おォ、揃ってんなァ」 ポケットに手を突っ込みながら見回しつつ、普通に入ってきたこの男。
ヤンファ
エリカ
えっ」
ヤンファ
「……あれ?」
ソルティア
「お……」
シャルロット
「……おや?」 
ヤンファ
「ユリウス、お前……」
ヤンファ
「チャラくなったなァ……」
ソルティア
「違う! その弟!」
#フェリシア
「あ、アラン!?」
エリカ
」 無言でヤンファの後頭部に拳を。
ヤンファ
「ってェ!」
#アラン
「お前俺がやろうかと思ったネタの一つ言うなよ」
ヤンファ
「良かったな。やったら殴られるトコだったぞ」
#アラン
「ユリウスの格好してやってきて、女性陣のスカートでも捲ってやろうかとも思ったんだがなァ」
ヤンファ
「ソレもマズい」
ソルティア
「確かに誰のスカート捲っても殺意が帰ってきそうですね……」
エリカ
「な、な……」
エリカ
「何しれっと来てるんですか!?」
#アラン
「おいおい、そんな驚くなよ」
シャルロット
「ユリウスは? もしかして引導を渡してきたの?」
ヤンファ
「ソレはマズい」
#アラン
「お前それ言葉の意味分かってるか?」
ソルティア
「渡さないし渡す必要ないし!」
#マグダレーナ
「来られない、と言っていたのに。よく都合がついたな」
#アラン
「俺ァ一言も来ないなんて言ってないぜ?」
ヤンファ
「カッカッカ、相変わらず道化みてえな奴だなァ」
エリカ
「いやだって、さっき“マリウスさんは来られない”って
#アラン
「姫さんやギルのおっさんには、“マリウスはいけねェ”とは言ったけどなァ」
#アラン
「分かってるじゃねェか」 けらけら。
ソルティア
「なんと言う誤魔化し台詞……まぁでもよく来てくれましたねアランさん、お久しぶりです」
エリカ
「…………」
ソルティア
「ありゃ、エリカちゃんが停止しちゃった」
ヤンファ
「口開いたままだな」 エリカ
#ルナティア
「…………」 パフェ載せたスプーンをエリカの口に突っ込んだ。
エリカ
「あ、開いてません!」 慌てて閉じむぐぅ!
エリカ
「……」 もぐもぐごっくん。 「い、いきなり何するのよ!」
#ルナティア
「放心してたから、つい」
シャルロット
「まったく……サプライズが好きね。で、用意はあるの?」 トトト。とよっていって、アランに耳打ち
#アラン
「……お前、普通の女みたいになったな」 そんな話題に興味を示しまくるなんて。 「……まァ、まだだ。あっちの方も、完全に落ち着いた訳じゃなくてな」 後半は小声で、シャルにはそう答えた。
シャルロット
「そ。あんまり待たせちゃ駄目よ」
#アラン
「ま、もう少しなァ」 シャルにはひらひら手を振って、席につこう。エリカと面と向かって話をするにはまだはやい。
シャルロット
「オッケ。がんばれ、男の子」 ぽんぽん、とアランの背中を叩いて同じく座ろう
#アラン
「シャルロットに言われると何か複雑だわァ……」
#ルナティア
「とりあえず、座ったら?」 みんな。
エリカ
「はあ、もう……」 へたっと椅子に座り込むわ。
ソルティア
「そだね、今度こそ陛下が来るだろうし」 着席なう
ヤンファ
「ユリウスが来てもこの空気で平然とクールな表情かましてくるだろうけどなァ」
#モニカ
「ソルティアさん、そんなフラグみたいに言わなくていいですから」
#アカシャ
「……流石に今度は、ね」
ソルティア
「モニカちゃんがフラグとか言うなんて……!」 衝撃!
#ルナティア
「アカシャ、それもフラグって言うのよ」
#モニカ
「いやだって……エルシオーネさんが普段から使いまくってますし」
ヤンファ
「お前らも着々と教育進んでやがるなァ……」
ソルティア
「エルシオーネさーん! モニカちゃんが変な言葉覚えちゃってますよー!」
エリカ
「エルシオーネ……」 モニカになんか吹き込んでないか不安になってきたわ。
#エルシオーネ
「b!」 サムズアップが返ってきた。
ソルティア
「褒めてなーい!」
#ギル
「サボるな!」 サムズアップした手が消えました。
#エルシオーネ
「あぁん」
エリカ
「全くもう……」
ヤンファ
「相変わらずあの二人も漫才してんな……」
#マグダレーナ
「……さて」 もう一度扉を見て。
GM
からん、ころん。
GM
扉を開いて現れたのは、今度こそ、似通ってはいるがアランではない男だ。
GM
その傍らには、フードを目深に被ったローブ姿の女。
#ユリウス
「……ふむ、待たせてしまったか」
シャルロット
や。おひさしぶり」 こともあろうにユリウスへこんな軽い挨拶を
ソルティア
「陛下! それに……」 フードの女性に目をやって。
ヤンファ
「おォ、ユリウスと」 もう一人
#ベアトリス
「どうやら、そのようですね」 扉を閉めたら、フードをあげよう。
#アカシャ
「ベアトリス先生!」
エリカ
「お久しぶりです」
#ユリウス
「ああ、久し振りだな」
#モニカ
「来てくれたんですね!」 アカシャとモニカは、二人でベアトリスへと飛びつこう。
エリカ
「……」 微笑ましげにベアトリスに抱きつくモニカとアカシャ眺め。
ソルティア
「やっぱり、ベアトリスさん! ここまで出てこれるようになったんですね……!」 姿を隠しながら、ではあるが
#ベアトリス
「ええ、皆のお陰です」
ヤンファ
「ようこそ。よく来たなァ、俺達の“城”へ」 来たのは初めてだろう
#アラン
「よ」 ユリウスにはぴっと人差し指と中指を立てて軽く振る。
シャルロット
「もう。せっかく仲良くなったのに、あんまり篭りがちじゃカフェにも誘えないわ。お久しぶり!」 嬉しそうにベアトリスに歩み寄って、両手を取ってあいさつする
#ベアトリス
「すみません。私も貴女がたと出掛けたい気持ちはあるのですが、他の者たちを無視する訳にも参りませんから」
ソルティア
「はは、シャルロットさん、そこはそれですよ。自前の紅茶でも持って……すみませんなんでもないです」 名状しがたい紅茶のようなものを持っていきそうだ。
ソルティア
「陛下、評判は聞いていますよ。時間はかかりましたが、上手く元の鞘に収まったようで」
#ユリウス
「まだ元通り、とは言えないがな。それに、元通りでは、まだ足りない」
#マグダレーナ
「私は、そう久し振りではないが。会えて嬉しいよ、ユリウス」
#ユリウス
「ふふ、私的な場で会えるのは随分久しい。そういう意味では久し振りという表現も間違いではないな」
ヤンファ
「なんか別の空間が見えるなァ」 ユリウスとマグ様で
ソルティア
「しっ、ヤンファさん。あの空間から戻ってくるまでは声かけちゃ駄目ですよ」
シャルロット
「馬にけられてみたいです?」
ヤンファ
「なんでそうなるんだよ……」
ヤンファ
「ま、流石に多忙から逃れることはできねえだろ」
#ルナティア
「……それより」
#ルナティア
「お座りになってください」 ほら、早く。
#ルナティア
ルナティアの視線は、二人を向いてはいない。
#ルナティア
向いているのは、厨房だ。
#ユリウス
「ああ、分かった」 よく分からないが急かされたので座る。
ソルティア
「ん? あぁ、もう雑談タイムは切り上げかな」
#ベアトリス
「話は、食事を取りながらでも出来ますし、ね」 ユリウスに続いて座ろう。
エリカ
「ん……」 と、こっちも厨房の方に視線向けて。
シャルロット
「え? そんな物騒な食材なの?」
#ルナティア
「……なんでそうなるの?」
#アラン
「アレだろ、コイツが早く食べたいだけだろ」
ヤンファ
「お前の発想どうなってんだよ」
ソルティア
「シャルロットさんの脳内は僕分かんないです」
エリカ
「なんで今の流れでそうなるのよ……」
シャルロット
「……だって、エルシオーネに一杯○※◆?×みたいな組み合わせとかお話してたのよ」
ソルティア
「えっ」 何今の聞き取れなかったぞ
ヤンファ
「料理の話してたらよくなるぞその現象」
ソルティア
「ごめんなさい」 思わず謝った。
エリカ
「なにそれ、こわい……」
ヤンファ
「やっぱ他所じゃその現象起こらないのか……」
#ルナティア
「流石に、ユリウス陛下やマグダレーナ殿下が居る場でそんなものは出て来ないわよ……」
#フェリシア
「……」 やっぱりシャルロット様に料理の話はダメだよ……。
ソルティア
「ほら、アカシャ、モニカちゃん! ベアトリスさんに張り付いてないで!」
#モニカ
「ということで、もう少々お待ちくださいませ、お客様方」 丁寧に一礼して、奥へ引っ込もう。
#アカシャ
「分かってます。ちょっとギルさんたちを手伝ってきますね」
ヤンファ
「おォ、それっぽいなモニカちゃん。エリカが働いてたときを思い出すわ」 
シャルロット
「エルシオーネが混ぜたら美味しくなるのに、あたしがつくると駄目なのよね……」 あのパフェおいしそうだったし
ソルティア
「わけがわからないよ……」
#マグダレーナ
「エルシオーネにコツを尋ねてみたらどうだろう」
シャルロット
「今度、お伺いしてみましょう」
#マグダレーナ
「料理研究会だな」 うん。
ヤンファ
「やべェぞ、殺戮の宴が始まる」
エリカ
「……」 私それ参加したくないなあ……。
ソルティア
(研究するのは破壊力なんだろうか……) とか思うのであった。
#ユリウス
……ヤンファ、マリウス」
#ユリウス
「悪寒がするのは、気のせいだろうか」
ヤンファ
「あァ、ユリウス」
#アラン
「お前のその予感は、正しい」
ソルティア
「すみません、陛下。僕らにはどうする事も出来ません……」
ヤンファ
「胃腸薬とかは、部屋に置いとくことを……オススメする
#ユリウス
「……考慮しておこう」
ヤンファ
「ちなみにユリウスは料理すんのか?」
ヤンファ
「……皇帝に何聞いてんだ俺」 自己突っ込み
#ユリウス
「私か。私は妙に凝り性な所があるからな……」 手を出すと、収集がつかなくなる可能性が。
#アラン
「っつーか、ユリウスは普通に出来るぜ」
#アラン
「昔、ちょくちょく作って貰ったからなァ」
ヤンファ
「嘘ォ!?」
エリカ
「えっ、うそっ」
ソルティア
「あら意外な特技が」
#アラン
「良いモンばっか食ってたから、味覚も発達してるしな」
エリカ
「……それは……なんか、関係ない気もしますけど」 ちらっとシャルマグの方みつつ
#アラン
「おう……そうだな……」
ヤンファ
「あァ、アレか。香味料とかそういうの拘るタイプかお前」
#アラン
「完璧主義者なトコあるからなァ……」
#ユリウス
「とはいえ、もう十年以上まともにやっていない。今やって出来るとは思えないな」
#ベアトリス
「何でしたら、今度私がお教えしましょうか、ユリウス」
ヤンファ
「えっ」 ベアトリスが何か言ったぞ
#ベアトリス
「……何かおかしいことを言いましたか?」
ソルティア
「ベアトリスさんはその辺万能ですよ。アカシャもベアトリスさんから料理習ったんですから」
ヤンファ
「い、いや……なんか意外っつーか。エプロンつけてると、こう、なんていうか」
ヤンファ
「……しゅ、主婦?」
#ルナティア
「……っ……」 エプロン姿を想像して噴きかけた。
ソルティア
「……そうですか?」 神殿でよくそんな姿を見てた身としては疑問がわかない。
エリカ
「ベアトリスさんは別に、そんなにおかしくは……」 以前から知ってる身としては……。
シャルロット
「あー……」 混ざりたいな、とおもいつつ、ある程度自分の腕前を理解しているので。
#ベアトリス
「よろしければ、シャルロットにもお教えしますよ」
#ベアトリス
「レナはレナ。貴女は貴女。料理が上達する可能性も……あるはずです」
ヤンファ
「語尾ちいせえよ」
ソルティア
「ベアトリスさん、そこで止めないでください」
エリカ
「……」 つまり、ご先祖様もダメだったんだな……。
シャルロット
「……やっぱりご先祖様、そうだったんだね」 
ヤンファ
「っていうか血筋かよ……」
#アラン
「ま、諦めろ」 ユリウスに。
#ユリウス
「……ヤンファもな」 ああ、無情。
ヤンファ
「くそ、言うなよ。悲しくなるだろ」
ソルティア
「何故葬式会場みたいな雰囲気が漂うんでしょうねぇ……」
#エルシオーネ
「さて、楽しそうな所失礼します」
エリカ
「あ、来たみたいですね」
#エルシオーネ
「〈宵の明星亭〉の次期店主エルシオーネと主力ウェイトレスモニカ・ケイ、臨時スタッフのアカシャ、おまけのギル・ケンドールが作った料理の数々をどうぞお楽しみください」
エリカ
「紹介がどことなくおかしいような
ソルティア
「ギルさんはおまけなんですね……」 エルシオーネの中で
ヤンファ
「最後までギルのオッサンの扱いが貫かれてんなァ」
#ギル
「いろいろおかしくない!?」 と言いながらがらがら料理を運んで来ました。
ソルティア
「平常運転と言えばその通りではありますが」
#モニカ
「ふふ、エルシオーネさんの紹介はともかく、〈宵の明星亭〉のフルコースです」
#アカシャ
「宮廷料理に比べたら見劣りしちゃいますけど、どうぞ召し上がってください」
ヤンファ
「まァ、今日はそういう趣向じゃァねえだろ」
ソルティア
「ま、宮廷料理とは趣が違うからね」
GM
そうして、君たちの前には豪華絢爛な食事の数々が置かれていく。
シャルロット
「わ。豪勢……宮廷料理とはまたちがって、美味しそうだよ!」
#マグダレーナ
「ああ。これはこれで、ひとつの完成形に思える」
#ユリウス
「こういうものは、新鮮でいいな」
#ベアトリス
「二人も、随分と料理が上達したのですね」
エリカ
「うわ……、凄い張り切ったわね」
#エルシオーネ
「食費はマスター持ちですからお気になさらず」 b
ソルティア
「こういうフルコースも滅多に食べないから、楽しみにしてたんだよねー」
#フェリシア
「これほどのものを見せられると、否が応でも仕事を忘れて楽しめそうですね」
#アラン
「そういや俺朝から何も食ってねェ」 腹減る訳だ。
エリカ
「しれっと何言ってるんですか。朝食くらいはきちんと摂らないと体に良くないですよ」
#アラン
「昨日途中で食った茸が当たってなァ……」
エリカ
「なんでそんな怪しいものを……」
ヤンファ
「いやァ、今朝の飯代ケチった甲斐がありそうだぜェ」
シャルロット
「あのご飯、ケチってたの!? 妙にすくないなぁっておもってたら!」
ヤンファ
「ハッ」
ヤンファ
「い、いやァ、明日からちゃんと作るって」
#ルナティア
「……ねぇ」
#ルナティア
いただきます、して?」 ほら、代表者っぽい誰か。
ソルティア
「そうだね、じゃあ」 シャルを見た。
シャルロット
「えっ」
エリカ
「……そうね」 シャルの方に視線を。
シャルロット
ヤンファと漫才してたら視線が集まってきたわ
ヤンファ
「ルナティアが一番楽しみにしてそうだな」 ぼそっと呟く
ソルティア
「しっ!」 ほんとにさりげなく楽しみにしてたんだから!
#アカシャ
「あはは……義姉さん、今日を随分楽しみにしてたみたいですから」 無表情だけど。
ヤンファ
「随分と可愛げが出てきたなァ」 くくっと笑い。 「さ、て。今日も主役らしいぜ?」 とシャルを見て
シャルロット
「もう、なんでもかんでも、あたしにさせればいいってもんじゃないでしょ!」 しかたないなぁ、って笑いながら
#アラン
「ほらほら、早くしねェとルナティアが言っちまいそうだぞ」
ヤンファ
「それ見届けるのも面白そうだが」
ソルティア
「やめて!」
シャルロット
んじゃ。冒険者の宿らしくいこう。ほら、グラスなんでもいいからみんなもって」
GM
では、皆それぞれグラスを手に持つ。
エリカ
「ん」 はいはい、と。
ヤンファ
「オーケィ」 グラスを片手に
ソルティア
「はぁい」 グラスを持って。
シャルロット
「皆の再会と、明るい私たちの未来を祝して」 グラスをかかげて
シャルロット
乾杯ッ!!」
ソルティア
「乾杯ッ!」
エリカ
「乾杯っ!」
ヤンファ
「乾ぱ……おいルナティア早ェよ!」 もう手つけてるぞ!
GM
一同(約一名)を除いて、それぞれグラスを合わせながら乾杯をした後、食事に手をつけ始める。
#ルナティア
「乾杯は言ったわ」 小声で。
#アラン
「くそ、卑怯くせェ。俺も食わなきゃ食われる……!」
ソルティア
「もう、慌しいんだから」 その様子を微笑ましく見てからグラスを煽る。
#ギル
「あはは、いっぱいあるから、焦らず食べてよ」
#エルシオーネ
「それによってマスターの財布も痛んで一石二鳥ですからね」
ヤンファ
「あ、ちょ、それテーブルに来た時から狙ってたのに……ッ」
#モニカ
「ま、まだありますから」
ヤンファ
「おォ、たらふく食わせてもらうぜ」 ニッと笑う
ソルティア
「さ、マグダレーナ様、陛下、もう一杯いかがですか?」 マイペースにお酒を注いだりしてるわ。
シャルロット
「ギル。今日は食材庫、ストック気をつけたほうがいいよ」 笑顔で忠告しておく
#ギル
「……そんな気がしてきた」
#マグダレーナ
「ああ、いただこうか」
エリカ
「一応皇族とかが居るのにこの意地汚さっぷりってどうなの……」
#ユリウス
「すまない。どうも皆のペースに付いて行くのは難しそうだ」 苦笑しながら。
#ベアトリス
「……良いのではありませんか? ユリウスもマグダレーナも、このような機会は滅多にないでしょうし」
#ベアトリス
落ち着いてグラスを傾けてるわ。
ソルティア
「ま、こちらはゆっくりいきましょう。あの辺りのペースが落ちてくる頃にはいいのが出てきそうですからね」
シャルロット
「ベアトリスー、一緒に端っこでゆっくりみんなを見ながら食べよう。巻き込まれたら再起不能だよ! ユリウスも来る?」 普段からドンちゃん騒ぎな分、おちついた物腰で
#ベアトリス
「そうしましょうか。私も付いていけそうにありません」 いくらかの食事を持って、席を移動しよう。
#ユリウス
「……ふむ、では我々は優雅に眺めながら食事を楽しむとしようか」 大人組み。
#マグダレーナ
「では、私も失礼しよう」 大人組みに仲間入りした。
シャルロット
「お料理の調達はお任せあれ。あたしがとってきたげるよ」 ふっふーん
#ベアトリス
「料理も任せられると尚良かったのですが」 冗談らしく返した。
シャルロット
「ぐぅ……ッ! そういうこと言うと、あたしセレクションの禁断混ぜご飯をおもちするわよ、ベアトリスゥ」
#ベアトリス
「……レナとどちらが上か、興味はありますね」 怖いけど。
#フェリシア
「……はぁ、落ち着けると思ったのにこれじゃ落ち着けそうにないわね」
ヤンファ
「こうやってみんなで料理囲んでんのが、何より飯を美味くするからなァ。ホント滅多にないぜ」 もぐもぐ
エリカ
「まあ、正直言って、大人しい会食になるなんて期待してませんでしたけどね」
ヤンファ
「でもアランが来るのはちょっと期待してたんだろ?」
ソルティア
「そうそう。“マリウスさんは来ない”って言われた時のエリカちゃんったら、ねぇ?」
エリカ
「ばっ……、ちょ、ちょっとやめてくださいよ!」
#アラン
「そうかァ……そんなに寂しかったかエリカ……」 腕を組んでわざとらしく唸る。
ヤンファ
「カッカッカ、初々しいねェ」 グラスの中身をぐいっと煽り
ソルティア
「いやぁ、アランさん、男冥利につきますねぇ」 ははは、と笑いながらいつの間にか子供(?)組に混じってる。
エリカ
「べ、別にそんなことありませんから!」
#ルナティア
「……」 もぐもぐ。
#フェリシア
「あ、ちょっと、それは私の……!」
エリカ
「ってこら誰ですか人の皿からとっていったのは!」
#ルナティア
「フェリシアの、なんて書いてなかったわ。エリカの、とも書いてなかったわ」
ヤンファ
「って、俺のもねえぞ!」
#ルナティア
「以下同文」
エリカ
「る、ルナティア!」 お前かぁ!
#フェリシア
「子供ですかあなたは……!」
ソルティア
「ルナの隣になったのが運の尽きですね、フェリシアさん、それにエリカちゃん!」
ソルティア
「まぁ僕の皿は既に奪われ済みなんですけどね」 お酒ばっかり残ってます。
エリカ
「こ、この……全く油断も隙もありゃしない」
#アカシャ
「義姉さん、あんまり他の人の分まで食べちゃダメですよ?」
#ルナティア
「反省してるわ」 してない。
ヤンファ
「太るぞ」 真顔
#ルナティア
「太らない体質なの」
ヤンファ
「……まァそうか」 一瞬だけ胸元みてすぐ視線戻した
#ルナティア
っびぃん! ヤンファの椅子の背もたれにフォークが突き刺さった。
ヤンファ
「っひ」
#アカシャ
「お行儀が悪いですよ、義姉さん」 めっ。
#ルナティア
「……もうしないわ」 反省しました。
ソルティア
「駄目ですよヤンファさん、それだけは言ったら……」 ヒソヒソ
ヤンファ
「こ、怖っ……俺ちょっとあっち行くわ」 自分のグラスもって大人組の方へ逃げた
ヤンファ
「後は頼んだ」
ソルティア
「えっ」
#マグダレーナ
「よく来たね」
ヤンファ
「よォ。なんかバーみたいな雰囲気になってんなァ」
シャルロット
「もう。あたしがフォローできない話題で触発させるのやめてくれない?」 苦笑気味だ。自分がいくと皮肉でしかないし
ヤンファ
「悪ィ悪ィ」 てへぺろ
エリカ
「……」 ちっ
シャルロット
「あたしは何も聞こえなかった」 聞き耳ファンブルしたの
#ユリウス
「こちらはこちらで、恐ろしい話が展開されようとしているが……」 シャルの料理。
ヤンファ
「また料理の話かよ……」
#エルシオーネ
「胸だけは、何をしても成長しませんからねえ……」 あの子。
#ギル
「対してシャルロットちゃんと来たら……!」
#エルシオーネ
「ふぅ……」 ダメだこいつって顔した。
#ギル
「その顔が一番ダメージでかい!」
ヤンファ
「オイオイ、ウチのお姫様に変な視線はやめてもらおうかァ」
#ギル
「おっと、ナイトに見つかっちゃったね」 くわばらくわばら。
ソルティア
「そ、そうだね。……危ない危ない」 ふぅ、と安堵。
シャルロット
「ま、いいの。料理はね、全部ヤンファがやってくれるから」 駄目人間宣言
ヤンファ
「まァ俺はいいけどよ。そっちはどうすんだ」 酒をすこし口に含み、ユリウスとマグ様見て
#マグダレーナ
「……ん?」
#マグダレーナ
「……ふむ」
#マグダレーナ
「ユリウス、どうする」
#ユリウス
「……そこで私に振るのか」
#マグダレーナ
「大事な事は、二人で決めるべきだと思ったのだが」
#ユリウス
「間違ってはいないと思うが……」 肝心な所で抜けてる。
ヤンファ
「……面白いな」 この二人のやりとり
シャルロット
「ユリウスなら大丈夫。メディカルキットが使えるとおもうし」 
#ユリウス
「それは大丈夫の意味合いが違うのではないか」
ソルティア
「シャルロットさん、手料理で倒れる前提の発言は止めてほしいんですが」
エリカ
「手料理の話題で治療魔法が出てくるのって、ちょっと……」 その時点で致命的だと思う。
#モニカ
「せ、先生、なんとかしてあげてください」 マグ様のお料理の腕を。
#ベアトリス
「……善処はしますが」 あいつも、レナの血は継いでる。
シャルロット
「お姉さま」 くいくい、と袖をひく
#マグダレーナ
「うん? どうした?」
シャルロット
「こういうことは、甘えちゃえばいいのです。私に美味しいものを作ってくれ、と」
#マグダレーナ
「……ほう、そういうものなのか」
シャルロット
「ええ。殿方と円滑な関係を築く大切な技術です」
#ルナティア
「……馬鹿ね」
#フェリシア
「…………否定、出来ないかも」
#マグダレーナ
「ではユリウス」 ユリウスに向き直って、真面目な顔になる。 「私に、美味しいものを作ってくれ」
ヤンファ
」 この姫、実にイエイツである
エリカ
「………」 どうしようこの……この……。
ソルティア
「あ、ある意味一番円満なのかもしれないな……これ……」
シャルロット
「命は救われました」 お姉さまにだけ、聞こえないようにしれっと言って
ソルティア
「…………」 ユリウスの反応の方が気になるな、これ
#ユリウス
「……っく、ふふ……ははっ……!」 堪え切れず、笑い出す。
#ユリウス
「……やはり、君たちは面白い。二人揃うと、尚魅力的だな」
シャルロット
「……どんぶりはよろしくないですよ?」
ソルティア
「いやいやいや、シャルロットさん、いやいやいや」 ぶんぶんと手を横に振って
#フェリシア
「……ヤンファ、シャルロット様が要らない知識ばかり蓄えていらっしゃるような気がするんだけど」
ヤンファ
「いや、タンマ。これは俺じゃないぞ」
ソルティア
「吸収力は異様に高いからなぁ、シャルロットさんは……」 頭抱えた。
#フェリシア
「じゃあ一体何処で……」 頭抱えた。
エリカ
「そんな無駄な
シャルロット
「アランから教えてもらった」 イイ笑顔で
ソルティア
「アランさあああぁぁぁぁぁん!」
#アラン
「おォ、訊かれたから教えた」 メシつついてたわ。
エリカ
「……」
ソルティア
「シャルロットさんも何で訊いたし!?」
ヤンファ
「おいアランちょっと後で話がある」
#アラン
「褒めても何も出ないぜ?」
エリカ
「アランさん? 私もちょっと後でお話いいですか?」
ヤンファ
「あ、ごゆっくりどうぞ」 どうぞどうぞ、ってした
#アラン
「待て待て、俺はあくまで善意でシャルロットに答えてやっただけだ」
シャルロット
「いやあ、辞書を引いても出てこない、冒険者の宿で耳にするスラングの大半はアランからしいれております」
ソルティア
「くそぅ! 吸収力の高さがこんな所で無駄遣いされてる!」
#ベアトリス
「モニカ、アカシャ、二人はあまり耳に入れぬように」
#モニカ
「はーい」
#アカシャ
「良くないというのは分かりました」
エリカ
「善意でスラングを教える馬鹿が何処にいるんですかっ!」
#アラン
「いやだってなァ……冒険者なら冒険者のスラングくらい知ってないと面倒だろ?」
シャルロット
「符丁も含めて、大体のスラングはばっちり理解済みだZE!」 ☆が飛ぶような笑顔で、サムズアップを見せる
エリカ
「今のが冒険者として必要になる気がしないんですけど……」
#アラン
「ばっかお前、そういうのが後々効いてくるんだよ」
ヤンファ
「そうかァ、シャルが偶におかしいのはお前のせいかァ……」
ソルティア
「……あ、料理が無くなってる」 ルナ、全部食ったか。
#ルナティア
「…………」 けぷ。
ヤンファ
「……しまったァ」 ほとんど残ってねえぞ
ソルティア
「ルナ、さすがに食べすぎじゃない……? お腹ぽんぽんだよ」
シャルロット
「まだいけるよね。二人で大食い対決したとき、もっと食べたもん。追加ー、追加おねがーい」
ソルティア
「えええぇぇぇぇぇ」
#ルナティア
「そうね。今日はお腹いっぱい」
シャルロット
「なんだって……!?」 おしとやかになりやがって! という顔で
#ルナティア
「……そんな顔で見ないでよ」 まだ入るけど、ちょっとおしとやかっぽくしてるのは確かなんだから。
ソルティア
「駄目、シャルロットさん! ルナってば食べようとするとほんとにもっと食べちゃうんだから!」
ヤンファ
「ま、残ったら俺らも食うし気にすんなよ」
#エルシオーネ
「そろそろ注文が来るかと思って既に用意しておきました」 ドン。
ソルティア
「これ以上食べると負ぶって帰る事に……いやそれはいいんだけど」 いいの?
エリカ
「……前から思ってたけど、貴女たちおかしくない?」 それだけ食ってなんで太らないの?
#ルナティア
「その理由はむしろ、医師の方が詳しくあるべきではないかしら」
エリカ
「常識の範疇を超えてる気がするんだけど
シャルロット
「……」 サッと胸を隠して目をそらすわ
#ルナティア
「……」 さっと胸を隠して現実から目をそらすわ。
ソルティア
「シャルロットさんは全部胸に行くのか……」
ヤンファ
「反応の違いが今明らかだったな」
ソルティア
「言わないであげてぇ」
エリカ
「………………ちっ」
ヤンファ
「舌打ちが前よりでかくなってやがる」
シャルロット
「き、きこえない。したうちとか聞こえないわ!」 こわいわー
#アラン
「エリカ、漏れてる漏れてる」
エリカ
「おっと」
シャルロット
「わざとらしいし!」 おおおーん、と泣きながら
ソルティア
「……何だかんだで息あってますね……」
#モニカ
「姉さん……ダメだよ? 人前で舌打ちなんかしちゃあ」
エリカ
「ご、ごめんなさい……」 妹に怒られた……。
ヤンファ
「モニカちゃんは優しいなァ」
#アラン
「今のって、人前じゃなけりゃ良いって言ってたのか……?」
ヤンファ
「あんまり優しくないなァ」
ソルティア
「家庭のヒエラルキーがよく分かる……」 うちも一番強いのは何だかんだで義妹の気がします。
#アカシャ
「もう、モニカはそんなに腹黒い子じゃないですよ」
#ベアトリス
「ええ、モニカは心優しい子ですから」 静かにシャルが運んできてくれた料理に手をつけつつ。
エリカ
(どうかしら……) 姉妹だから解ることって、あるよね。
#モニカ
「?」 いい笑顔だよ。
エリカ
「……」 笑顔を返してあげたわ。
ヤンファ
「でも、モニカちゃんだってそういう日が来るんじゃァねえの?」 あ、シャルめっちゃ食い始めた
ヤンファ
「アカシャちゃんにものっそい何かが劣ったら、とかな」 胸とか
#アラン
「……ま、既に差が付き始めてるからなァ」 モニカとアカシャ見た。
ソルティア
「なん、だと……」
シャルロット
「はぁ……まあいいか」 大人チームに料理を配膳したら、一番料理の近いところに陣取ってものすごい勢いで食べ始めるわ
ソルティア
「あ、シャルロットさんが戻ってきたって早ッ!? 食べるの早ッ!」
シャルロット
「ダーレスブルグで一二を争う大食い王なのよ。ちなみにライバルはそこのルナ」
ヤンファ
「ちなみに大食いするときに減っていくのは料理と俺の財布の中身な」
#ルナティア
「……私ももっと食べるべきかしら」
ソルティア
「べきではないよルナ! いや、食べたいならそりゃ食べてもいいけど」
ソルティア
「まぁヤンファさんの財布はシャルロットさんの財布みたいなもんだからいいとして」
シャルロット
「あたしは財布持ってないからいいの」 もぎゅごっくん。漫画肉が吸い込まれるように消えていくわ
ヤンファ
「ひでェ……」
ソルティア
「あれ、今肉が一瞬で消えたような」
エリカ
「やっぱり貴女たちおかしいわ……」
#ルナティア
「きっと気のせいよ」 こっちでも消えてた。
ソルティア
「あれぇまた食べてる」 おしとやかなのは今日は止めですかルナちゃん
#マグダレーナ
「さて」
#マグダレーナ
「楽しい会話を中断するようで気が引けるが、そろそろ、集まった目的も話しておかないとな」
ソルティア
「あ、は、はい、そうですね」 マグ様に向き直った。
エリカ
「あ、そ、そうですね」
ヤンファ
「ン」 言われ、そっちに視線を
#ユリウス
「マグダレーナから、提案があると言っていたな」
シャルロット
「そういえば、すっかり失念していましたが、何があるのでしょう?」
#マグダレーナ
「ああ」 頷いて
#マグダレーナ
「君たちも知っての通り、公都の中央……《騎士公城》の近くに、新しい《中継塔》が建設されたんだ」
#マグダレーナ
「今度は、それひとつでルキスラやレーゼルドーン南部の魔動通信が賄えるようなものが、ね」
ソルティア
「えぇ」 当然の用に頷く。たぶん建設式典とかあったら出席させられてるだろうし。
#マグダレーナ
「私たちにとっても、《中継塔》は決して関わりの薄いものじゃない」
#マグダレーナ
「そして、今日みたいに私たちが集まる事が出来る事は、もう滅多にないだろう」
シャルロット
「それはそうかもしれませんが?」 続きを要求するように首をかしげる
#マグダレーナ
「だから《中継塔》の前で、記念写真を撮っておきたいと思ってね」
ヤンファ
ほォ」
エリカ
「写真……」
ソルティア
「……【マナカメラ】ですか?」
#ベアトリス
「……名案ですね」
#マグダレーナ
「……ふふ」 ソルティアの言葉に、何か含みのある笑みを浮かべて。
ソルティア
「? 違うんですか?」
#ユリウス
「それで、私にアレを頼んだ訳だな」
ヤンファ
「なんだァ?また新しいモン持ってきたワケじゃァないだろうなァ」
#マグダレーナ
「そういうことさ」
#ユリウス
「間違ってはいない」 言いながら、懐から見たことのないような魔動機械を取り出す。
シャルロット
「なんだか面白そうな話の匂いがしますね」
ソルティア
「魔動機……」 アレルギーは多少治ったのだろーか
エリカ
「……なんですか?」 新製品?
#アラン
「また教授とかの発明品か?」
#ユリウス
「〈魔動写真機〉。今度は、マナカメラの魔動機術を、誰でも簡単に扱えるようにしたものさ」
ソルティア
「へぇ……それは便利ですね。今までは一般人が記録を残そうとするとバーサタイルくらいしか選択肢が無かったですし」 しかも高いし、アレ。
#ユリウス
「ちなみに、開発の主導者はランベルト教授よりも、彼のご息女だったらしい」
エリカ
「アンネちゃんが作ったんですか?」 へー。
ヤンファ
「……そういやァ、どっかの学校入ったんだってな」
#ベアトリス
「ええ、帝都の魔動機大学ですね。ザルツ地方では、最先端の技術を研究している場になります」
シャルロット
「へぇ、こんな普通の道具も作るんだ」 間違った感心を見せて
ソルティア
「いや、普通って範疇に収まる話ではないと思いますよシャルロットさん」 画期的だぞ
シャルロット
「いや。たまにあうと、魔剣とガンの融合についてとか討議してるので……」
#ベアトリス
「まだ製造に難があり、高価なのは確かですが……じきに、それも解消されるでしょう」
#マグダレーナ
「ということで、皆で写真を撮りたいと思うのだが、どうかな?」
ヤンファ
「いやァ、誰が反論するよ?」
ソルティア
「素敵な提案だと思いますよ、マグダレーナ様」
#フェリシア
「こんな機会がまたと無いだろう事は、確かですからね」
#フェリシア
「異存ありません」
エリカ
「はい、私も凄く良いと思います」
シャルロット
「記念の画像、残さない手はありませんんよお姉さま」
#ルナティア
「…………ん?」 まだご飯食べてた。
エリカ
「……ちょっと、話聞いてた?」
ソルティア
「ルナ……」 呆れ顔になりながらも説明するわ。
#ルナティア
「聞いてた。わかってる」
ヤンファ
「撮る時はほっぺについてるケチャップ拭いとけよォ?」
#ルナティア
「…………」 ふきふき。
#アラン
「勿論、俺も断る理由はねェなァ」
#アラン
「わざわざザルツまで来たのに、そんな面白そうな事に乗らねえ手はねェよ」
シャルロット
「せっかくだから、全員の写真に加えて、移りたい人と一緒に個別に写っちゃえばいいよ」
#ベアトリス
「そうですね。記録用のマギスフィアもいくつか用意していますから」
ヤンファ
「よォし。アラン、人文字しようぜ!」
ソルティア
「子供か!」
#アカシャ
「それ、この間教会学校の子たちがやっていましたよ……」 人文字。
#アラン
「二人で作れる一番難度の高い文字ってなんだろうなァ……」
ソルティア
「そんなアクロバティックな追求しなくていいんですよ!」
エリカ
「なんでそんな無駄なところで無駄なチャレンジしようとしてるんですか」
ヤンファ
「“絆”」
ソルティア
「無理でしょそれは!」
#アラン
「難度高すぎだろ」
シャルロット
「ちょっと。それどういう構造したらその一文字になるの」
ヤンファ
「流石に無茶言ったわ」
ソルティア
「完全に身体が分解されてますよそれ……」
#ルナティア
「シャル、二人で撮りましょう」 個別で。
シャルロット
「ン。いいよ、あたしからも提案しようとおもってたところだったし」
#ギル
「ふふん、撮影はかつて撮影の鬼と言われたこの俺に任せておきなさい」
ソルティア
「そういえば古い記憶ではガンナーでしたね、ギルさん」
#エルシオーネ
「マスター、【マナカメラ】使える程魔動機術に通じてませんよね」
#ギル
「しーっ」
ヤンファ
「親指映すなよォ?」
シャルロット
「そして、ギルはどこにも残ってないまま撮影を終えるのね」
#ギル
「やめて! 入れて!」
#フェリシア
「大丈夫です、ギルさん。私たちも扱えるでしょうから……」
ソルティア
「でも、折角撮ってもらえるなら……ルナ、アカシャ、三人で撮ってもらおうか?」
#アカシャ
「はい、是非」
#ルナティア
「どういう構図がいいかしら……」 初めての家族写真。
ヤンファ
「あァそうだ。シャル、アラン、ユリウス、姫さん。血族同士の貴重な一枚撮ってやるぜ?」 
#ベアトリス
「その理屈で行くと、私も入れて貰うべきでしょうか」 くすり、とヤンファに少し意地の悪い言い方で。
シャルロット
「入らないつもりなの? 駄目だよ、断られてもワクにおさめたげるんだから」
#ベアトリス
「いえ、是非入れていただきましょう」
ヤンファ
「おっとォ、失礼。勿論、一緒に入ってくれ」 悪い悪い、と
エリカ
「じゃあ、モニカ。一緒に撮ろうか」
#モニカ
「わたしは勿論だけど、アランさんとはいいの?」
エリカ
「えっ、い、いや、べ、別にアランさんは……」
ヤンファ
「何照れてんだよ」
エリカ
「てっ、照れてません!」
ソルティア
「え、何、ツーショットは嫌だって? そんなの今更でしょーエリカちゃーん」
エリカ
「も、もう、なんですかそのノリ!」
#アラン
「お姫様抱っこしてやろうか」
エリカ
「い、いいですそんなの! ふ、普通でお願いします!」
#アラン
「数パターン用意するのも手だな」 
エリカ
「お姫様抱っことか、いいですからね、ほんとに」 恥ずかしいから!
#アラン
「残念だなァ……昔っからの夢だったんだが」
エリカ
「……そんな残念がらないでくださいよ」
#アラン
「エリカがノってくれねえからな」 残念だわー。マジ残念だわー
エリカ
「……ああもう、お姫様抱っこでもなんでも好きにすればいいじゃないですか!」
#アラン
「エリカは優しいなァ」
エリカ
ぷーい、とそっぽ向いてる。
ソルティア
「折角だし、アカシャとモニカちゃん二人でも撮ってもらうといいよー?」
#モニカ
「勿論そのつもりです」
ソルティア
「後は更にベアトリスさんに真ん中に入ってもらったのも撮らないとね……」
#モニカ
「そうですねぇ……。……ああ、何だか撮りたいものが数えきれないくらい思い浮かんできました」
ヤンファ
「そうだなァ、沢山残したいわ」
ソルティア
「あははは。まぁ、本当に折角の機会なんだしね?」
#アカシャ
「そうと決まれば、急がないと時間が無くなってしまうんじゃないでしょうか」
ソルティア
「そうだね、会食は早めに切り上げて行こうか。ルナ、もう満足したでしょ?」
#ルナティア
「夕食もあるしね」
ソルティア
「そ、そうだね」
#マグダレーナ
「では、会話も程々に食事を済ませるとしよう」
シャルロット
「さ、それじゃあ料理を片付けて行っちゃいましょうか」 ひょい、ぱく。ひょい、ぱく
ヤンファ
「まだ食べるのかよ」
ヤンファ
「で、シャル。言わなくても解ってるな?」 一緒に撮ろう、と
シャルロット
「え。お断りします」 フフン。と悪戯っぽく笑って
ヤンファ
「おいィ!」
ヤンファ
「わかったよ、ギルのオッサンと寂しいツーショット撮るわ……」
ソルティア
「本当に寂しいからやめてあげてほしい……」
ソルティア
「撮るならほら、冒険者時代を思い出して僕ら四人とギルさん、エルシオーネさんで?」
#ギル
「なんでおっさんそんな不憫専用枠みたいになってんの……」
ソルティア
「エルシオーネさんからの扱いのせい……かな」
シャルロット
「貴方と二人っきりで映る時には、白いドレスを着せて欲しいな」 ヤンファのそばで一言、思いを伝えて
ヤンファ
……ま、それはもうちょっと待ってくれ。準備に時間が要るからな」 金とか諸々
シャルロット
「じゃ、撮影もお預けね」 ツン、とヤンファの鼻の頭を人差し指で押して
ヤンファ
「へいへい、と」 嬉しそうに肩を竦め
#ユリウス
「……ふふ、一本取られたな」 ヤンファに。
ヤンファ
「まったくだぜ」 くくっと笑い  「お前もそのうちやられるんだぜ?そういう姉妹だからなァ」
#ユリウス
「せいぜい私は、先手を取れるように頑張ろう」
ソルティア
「やー、もう、お熱いことで。やっぱり最初のゴールインはこの二人ですかねぇ?」 わざとらしく手で顔を仰いで。>ヤンシャル。
ヤンファ
「よせよ。まだまだ旅を続けるのが先だぜ」
ソルティア
「もうちょっと恋人気分でいたい、って奴ですか?」 ははは
シャルロット
「あんがい、皆のほうが早いかもよ?」 クスクスと笑って
ヤンファ
「こっちで賑やかにしてる二人、とかな」 エリカたちを見て
GM
……そんな感じで、しばらく談笑を続けながら、君たちは会食を終える。
GM
満腹になった身体を労りながら、しばし休息を取った後、君たちは揃って新たな《中継塔》の元へ向かう。
GM
《虹の架け橋》と名付けられた中継塔は、今までの中継塔よりも高く、気高く、天へと向って伸びていた。
GM
その先では、空が青々と誇らしげに広がり、君たちの元には、眩しい程の日差しが降り注ぐ。
ソルティア
「……相変わらず、根元で見ると大きいですねぇ」 中継塔を見上げて。
ヤンファ
「こうやって見上げると、色々思い出すなァ」
#フェリシア
「……色々あったんだもの、当然よ」
#マグダレーナ
「それを乗り越えて、此処へこうして皆で立っていると思うと、感慨深いな」
エリカ
「……そうですね」
シャルロット
「コレは、今まで以上におっきいけどね」 ぺたぺた、と中継塔を触りながら 
#ユリウス
「感傷に浸るのは構わないが、急がないと日が暮れてしまうぞ」
ソルティア
「っと、そうですね。撮影要望は幾らでもあるんですから」
ヤンファ
「だな。シャル、あんまそっち行くと中継塔映んねえからこっち戻ってこい」
#アラン
「まずは、全員の集合写真でいくか」
シャルロット
「おっと、そうだった。このへんいいかな。ほーら集合ー!」 ヤンファが呼びかけたときにはすでに適当な場所へ移動を完了している
#ベアトリス
「ええ。あの辺りが」 と考えていたらシャルが既に動いていたわ。
#ベアトリス
「流石、行動が早いですね」
ソルティア
「相変わらずですねぇ」 のほのほと向かっていこう。
ヤンファ
「行動と判断の間が無ェなァ」 苦笑しつつついていく
エリカ
「ほんとにね」 苦笑い浮かべつつ歩いてこう。
#ルナティア
「全会一致ね」 ぱぱっとこちらも陣取るわ。
#モニカ
「むむ……ポジションに悩むなぁ」
ソルティア
「ほら、アカシャ、もっとこっちにおいで」
ヤンファ
「モニカちゃんとアカシャちゃんは前の方でいいだろ」 身長的に
#アカシャ
「義兄さんと義姉さんとも近くにいたいし、モニカとも近くにいたいし、先生とも近くに居たいし……」
シャルロット
「後でとれば大丈夫。だから、最初はみんなでキレイに収まってうつろ!」
#エルシオーネ
「ああ、楽しそうです……マスターを置いて私も入っていいでしょうか」
#ギル
「ダメ! マジで悲しくなるから!」
#エルシオーネ
「いいじゃないですか、右上に顔を切り貼りしたのを載せておけば」
ヤンファ
「後で撮るから我慢してくれ。悪ィな」
ソルティア
「やっぱりシャルロットさんとヤンファさんを中央に据えるべきですかねぇ?」
シャルロット
「それじゃあお言葉に甘えて」 ヤンファの腕を取ってササッと中央へいくわ
#アカシャ
「そうですね。それじゃあ……」 収まりのいいところに。
ヤンファ
「くっくっく、やっぱりってなんだよ」 と言いつつも中央へ
エリカ
「えーと……」 わたしはじっこでいいよね。
#アラン
「お前はもっとこっちだ」 おらよ。エリカを中央に引き寄せた。
シャルロット
「何遠慮してんの。立役者でしょ、アストラムの。ほらこっちこっち」 ぐいぐい
エリカ
「あ、ちょ、ちょ」 わたわた。
#ルナティア
「…………」 無言で最前列のアストラム組の近くにやってきた。
ソルティア
「じゃ、僕も真ん中の方にお邪魔しましょ」 ひょいひょいとやってくる。
#フェリシア
「私は……この辺りが良さそうね」 中央の後列辺りに。
ヤンファ
「結局みんな中央に群がってるじゃァねえか」 愉しそうに笑い
#マグダレーナ
「では、そのフェリシアの隣に私とユリウス」
#ユリウス
「ああ、では」
ソルティア
「いやいや、この一歩分が節度なんですよ」
#ユリウス
「ベアトリスも、最初はこちらに来るといい」 大人組みだ。
ヤンファ
「ンだそりゃ」
エリカ
「ちょ、ちょっと真ん中すぎない?」 私さ。
シャルロット
「だーめ。真ん中がいいの」
エリカ
「ええー……」
#ベアトリス
「ええ。そうですね」 後ろから見守るのが丁度いい。
ヤンファ
「そうだぜェ?折角の面子なんだしなァ」
#アラン
「ほらほら、文句言うな」
ソルティア
「《アストラム》中核メンバーとしてはやっぱり集まっておかないと、ねぇ?」
ヤンファ
「副隊長だって無言で最前列に来るぐらいなんだからよ」
#ルナティア
「……ケチャップ、付いてないかしら」 今更確認を始めた。
ソルティア
「大丈夫、ついてないよ」 とルナの顔を確認して
エリカ
「はあ……」 観念した。
#エルシオーネ
「よし、それでは皆さん良い感じに配置につきましたね」
#ギル
「それじゃあ、みんな、笑顔になってー!」
シャルロット
「いえーい」 すでに満面の笑みで、ピースまで作ってる
ヤンファ
「ちょ、俺の顔隠れる!もうちょっと手下げて!」
ソルティア
「はぁーい」 いつもと同じで、昔とは違う笑顔を見せて。
#ルナティア
「…………」 表情は変えず、シャルと同じくピースした。
ヤンファ
「ったく……」 と言いつつ合わせてピースしよう
エリカ
「笑顔、笑顔……」
#アラン
「おら、観念した割にはまた遠くなってんぞ」 が、とエリカの首を引き寄せて
エリカ
「ちょっ、ああもう」 さりげなく中央からずれたのに><
シャルロット
「おねがいしまーす!」 ピースをぴこぴこふって、撮影を要求するわ
#ギル
「はいよー!」
#ギル
「それじゃ、行くよ!」
ヤンファ
「おォ!」
ソルティア
「はーい!」
GM
「さーん」
GM
「にーい」
GM
「いーち」
GM
「はい、チーズ!」

GM
カシャリ、とシャッターが切られる音が響く。
GM
皆の思い出の詰まった、色褪せぬ一枚。
GM
これが、私たちの世界の象徴であり、私たちが追い求め、これからも守り続けていく、掛け替えの無いものだ。
GM
行こう。世界はまだ続いていて、そしてこれからも、無限に広がり続けるのだから。

GM
後に、世に一冊の本が出版される。
GM
最後に、その本より一節を抜き出して、この物語を終えよう。

所詮、神とて元は人。必ずしも万能ではなく、時には我々と同様に過ちを犯す。
故に、その過ちは如何に大きなものであれ、人が正せぬ道理は無く、
人は神に縛られる事なく、思い思いの未来を描く事が出来る。
未来を想い、描く力こそが、人の最大の弱さであり、強さでもある。
そして、その人々の想いや願いこそが神を形作り、彼らをより強固な存在へと変化させていく。
だからこそ、我々は自覚せねばならない。今を生きているのは、我々自身であることを。
信じ、救いを求める事は構わない。だが、未来を選び、掴み取るのは、他ならぬ我々自身だ。
今に絶望している者たちは、もう一度、立ち上がり、周囲を見て欲しい。
今を謳歌している者たちは、もう一度、周囲を見、手を差し伸べて欲しい。
君に手を伸ばし、君の手を必要としている者たちが、必ず何処かに居るはずだから。

アラン・ディーリアス著『神学論』後書きより抜粋

《虚ろの輪音》 了