虚ろの輪音

第三部 第三話「虚ろなる御稜威」 - 01

シャルロット・イエイツ=ヘリオドール
器用度 35+2
敏捷度 34+2+2
筋力  20
生命力 26
知力  31+2+2
精神力 27

HP 74+2  MP 75+2
ファイター     11
プリースト:騎士神  8
エンハンサー     7
マギテック      4
ソーサラー      2
コンジャラー     2
レンジャー      2
戦闘特技
1.《魔力撃》
3.《防具習熟/盾》
5.《防具習熟Ⅱ/盾》
7.《マルチアクション》
9.《両手利き》
11.《防具の達人》
ex.《魔法拡大/数》
《タフネス》
秘伝/CA
《地這刃》
《活人撃》
《閃電二撃ち》
《ストレイフレイド》
《不動堰》
《剛魔撃》

《咬破魔刃撃》
《瞬閃哮》
《黎光閃》
《饗宴の四重奏》
練技・賦術
【ガゼルフット】
【キャッツアイ】
【ビートルスキン】
【メディテーション】
【スフィンクスノレッジ】
【ケンタウロスレッグ】
【デーモンフィンガー】
装備
〈ファランダレス=リベラトール〉
〈ファランダレス=リベラ〉
〈クロト=ムネモシュネ〉
〈女神のヴェール〉
〈祈りのアミュレット〉
〈ウェポンホルダー〉
〈信念のリング〉
〈ガンベルト〉
〈跳躍の羽〉
〈フルオプション・マギスフィア〉
ほか
ヤンファ・シャンリーク
器用度 40+1
敏捷度 41+1
筋力  30
生命力 25+6
知力  13
精神力 16

HP 64+2  MP 34+2
フェンサー     11
スカウト       9
エンハンサー     7
プリースト:剣神   6
アルケミスト     6
戦闘特技
1.《武器習熟/ソード》
2.《防具習熟/非金属鎧》
3.《武器習熟Ⅱ/ソード》
7.《マルチアクション》
9.《防具習熟Ⅱ/非金属鎧》
11.《防具の達人》
ex.《必殺攻撃》
《トレジャーハント》
《ファストアクション》
《影走り》
秘伝/CA
《瞬刃》
《天趨刃》
《刃狼哮》

《瞬閃哮》
《風の導き》
《饗宴の四重奏》
《刹風刃》
練技・賦術
【キャッツアイ】
【ガゼルフット】
【アンチボディ】
【ビートルスキン】
【ケンタウロスレッグ】
【デーモンフィンガー】
【リカバリィ】
【クリティカルレイ】
【パラライズミスト】
【ヴォーパルウェポン】
【バークメイル】
【アーマーラスト】
【コンセントレーション】
装備
〈ヴァイケリオン〉
〈フローズヴィトニル〉
〈籠手〉
〈男神のキッパー〉※1
〈ウサギのピアス〉
〈多機能ブラックベルト〉
〈軽業のブーツ〉
ほか

※1 … 〈女神のヴェール〉と同効果の男性専用代替品。ハウスルールで規定。
エリカ・ケイ
器用度 14
敏捷度 20
筋力  14
生命力 24
知力  32+6+2
精神力 48

HP 57+2  MP 97+2
フェアリーテイマー11
セージ       10
アルケミスト     6
エンハンサー     5
戦闘特技
1.《魔法誘導》
3.《魔法収束》
5.《魔法制御》
7.《魔法拡大/数》
9.《MP軽減/フェアリーテイマー》
11.《キャパシティ》
ex.《魔法拡大/時間》
《鋭い目》
《弱点看破》
《マナセーブ》
秘伝/CA
《宴は終わらず》
《我らが舞は唯一人の為に》
《魔法圧縮/数》

《風の導き》
《饗宴の四重奏》
《安らぎの舞踏会》
練技・賦術
【メディテーション】
【アンチボディ】
【ストロングブラッド】
【チックチック】
【スフィンクスノレッジ】
【パラライズミスト】
【バークメイル】
【クラッシュファング】
【ヴォーパルウェポン】
【エンサイクロペディア】
【イニシアティブブースト】
装備
魔銃【シックザール】
〈ディ=ペナテス〉
〈マナコート〉
〈カトレアの花冠〉
〈ノドゥス・セクンドゥス〉
〈祈りのアミュレット〉
〈ガンベルト:活性弾×12〉
〈韋駄天ブーツ〉
ほか
ソルティア
器用度 33+1
敏捷度 17
筋力  31
生命力 27+3
知力  33+1
精神力 35+3

HP 78+2  MP 71+2
ファイター     11
ソーサラー      9
エンハンサー     6
レンジャー      3
コンジャラー     2

戦闘特技
1.《魔力撃》
3.《防具習熟/金属鎧》
5.《防具習熟Ⅱ/金属鎧》
7.《武器習熟/ソード》
9.《武器習熟Ⅱ/ソード》
11.《防具の達人》
ex.《マルチアクション》
《タフネス》
秘伝/CA
《剛魔撃》
《閃電二撃ち》

《咬破魔刃撃》
《饗宴の四重奏》
《刹風刃》
《総て穿つ神の槍》
練技・賦術
【ビートルスキン】
【キャッツアイ】
【メディテーション】
【ストロングブラッド】
【デーモンフィンガー】
【スフィンクスノレッジ】
装備
〈ディ・ゾンネ〉
〈スパイクシールド〉
〈リーヴスラシル〉
〈決死の鉢巻き〉
〈赤の眼鏡〉
〈黄鉄鉱のお守り〉
〈野伏の威風堂々たる炎武帝のマント〉
〈ウェポンホルダー〉
〈ブラックベルト〉
〈韋駄天ブーツ〉
〈信念のリング〉
ほか


第三話 「虚ろなる御稜威」
幾人もの新しい仲間を迎えて、私たちは世界をまたひとつ取り戻す。
私たちの眼前に広がるのは、慣れ親しんだ公都の情景。そして、大事な人たちの姿。
私たちの行いは、確実に実を結び始めていた。

世界を取り戻す為に必要な鍵は、あとひとつ。
向かうは帝都。虚ろな世界に終止符を打つ為に。

意気込む私たちの前に齎されたのは、絶望と、決別。
世界の神は、何処までも慈悲深く、何処までも無情だった。


GM
休息を兼ねて、街の様子を見て回った翌日。
GM
体力を取り戻した君たちは昨日と同じ時間に、公城の会議室へと集まっていた。
GM
会議室には、マグダレーナ、アラン、フェリシア、ユリウス、ヴィルフリートに加え、昨日は姿が見えなかったアイゼル、ラーエル、ザガート、バルクマンの姿もあった。
GM
さらには、ロートシルト一家の姿もある。ランベルトは落ち着いた様子だが、エドゥアルトはいつも以上に眠たげかつ気怠げで、アンネリースは眠そうな眼を擦りながらも緊張した面持ちだ。
GM
そんな部屋に、君たちはルナティアを伴ってやってくる。
#アラン
「よ。ゆっくり休めたか?」
ソルティア
「えぇ、お陰さまで」 そう言って入ってくるのだ。
ヤンファ
「あァ、そりゃもうバッチリとな」
#マグダレーナ
「そうか。それは何よりだ」
シャルロット
「ええ、問題ありません。……私たちより、皆のほうが」 えらいことに
エリカ
「私は平気ですけど……」 明らかに大丈夫じゃなさそうなんだけど。二人ほど。
#ユリウス
「……ランベルト教授たちには、少々無理をさせてしまったようだからね」
#ランベルト
「だが、昨日頼まれていた分については、どうにか間に合わせる事が出来たよ」
#エドゥアルト
「いくらでも船が漕げそうだぜ……」 頭で。
シャルロット
「あ、あははは……」 何故エドまで眠そうなのか
#アンネリース
「まぁ……渡したら、ひとつ大きな仕事は終わりだし」
ソルティア
「ありがとうございます、教授、アンネリースさん、エドゥアルトさん」 きちんとお礼を言って頭を下げるの。
エリカ
「……本当に、ありがとうございます」
ヤンファ
「恩に着るぜ。今日はゆっくり休んでくれよ」
#ランベルト
「そうも言っていられないのだがね」
ヤンファ
「……っつーと?」
#アイゼル
飛空船(あし)よ」
#フェリシア
「……もう随分前の事に感じられてしまうけれど、公都でも飛空船の運用実験が行われていたのは覚えているかしら」
#フェリシア
※第一部第四話辺り参照
#フェリシア
別に参照しなくてもいいレベルです。
エリカ
「ええと……」 ちょっと間があって。 「あ、はい。思い出しました」 今。
ヤンファ
「飛空船は別にこっちで問題なく動かせるじゃァねえか……って」 何か他にあったっけ
シャルロット
「そういえば、一応そんな話もあったよう、な?」 うろ覚えだわ
ソルティア
「そんな話がありましたっけ……」 まどうきにがてなんです
#ユリウス
「元々ランベルト教授は、その協力の為に公都へ派遣されていた」
#ラーエル
「あんまりよくわかんないけど……今乗ってるやつ、性能がそこまでじゃないんだって」
エリカ
「今ので、不十分なんですか?」
#バルクマン
「これまで以上に神使たちの妨害が激化する可能性を考えると、今のものでは不足するそうだ」
ヤンファ
「……まァ確かに、今のよりも強力なのがあれば助かるには違いねェが」
シャルロット
「毎回、あの動員をするわけにもいきませんし……確かに、飛行船の対応は必要のように感じますが」
ヤンファ
「ホントにな」
#ヴィルフリート
「……ま、戦力が増強されるに越した事もない」
ソルティア
「公都から帝都まで、だと距離もかなりありますしね……」
#アラン
「っつーわけで、教授やアンネちゃんらにはこれからその改良に協力してもらわにゃならんわけだ」
ソルティア
「なるほど、それは……お手数をおかけします」 ぺこりなう
#マグダレーナ
「公都のマギテック協会も、多少落ち着きを取り戻して来ている。設備も問題なく使用出来るようだ」
ヤンファ
「オイオイ、教授の方は平気そうな面してるが……」 あとの二人は休ませたほうが流石に
#アンネリース
「いいの、半分以上は趣味だから」
#エドゥアルト
「ま、流石に今すぐじゃあない。それなりに休んでからやるそうだ」
ヤンファ
「そうかィ、本人がそう言うなら良いけどよ」
エリカ
「それならいいんだけど」 数日徹夜とかみたいな話聞いたりしてるとなあ。
シャルロット
「ええ。お願いします」 本拠地に乗り込むまでには欲しいものだ
#ルナティア
「……まぁ、公都で今から改造するものの性能なんて、限界があると思うけれど」
#ランベルト
「それでも、何もしないよりはずっといいだろう」
ヤンファ
「今の状況下……何か出来る事、やりたいだろうしなァ」
シャルロット
「それに、ここに集った皆が力を合わせれば、限界なんてありません」 にぎりこぶし
#ルナティア
「……そうね」 ランベルトにもヤンファにも、シャルにも頷く
#ザガート
「して、忘れぬ内に渡すものを渡しておいた方が良いのではないか」
#ランベルト
「ああ、そうだね」
ヤンファ
「あァ」 頷き
#ランベルト
君たち4人+ルナティアの前に、それぞれのアビス……ではなく【フェイス】を置こう。
エリカ
「これが新しい【アビス】……じゃなくて」
ソルティア
「ありがとうございます……フェイス、でしたか」
#アンネリース
「そう、【フェイス】。みんなの力を、限界以上にまで引き出すもの」
ヤンファ
「……これが」 【フェイス】か、と呟く
#アラン
「俺らより先に貰えるんだ。その分しっかり頼むぜ?」
ソルティア
「えぇ、勿論ですよ」
#ユリウス
「私が所持しているものよりも、多少ではあるが性能は優れている」
シャルロット
「そうなんですか?」
#ユリウス
「そこまでの違いはないがね」
ヤンファ
「皇帝よりも大層なモンだとよ。そりゃァ光栄も光栄だわ」 くっくっくと笑い
#ユリウス
「負荷は、【リミットブレイク】さえしなければ今までとそこまで変わりないだろう」
シャルロット
「そうですか。リミットブレイク、しなければ」 ええ、し、しませんよ?
ヤンファ
「棒読みになってんぞ」
エリカ
「……」 コイツは絶対する。間違いなくする。
ソルティア
「それとすみません、もう一ついいでしょうか」 と、ポケットに入ってた小箱を取り出し。
#ルナティア
「ソル?」
ソルティア
「ルナ、これを。皆の前で、付けて見せてみて」 立ち上がってルナに小箱を渡すのだ。
#ルナティア
「……ん」 立ち上がって、その小箱を受け取って開こう。
ソルティア
「家で渡してもよかったんだけど……やっぱりこういう場の方がね」 公認っぽくなるし。
#ルナティア
「……これは、あなたたちの?」
ヤンファ
「あァ、コレか」 確か腕につけてた自分の徽章を見て
ソルティア
「うん、そうだよ」 とルナに言ってから、皆に向き直り。 「これから彼女、ルナティアは《アストラム》の一員となります。どうかよろしくお願いします」 と頭を下げる。
#マグダレーナ
「ああ、よろしく頼むよ、ルナティア」
#バルクマン
「……まぁ、そこの馬鹿二人よりは余程真面目だろう」
ヤンファ
「うっせ老け顔」
#バルクマン
「……」 眉間にしわがよるわー。
エリカ
「……」 ジト目でヤンファの方見て。
#フェリシア
「……そうね。そこの馬鹿二人よりは、ね。馬鹿二人」
#アラン
「ま、馬鹿なのは否定しねェが、そういうこった。よろしく頼むぜ?」
ソルティア
「どうやら円満に歓迎していただけるようで」 HAHAHA
ヤンファ
「こういう公共的な場所で晒し者にすんの止めろよ……」 とほほ
エリカ
「……はあ、まあとりあえず宜しく」
シャルロット
「一員というか。彼女の階位を私の副官……まあ副隊長あたりにしようかと思っていますが」 どうでしょ。と悪い顔でお姉様に
#マグダレーナ
「……ほう?」 こちらもそれに返すように、少し微笑みながら返す。
エリカ
「……って、副隊長……!?」 聞いてないぞ!
ヤンファ
「あン?」 こいつそんな上の立場になるの?大丈夫なの?俺が
#ルナティア
「……ええ、よろし……副官?」
ソルティア
「…………」 まぁ予想の範疇だよ、と言う感じで遠い目をしてます。
#フェリシア
「……」 人事権は隊長であるシャルロットや、その上に立つマグダレーナにある。動向を見守る
シャルロット
「一度は隊長代理も務めていただいた“実績”もあるし、副官扱いなら私の傍に常時いますから、監視という意味でも目的は達成できるでしょう」 ある種の矛盾を抱えた物言いを平然とする
#マグダレーナ
「ああ、そうだったね。君の代わりを務めてくれた事があったな」
ヤンファ
「………ふゥん」 成程。“実績”というものを得させることで認めさせるってトコろか
ソルティア
「それに、シャルロットさんに足りないものも埋めてくれるでしょうから、適任だと思いますよ」
ヤンファ
「何か俺じゃ足りねえみたいな言い方に聞こえるんだが」
ソルティア
「それはそれ、これはこれです」
#ユリウス
「……ふふ、悪くない手を考えたものだ」
#マグダレーナ
「私からは異論は無いよ。あとは、隊長である君の手で任命してあげるといい」
シャルロット
「ありがとうございます」 ぺこ、と頭を下げてマグダレーナに礼を言う
ヤンファ
「……まァ、それは兎も角。良いんじゃァねえか」
エリカ
「って言ってもいきなり副隊長って、そんな立場なら他に適任……」 男どもを順に見た。 「……」
ヤンファ
ヤンファ→アラン→ソルティアと見たわけですね
#フェリシア
「……」 額に手を当てて首を横に降った。
シャルロット
「……実はほら、居ないんですよ」 エリカに、ちょっと気にしていた現実を笑っているのに苦そうな顔で言う。
ソルティア
「僕は最前線に立たないといけない身ですから」 しれっと視線の意図と違う事を言う。
#アラン
「俺もそんな責任の重い立場はいいわ。こっちじゃ気楽にしてるのが一番だ」
ヤンファ
「……ちょいと傷付くなァ。そんな信用できねえかよ」
シャルロット
「ヤンファは肩書きが無いほうがいいんです。そんなものじゃなくて、自分の気持ちで動いてくれれば」 ガラじゃないんだ、とヤンファに伝え
#アラン
「ある種、これも信頼だと思うぜ?」
ヤンファ
「そうかィ」 肩竦めて苦笑した。丸め込まれたというかなんというか
エリカ
「……はあ」 諦めたように溜息ついた。
シャルロット
「今ならソルでもいいかなって少しは思いますがそれ以上に、適任ですしね」 といいながら、ルナの前に
ソルティア
「それは光栄ですね」 一応認められてはいたようだ。
#ルナティア
「……いいのかしら」 まだ迷いがあるような表情で、シャルに向き直ろう。
エリカ
「……まあ、いいんじゃない。隊長がこう言ってるんだし」
ヤンファ
「周りから異論がねえんだし、良いに決まってるだろ」
#ルナティア
「……そう」
シャルロット
「貴方以外に、任せられる人は居ません」
シャルロット
「良ければ、受けてはいただけませんか?」
ソルティア
「こういうのも経験だよ、ルナ。いいんじゃないかな」
#ルナティア
「どうせ、断ったとしてもしつこく言ってくるでしょうし」 ふ、と諦めたように笑って。
#ルナティア
《アストラム》副隊長の任、謹んで拝命致します、シャルロット殿下」
ヤンファ
「おォ、割と様にもなりそうだな」 その返事を聞いて
シャルロット
「判りました。ようこそ、《アストラム》へ。我々は、貴方を歓迎します。“月の涙”ルナティア」 ソルが伝えたあの言葉を、二つ名として。微笑んで返答する。
#マグダレーナ
「……」 微笑みながら、ぱちぱちと小さく拍手を。
ソルティア
「おめでとうございます」 ぱちぱちと小さく拍手して。
GM
それに応じて、他の者たちからも拍手が送られる。
#ルナティア
「……少し恥ずかしいけれど、綺麗な響きだし、悪くはないわね」
シャルロット
「ルナに一番合う通り名だと思いますよ」 ふふっ、と口元を押さえて笑う
エリカ
「……まあ、改めて宜しく、副隊長」 拍手しつつ。
#ルナティア
よろしく、と小さく答えよう。
#ユリウス
「さ、て」 拍手を止めて
ヤンファ
「副隊長になったんなら逃げられねえだろうなァ。良い“鎖”になったんじゃァねえか?」 くくっと喉を鳴らすように低く笑い
#ルナティア
「別にそうじゃなくたって逃げないわよ」
ヤンファ
「解ってるって」 冗談だろ
#ユリウス
「では、本題に入ろうか」
ソルティア
「はい、お願いします」 席に座りなおして。
#アイゼル
「帝都の中継塔、ね」
#ザガート
「……だが、まだ帝都の状況すら分かっていないのだろう」
ソルティア
「強襲をかけるより、まずは偵察から入るべきでしょうか?」
#ヴィルフリート
「まずは数人を送り込み、様子を探る、か?」
#マグダレーナ
「……そうだな。そちらの方が確実か、とは思っている」
#アラン
「ま、問題は誰がどうやって行くかだが」
エリカ
「偵察、って言うなら……」 斥候的な人とか地元人が適切そうだけど。
ヤンファ
「元々帝都に居た奴らの方が地理にも詳しいだろ」
ヤンファ
アイゼル達も元々そっちの出だよね
GM
うん。
ソルティア
「僕らは多少なら知っていますが……」 とルナを見て。
#ルナティア
「……行ってこいというのなら、構わないけれど」
シャルロット
「とはいえ、あまり時間もありません。現状の移動手段だと、往復でどのぐらい時間を要しますか?」
#ランベルト
「移動手段としてだけならば、公都にも使用可能な飛空船がいくつかあります」
#エドゥアルト
「飛空船なら、一日ありゃ十分だ」
ヤンファ
「そうなんだよなァ。今までと同様に直接殴りこみに行っても良いんだが……」
シャルロット
「ルナはお願いしたいようにも思いますが……そういう地味な仕事は、今のところ控えましょう」
ソルティア
「しかし、公都の中継塔に乗り込むにもこれだけの用意をしてやっとです。帝都ともなれば、更に準備を重ねなければ無謀かと」
#アラン
「ま、二、三人適当なのを選んで
#アラン
と、アランがふと入り口の扉の方へ顔を向ける。
ヤンファ
「ン?」
#アラン
「……何か騒がしくねェか?」
ソルティア
「……? アランさん?」
ヤンファ
その言葉に、聞き耳を済ませ
シャルロット
「……ヤンファ?」 自分にその能力は無い。咄嗟にヤンファに頼る
GM
言われてそちらに気を向けてみれば、確かにがやがやどたどたと騒がしい
ソルティア
「……? 何かあったんでしょうかね。見てきましょうか?」
エリカ
「……? 本当だ。何か、あったんでしょうか」
GM
その騒がしさはどんどんと近づいて来て……
ヤンファ
「………」 頷き、立ち上がって入り口の方へ歩きつつ耳を済ませる
GM
こんこん! と勢い良く扉がノックされる。
ソルティア
こちらも立ち上がってヤンファの近くに行こう。
ヤンファ
……誰だ」
GM
「し、失礼します!」
GM
と、返事も待たず、扉が勢い良く開け放たれる。
シャルロット
「……いかがしました?」
ソルティア
「はい、何かありましたか?」 と対応しよう。
ヤンファ
念のため、柄頭に手を置き
#フェリシア
「一体何事ですか……? 今はまだ会議中です
#フェリシア
フェリシアが兵士を咎めようとしたが、その兵士の後ろに見慣れぬ女性の姿を見つけて、言葉を止める。
#マグダレーナ
「フェリシア、良い。どうやら切迫した事態のようだ」
#マグダレーナ
マグダレーナがフェリシアを制し、女性へと顔を向ける。
#マグダレーナ
一同もそれぞれ、兵士の傍に居る女性へ目をやる。
ソルティア
「そちらの方は……?」
ランベルト一家
「「「……」」」 一方、ランベルト、エドゥアルト、アンネリースはその顔を見て硬直する。
ソルティア
「……ん?」 何か背後が緊張した雰囲気になってますけど。
ヤンファ
「………」 顔を顰め
エリカ
「……?」 誰?
#???
「会議の途中かもしれないけど、知った事じゃないわ。お邪魔するわよ」
#???
女性は軽装ではあるが防具を身に着けていて、腰には二本の剣を下げている。
#???
年齢は君たちよりは上……見た目だけならば20代後半から30代前半に見えるだろうか。
シャルロット
「知った上でどうぞ。……ええと、どちら様でしょうか」
#???
つかつかと誰の問いにも答えず部屋の中まで進入した女性は……
ヤンファ
「この顔ぶれの中にその態度で突っ込んでくるとは胆の据わった奴だなァ、オイ」
#???
「アーンネーッ!」 突然、アンネリースに抱きつき、ものすごい勢いで頬擦りする。
#アンネリース
「っ!? ……ま、ママ! 痛い! 熱い!」
ソルティア
「…………」 豪胆ではあるが、危険ではなさそうだ、と見送った……らこの有様だよ。
エリカ
「……!?」
ヤンファ
「……お、おォ? ママ?」
#エドゥアルト
「……とんでもねェだろ?」
#???
「ああ……やっぱり柔らかいしいい匂いがする……。さすが私の愛娘だわっ……!」
シャルロット
「……ぅ、ぅわあ」 えらいこっちゃ
#アンネリース
「……もう……」
ソルティア
「え……えぇと、母親ですか?」 アンネとエドを見て。
ヤンファ
「……マジかよ……?」 嘘だろ、って顔。
#エドゥアルト
「残念ながら、マジだ」
ヤンファ
「お前……拾われたのか?」 色々と全然違うぞ
#エドゥアルト
「正真正銘アレの子供だよ……」
ソルティア
「顔のパーツはよく似ていますよ」
#ランベルト
「……どうやら、変わりなく無事だったようだね、ルイーゼ」
#ルイーゼ
「そりゃあもうばっちりよ。あなたも普通みたいで安心したわ」
#エドゥアルト
「……ったく、久しぶりに見たかと思ったらソレかよ。いい加減歳相応の落ち着きってモンを覚えやがれ」
#ルイーゼ
「何よ、母親に向かってその口の利き方は。あ、分かった。アンタもこうやって欲しい訳ね?」
#エドゥアルト
「違ェよ」
ヤンファ
「パーツ言うな」 機械じゃねえんだぞ
シャルロット
「……ええと、感動の再会、とかなんですか?」 この会議に乗り込んでまで抱きついているのは
GM
「…………」 一同はそんな様子に呆気にとられている。
エリカ
「……」 呆気にとられてるうちの一名である。
ソルティア
「…………」 まぁ、羨ましい光景ではあるな。何となくルナを見つつ。
ヤンファ
「………いやァ、このタイミングで来るかよ?」 ワケわからねえ
#ルイーゼ
「そりゃそうよ。このタイミングで来るのに何もない訳ないじゃない?」
#ルイーゼ
と、勝手に空いてる席に座る。
ソルティア
「それもそうですね。感動の再会なら、家でもいいわけですし」 こちらも座りなおす。
ヤンファ
「普通に座ってるが今何の話してるか解ってんのか……」
#ランベルト
「……とりあえず、落ち着いて、皆に状況を説明してくれ」
#ユリウス
「ルイーゼ・ロートシルト殿。ランベルト教授の奥方で間違いないようだな」
#ルイーゼ
「さすが我らが皇帝陛下は聡明であらせられるわねー」
#エドゥアルト
「さっき思いっきり親父が言ってたじゃねェか……」
シャルロット
「大暴れっぷりが見ていて気持ちよいですが……」 苦笑しながら、大変な目にあった兵士に退室していいよ、っていってあげよう
GM
兵士は申し訳なさそうにしてからさりました。
ヤンファ
「………」 若干シャル臭がする
シャルロット
「……」 ヤンファにちらりと視線を送った
ヤンファ
「な、なんだよ」
シャルロット
「いえ」 自覚は最近あるのだ。
エリカ
「……」 は。 「ていうことは、ルキスラから来たんですか……?」 アンネリース達の母親ということは。
#ルイーゼ
「そ。ご明察ー」
シャルロット
「……ルキスラから?」 気にかかるキーワードで、思わず目をむく
ソルティア
「……この状況で帝都ルキスラから、ですか」 なるほど、手練だ。
ヤンファ
「……へェ、丁度いい、か」 状況を聞ける。
#マグダレーナ
「……そ、それで、ルイーゼ殿、簡潔に貴方がいらした理由を説明していただけるだろうか」
#ルイーゼ
「簡潔にー、ね」
エリカ
「だ、大丈夫なんですか? その……」 なんかこう、いろいろと。
#ルイーゼ
「まぁまぁその前に自己紹介を聞きなさいって。私はルイーゼ。そこのランベルトの妻で、こっちのドラ息子の母親で、それでもってこっちの天使みたいな娘の母親ね」
#フェリシア
「はぁ……」
#ルナティア
「…………」 不動。
#ヴィルフリート
「で?」
シャルロット
「あ、愛されてますね」 天使って。あとどら息子って。
ヤンファ
「お、おォ」 なんか悪いこと言った気がした
ソルティア
「あ、ソルティアと申します」 ぺこり
ヤンファ
「………」 そうだよ蛮王いるよ大丈夫なの?
#ルイーゼ
「で? って反応冷たいわねー。……ってええええ?」 流石にヴィルフリート見たら驚くわ。
エリカ
「……」 気づくの遅いよ!
ヤンファ
「ええええ、で済むのかよ……」
#ヴィルフリート
「ヴァルクレア城主、ヴィルフリート・クラウゼヴィッツだ」
ヤンファ
「……まァ、事情あって今は協力者だ」 簡潔に。
#ルイーゼ
「……おぉう……流石にそんな御方がおわすとは予想外だったわ。ま、いっか」
エリカ
「い、いいの……!?」 ええ!?
ソルティア
「えぇ、これからの事を考えるとさておいてもいいでしょう」
#ラーエル
「……大物だね、すごく」
#アラン
「ああ……こりゃ確かに」 シャル並だ。
ヤンファ
「………お前らホントに血ィ繋がってんの?」 もっかい訊くけど
#エドゥアルト
「……残念ながらな」
#アンネリース
「……割としっかり」
ソルティア
「血縁ってのは不思議ですね……」
#ザガート
「まぁ、そうでなくても私も居るのだ。このくらいの反応に留まってくれる方が楽でいいだろう」
エリカ
「まあ、それはそうかもしれないんですけど……」
シャルロット
「何だかんだで全部飲み込んでるエリカさんも大概大物ですよ」 私にばっか視線が向いてるきがするの
エリカ
「な、なによそれ」
#ルナティア
「途中からもうどうにでもなれ、みたいな感じになってるだけでしょ」 エリカは
#ルイーゼ
「で、本題ね」
#ルイーゼ
「まぁ私にとってはアンネにすりすりするのが同じくらい大事な事だったんだけど」
ソルティア
「あ、同レベルだったんですね」 すりすり
エリカ
「……」 ちょっと頭抱えたい。
#ルイーゼ
「流石に私もそこまで子煩悩じゃないわよー」
#ルイーゼ
さて、真面目な話」
#ルイーゼ
「此処へ来たのは、あなたたちに助力を頼みたいからよ」
#ルイーゼ
「お偉方は何処に居るのー? って訊いたら此処に一杯ーって言われたから、無理を言って来させてもらっちゃったのよね」
ソルティア
「助力、ですか。この状況で僕らの所に来ると言う事は……」
シャルロット
「助力……といいますと」
#ルイーゼ
「兵士君たちが話の分かる子ばっかりで良かったわ」
ヤンファ
「話聞いてたようにすら見えなかったんだが」
シャルロット
「話がわからないからつれてきたのでは……?」
エリカ
(話も何もゴリ押しで案内させただけじゃあ……)
ソルティア
(絶対に不審者の報告に来たのを付いてこられただけだと思う)
#ルイーゼ
「細かい所はいーの」
#ルナティア
「話が進まないわ。ちゃんとして」
#ルイーゼ
「……クールガール……」
シャルロット
「面白い方です」 言動が片っ端から
#ルイーゼ
「……ま、えっとね」
#ルイーゼ
「こないだまで、帝都もおかしかったのよ。私も含めて、みーんなね」
ソルティア
「……含めて、とは」 眉を寄せた。
シャルロット
「過去形ですか」 続きを、と促す
#ルイーゼ
「けど、よくわかんないけど、二、三日前くらいだっけ? そこからぽつぽつと私みたいに目が覚める人が出てきたのよね」
ヤンファ
「……へェ」
エリカ
「二、三日前っていうことは……」
ソルティア
「……えぇ、こちらの中継塔を潰した影響ですかね」
#ユリウス
「恐らくは」 頷いた。
#ルイーゼ
「記憶がそこそこありそうな人たちの話をまとめてみると」
#ルイーゼ
「私たちはよく分かんない女神に、《虚音》とかいうので操られてたらしいじゃない?」
#マグダレーナ
「ああ、そうだ。そしてその《虚音》を止める為に、私たちは各地の中継塔の機能を停止して回っている」
シャルロット
「間違いありませんよ。事情を後ほど、詳しくお伝えします」
#ルイーゼ
「で、1/3くらいの人は元に戻って、残りは戻ってなさそうだけど、無気力にぼーっとしてるだけって感じなのよ」
#ルイーゼ
「そこまでは良かったんだけど……」
ソルティア
「(よくはないですが)普通に生活を続けている、というわけでもないんですね」
#ルイーゼ
「流石にご飯とかは食べてると思うけどねー」
#ルイーゼ
「で。あの翼の生えた天使みたいなの、分かる?」
#アイゼル
「ええ、いくらでも見てるわ」
ヤンファ
「あァ」 頷き
シャルロット
「判りますよ」 我らのブレインはエリカなので、そっちのほうが詳しいけれど
ソルティア
「“神使”、ですか。こちらにも出没していましたが……」
#ルイーゼ
「……ま、知ってるんなら、アレが何を襲うのかは分かるでしょ?」
シャルロット
洗脳されていない人」 パチン、と指を弾いて
#バルクマン
「……《虚人》以外の者たちか」
ソルティア
「……それは、不味いですね」
エリカ
「……まさか」
#ルイーゼ
「……そ。そこまで積極的では無いけど、洗脳が解けた人たちを襲ってくる事がちらほらあるのよ」
ヤンファ
面倒なことになったな」
シャルロット
「やはり、偵察などと悠長なことを言っている暇はありません」
ヤンファ
「とりあえず、最後まで聞くとしようじゃァねえか」
#ルイーゼ
「で」
#ルイーゼ
「バルトロメウスっていう人を中心に、軍や冒険者を集めて、対処にあたってるんだけど」
#ルイーゼ
「あいつら、キリがないみたいでね」
エリカ
「そうですね……中継塔を停止させない限り、本当に無尽蔵だと思います」
ソルティア
「バルトロメウス様も洗脳から醒めたんですね」 ちょっとほっとする。
#ユリウス
「そうか。彼も無事か」
エリカ
「良かった……」
ヤンファ
「……あァ、暫く音沙汰無かったが。変わらずらしいな」 闘ってくれているらしい
#ルイーゼ
「ま、それでどうにかして欲しいなーって思って、こっちに来てみた訳よ」
#ルイーゼ
「超小型の飛空船でね」
ソルティア
「神使を倒し中継塔を落とすのは僕らのやらなければならない事ですから、渡りに船と言う話で……飛空船?」
ヤンファ
「……は? 超小型?」
#ランベルト
「帝国には、様々な種類の飛空船があってね」
#ランベルト
「そのひとつ、搭乗可能人数が一人だが、かなり速度の速いものがある」
シャルロット
「スカイバイクみたいなものですか?」
#ランベルト
「そうだね。似たようなものと考えてもいい」 形状的には雨風防げるから戦闘機とかそっち系だけど。
ヤンファ
「へェ……機動的でいいな」
#エドゥアルト
「……お袋、操縦なんて出来たのか?」
#ルイーゼ
「ん? 勘」 サムズアップ。
シャルロット
「気持ちがあれば何でもうごきますよね」 ええ。と頷く
#ルイーゼ
「魔動機は気合よ」 ええ。
エリカ
「………いやいやいや」
ソルティア
「その考えはおかしい」
ヤンファ
「らしいぜ」 気合だってよ
ソルティア
「気合で動く魔動機なんて嫌です!」 またアレルギーが再発すんだろ!
#ルイーゼ
「まあ、マニュアルはあったから、それを読みながらちょちょいのちょいってね」
#アンネリース
「……相変わらずすぎ」
シャルロット
「どうにかしましょう。むしろ、最もどうにかするべく動かなければいけない人物がここには居ます」 
ヤンファ
「やっぱ、帝都にそういうモンがゴロゴロしてると考えれば一刻も早く取り戻したいトコだな。何か臨機的に使えるモンがあるかもしれねえ」
#ルイーゼ
「神使たちの数は多分そんな多くないわ。あなたたちの一部の協力があれば、道は余裕で開ける」
ソルティア
「ですが、やはり無策で強襲するのは……」
#ルイーゼ
「話を聞くに、中継塔を止めればいいんでしょ? それなら、そこまでの道を開けばオッケーってことよね」
ヤンファ
「って言ってるが」
エリカ
「ええと、そうなりますけど……」
シャルロット
「ここで手をこまねいていれば、その時間だけ人の命が散ることになるかもしれません」
#ユリウス
「無策で向かいたくはないが、時間は惜しい」
ヤンファ
「実際、一般人があの神の使いに抵抗する力なんて無ェからなァ」
#ユリウス
「君たちそれぞれの実力を、信じるのが一番だろうな」
ソルティア
「勿論早く事を進めるのは大事ではありますが……」
シャルロット
「それに、ですね」 みんなの顔ぶれを見て手を広げて言おう
シャルロット
「ここに揃ったメンバーが総力を挙げて、現時点でギリギリの戦線を保っている味方勢力を巻き返せないとでも思いますか?」
#ルナティア
「隊長は余裕だとお思いみたいよ?」
ヤンファ
「それに関しちゃ俺もシャルに同意だ」
ヤンファ
「少ない人数で粘ってるバルトロメウス達がいるってのに、俺らはこそこそ偵察するのかよって話だ」
エリカ
「……話を聞いた分には、《虚人》の人たちは活発じゃなくなってるみたいですし」
エリカ
「そもそも正気に戻ってる人たちも多いなら、多分、問題になるのはあの羽つきだけだと思います」
ソルティア
「……分かりました」 ふぅ、と息をついて。 「ですが、まずは帝都の状況を出来る限り詳しく聞きましょう。強襲の作戦を立てる為にもね」
シャルロット
「迷う必要はありません。叩くべきは敵“神徒”のみであり、意志ある命は皆味方です」
ソルティア
「それとは別に、バルトロメウス様とも連絡を取り合いたい所です。味方がいくら多くとも、連携が取れなければ意味がありませんしね」
#ルイーゼ
「連絡なら直接取るしかないわね。多分あの人、ほぼ常時神使たちと戦ってるみたいなもんよ」
#ルイーゼ
「帝都の状況って言ったって、あちこちで散発的に戦いが起こってる感じで、流動的過ぎてどうとも言い難いわ」
ソルティア
「では、また部隊を分けて行動する方がいいでしょうかね。後は、教授達が言っていた新しい飛空船のことですか……」
シャルロット
「……通話のピアス辺り、仕込んでこっちに来たのだと思っていましたが」
#ルイーゼ
「用意してる暇がなかったのよねぇ……」
エリカ
「……それじゃあ、ぶっつけでなんとかするしかなさそうですね」
ヤンファ
「なら、丁度いいのがあるじゃァねえか」 ルイーゼ見て。 「超小型の飛空船、こっちにあるんだろ?」
#ルイーゼ
「あるけど、あれ一人用よ?」
ヤンファ
「一人、闘えるヤツが向かえば十分だろ。そこで粘ってる奴らと協力できたらそっちも安心できる」
#ルイーゼ
「飛空船の操縦が出来て、一人でも十二分に戦える子が必要よ?」
シャルロット
「誰の事を想像していってます?」 微妙に笑いながら
エリカ
「……」 合致する人は……。
ヤンファ
「え、そりゃ」 ユリウスの顔見て
ソルティア
「ですよねー」 陛下の顔見て。
#ルナティア
「……本当、不敬よね」
#ユリウス
そうだな。それならば、私が一番の適任だろう」
ヤンファ
「てめェの国だぜ?断る理由なんざねえだろォ?」 くくっと笑い
シャルロット
「……まさか私より上を想像しているとは」 ヤンファの視線と違うところに気持ちが向いていたわ
ヤンファ
「だが、悪くないと思わないか?」
ソルティア
「上手くすれば、現地で戦ってる人達の士気も上がりますし、最適だと思いますが……」
#ユリウス
「ああ。民を護る事が私の責務の一つだ。その機会が与えられるならば、断る理由もなかろう」
シャルロット
「ですがユリウス。剣は振るえるのですか?」 以前の戦いは、独りじゃなかったから気にしていなかったんだ
#ユリウス
「もう十分に休んだ。〈リベラリオン〉も、振るってみせるさ」
シャルロット
「……もうひとつぐらい、船があればいいんですが」
#ルイーゼ
「残念ながら一隻だけ、ね」
ヤンファ
「……流石に贅沢は言えねえか」
#アラン
「乗り物……カエルレウスはイーヴのおっさんとどっか行ったまんまだしな」
エリカ
「乗り物扱いっていうのはちょっとどうかと思いますけど……、いつ戻る、とかは言ってなかったんですよね?」
#アラン
「まァでもアレが一番分かりやすいだろ」 乗り物。
#フェリシア
「……聞いていませんね。それなりに時間は掛かる、と聞いている程度です」
ヤンファ
「まァ、あの二人が何も考えなしに動いてるとは思えねェ。居ないモンは居ないと割り切るしかないだろ」
ソルティア
「他の飛空船は、僕らが今まで使ってきたものしかありませんしね……」
シャルロット
「致し方ありません。ユリウスにお任せいたします」 行くことも含めて、その件すべてを
#ユリウス
「ああ。任せておいてくれ」
ヤンファ
「一刻も早く、帝都の奴らを安心させてやってくれよ」
#ユリウス
「言われるまでもない」
#ザガート
「ヴィルフリート……は流石に首を縦に振らないか」
#ヴィルフリート
「そもそも、〈守りの剣〉がどうなっているかにもよる」
#ルイーゼ
「んー……あー、さすがにそれはわかんないわね。こっちはあなたたちが居る以上、止まってるんでしょうけど」
エリカ
「ダーレスブルグと同じように、停止しているんじゃないですか? ……でも、確認しようがないか」 直接行ってみたいことには。
ソルティア
「行ってみて作動してました、ではお話になりませんから……現状、《虚音》の効果が薄れ始めている以上、守りの剣が必要となっているかもしれませんし」
シャルロット
「ヴィルフリート様は、ここに残っていただこうかと考えておりました」
#ヴィルフリート
「ほう?」
シャルロット
「単純に、ここの戦力に隙がでるのが好ましくない、というだけですが。ヴィルフリート様ひとりいるだけでお釣りが着ます」
エリカ
「いやまあ、確かにそうだけど……」
ヤンファ
「公都、蛮王単身で護られる……凄ェ記事になんぞ」
シャルロット
「後はお姉さまが要ればこちらは安心でしょう。残りのメンバーで叩きに行きたいと思います」
#マグダレーナ
……」
#マグダレーナ
「そう、だな」
ソルティア
「マグダレーナ様……?」
ヤンファ
「……どうした?」
#マグダレーナ
「いいや、異存はない」
シャルロット
「……?」 その反応に少し訝しげに思いながら、異存が無いというならば、とあえて無視する
#フェリシア
「……そうですね。公都を手薄にする訳にも参りません」
#フェリシア
「マグダレーナ様とハウル殿、ヴィルフリート殿にはこちらに残っていただくべきかと」
#ヴィルフリート
「いいだろう。ひとまずはそれに従ってやろう」
ヤンファ
「なんだァ、消化不良か」 腹いせ的に
シャルロット
「口うるさくお願いして申し訳ありません」 あれこれ言う立場ではないだけに、申し訳なさ下に謝る
#ヴィルフリート
「いや」 ヤンファの言葉にも、シャルの言葉にもそれだけを。
ヤンファ
「ならいいが……兎に角、残るのはその三人だな」
ソルティア
「……そうですね。では、残りのメンバーの移動手段ですが……」 と教授を見よう。
#ランベルト
「言っておくが、現時点では今まで使っていたものを使って貰う他無い」
ソルティア
「分かりました」 と教授に頷き。
シャルロット
「後はいつも通りです。中継塔制圧部隊と、都市防衛部隊に分かれます」
#アンネリース
「みんなが戻ってくるまでには、改良を出来るだけ進めておくから」
ソルティア
「こちらは帝都の現状を詳しく分かっているわけではありません。連絡は密に取りましょう」
シャルロット
「基本的には、ルナティアを含む私たち五人のメンバーで中継塔制圧、残りで都市防衛としたいと思いますが?」 どうだろう、とぐるりと視線をめぐらせて
#ラーエル
「オッケー。僕は問題ないよ」
ソルティア
「それでいいと思います」 こくり頷き。
ヤンファ
「異論ナシだ」 言うことはもう多くない、と頷き
エリカ
「……私も、それでいいと思う」
#アイゼル
「いいでしょう。どうせ、中継塔が止まるまでは中に入る事も出来ないのだし」
#ザガート
「街に入れなかった場合の役割も、考慮しておかねばならんな」 まあこれは自分で思いつくからいい。
シャルロット
「アランさんは、今回ユリウスのフォローに入ってください」
ヤンファ
「っつーことは、帝都に突入したら連絡を取り合って合流、か」 アランとユリー。
#アラン
「ああ、分かった」
ソルティア
「通話のピアスをかき集めないといけませんね、これは……」
ヤンファ
「確かアレ使用時間に制限あったからなァ。あんま使いすぎるなよ」
#アラン
「一日1回限定で10分だけだ」
#アラン
「ぶっちゃけた話、こんな状況じゃそこまで頼れるもんじゃねェぞ」
ソルティア
「一つでは足りないでしょうから、幾つか持って……それでも限界はありますね」
#アラン
「あんまり無茶言うんじゃねェ。アレ結構貴重なもんなんだぜ?」 しかも高いわ。
シャルロット
「そうですね。重要な連絡以外は、情勢を見てカンで動いてください」
ヤンファ
「派手な花火も誰かが打ち上げるだろォよ」 この面子だと
ソルティア
「それでも出来る限り集めていきましょう」
エリカ
「そういえば……中継塔に突入するのは、今回はどうするの?」 かえるさんいないし。
#ルナティア
「正面から行ってあげるしかないでしょ」
シャルロット
「今回、住民など一般人からの妨害は恐らく少ないでしょう。堂々と正面から乗り込みます」
ヤンファ
「今回はあっちの住民も正気に戻ってるからなァ」
ソルティア
「気をつけるのは“神使”だけですね」
#ルナティア
「昇降機が動いていればそれでよし。動いていなければ、自分の足よ」
ヤンファ
「竜とか蛮王とかに乗せてってもらったらそれこそ混乱するわ」
ソルティア
「一番最初の中継塔、《ドラゴンズ・ジャベリン》と同じ感じですね」
#ルナティア
「何なら、背負って上がってあげるわよ」 塔。
エリカ
「さ、流石にそんなことしてもらわなくても登れるわよ!」
#ルナティア
「そ、ならいいけど」
ヤンファ
「カッカッカ、お前も人をからかう奴だなァ」
#アラン
「ま、気張ってくれや」 あの地獄の階段登り。
#ルナティア
「……今のは真剣だったんだけど」
ヤンファ
「えっ」 マジで、って顔
エリカ
「……」 本気で言われてた……。
シャルロット
「帰りはお世話になるかもしれませんねー」 リミットブレイクして。
ソルティア
「それリミットブレイク使う宣言じゃないですか隊長」
#ルナティア
「私に体力が残っていたらね」
ヤンファ
「ったく……」 シャルには半ば呆れつつ
シャルロット
「さて、後はいつもの私たちの合言葉ですよ」 ウィンクして笑う
シャルロット
「“臨機応変に”。何かあれば今の指示通りでなく、自己判断で動いてください」
ヤンファ
「あいよォ」
ソルティア
「了解です、隊長」
エリカ
「……了解」
#ルナティア
「それじゃ、準備に行きましょ。手遅れになる前に行かないと」
ヤンファ
「そうだなァ、さっさと準備して行くとすっか」
#ルナティア
そう言って、【フェイス】をがちゃがちゃと弄り、眼帯の形に変えよう。
ヤンファ
こちらも、【フェイス】を以前のようにペンダントに変え
ソルティア
「ん、そうだね。買うべきものは一通り買っておいたけど……」 フェイスはヘッドセット風にして耳につけて。
シャルロット
「はい。では、皆さん! 出撃に移りましょう!」 えいえいおー! と腕を振り上げて
ヤンファ
「おォよ!」 拳握り
#ルナティア
了解よ、隊長」 えいえいおーはしないけど、ふっと笑いながら眼帯をつけて応えよう。
ソルティア
「えぇ、頑張りましょう」 軽く拳を上げて。
エリカ
「……」 えいえいおーとは言わないけど微妙に拳だけ上げる。
#ルイーゼ
「さって、それじゃ私たちも準備ね!」
#ルイーゼ
「三人とも、私はまた帝都に行ってくるけど、しっかりやってよね。特にエド! いい?」
#エドゥアルト
「へいへい……」
ヤンファ
「アレ?」 あんたも行くのって顔
#ルイーゼ
「そりゃそうよ」
#ルイーゼ
「あんな気持ち悪い無表情な奴らに私の住む街をめちゃくちゃにされてたまるもんですか」
エリカ
「いや、それはそうかもしれないですけど……」 戦えるの?って顔。
ヤンファ
「………」 腰に差した二本の剣を見てから、その体格を軽く眺め  「そうだな。悪ィ、変な気を遣わせた」
#ランベルト
「あまり無理はしないようにな」 止めても意味がない事は重々承知している。
ソルティア
「故郷の事ですから、無関心ではいられないんでしょうね」 と苦笑して。
#アンネリース
「……大丈夫、ママ、まだ兄さんより強いから」
エリカ
「そ、そっか……」
#アイゼル
「なら、さっさと準備して来て頂戴」
#ルイーゼ
「クールガール2……」
ソルティア
「キャラはそんなにかぶってないから安心ですよ」
#ルイーゼ
「ま、いいわ、行ってくるわね」 と、家族に告げてから出て以降。
#ラーエル
「それじゃあ、僕らも。シャルロットさんたちは、また後でね」
ヤンファ
「あァ。そっちもしっかりな」
#アラン
「さて……んじゃァ俺も」
シャルロット
「ええ、またのちほど」
ソルティア
「僕らも行こうか、ルナ」 一度家に戻ってアカシャに行ってくるよーしつつ準備をしてくるくらいだ。
#ルナティア
「ええ、行きましょう」

#マグダレーナ
ユリウス」
#マグダレーナ
皆が居なくなった後、マグダレーナはユリウスへと声を掛ける。
#ユリウス
「ああ」 ユリウスは真剣な表情で頷く。 「あるとするならば、彼らが無事に《インペリアル・センダー》を停止させる直前、あるいはさせた直後だろうな」
#マグダレーナ
「……恐らくは。私たちは何としてでも、要である彼女たちを護らなければならない」
#マグダレーナ
「約束を破る事になってしまうが、私もどうにか、後に続く」
#マグダレーナ
「それまでは、皆をよろしく頼む」
#ユリウス
「勿論だ。皇帝としても、〈リベラリオン〉の《担い手》としても、責務を果たしてみせる」
#ユリウス
「それだけでは、私の罪はまだまだ到底償い切れるものではないが」
#マグダレーナ
「尚の事、だろう。これから先の未来を掴む為に、彼女たちの道を開かなければならない」
#マグダレーナ
「シャルロットたちも、私達も無事に、だ」
#ユリウス
「そうだな。……頼む、マグダレーナ」 一度目を閉じ、覚悟を決めるように頷いてから目を開け、マグダレーナに手を差し出す。
#マグダレーナ
「ああ、私からもよろしくお願いする」 その手をぐ、とつかみ返す。
#アイゼル
また悪巧みなんて、全然反省してないみたいじゃない。陛下?」 そんな二人に浴びせられる不遜な声。
#ラーエル
「そうですよ。そんな事、みんなに黙ってやったら怒られちゃいますよ」
#ザガート
「二人では、些か戦力が不足しているのではないかな」
#ユリウス
「……君たち、聞いていたのか」
#アイゼル
「聞いていた訳じゃないわ」
#ザガート
「相手が動くタイミングを推測しただけさ。恐らくは、貴方たちと同じように」
#ラーエル
「半分くらいは、ユリウス陛下とマグダレーナ様の様子でしたけど……」
#マグダレーナ
「……顔には出さないようにとしていたのだが、しっかりと出てしまっていたか」
#アイゼル
「ま、そういう訳で、そんな美味しい所を二人占めしようとするなんて、いただけないわね」
#ラーエル
「……真面目な話、僕らの予想が当たっているなら、戦力は一人でも多くたっていいはずです」
#ザガート
「我々も、未来への希望を繋ぐ為の助力をさせてもらおうと思ってね」
#アイゼル
「もちろん、わたしはその場で引導を渡してやるつもりだけれど」
#ユリウス
「……どうやら、お見通しらしいな」 苦笑し。 「頼もしい限りだ。こちらからも、よろしく頼む」
#アイゼル
「任せておきなさい。あなたの贖罪の第一歩、この目でしっかりと見てあげるわ」
#ラーエル
「はい、出来るかぎりの事をさせてもらいます」
#ザガート
「後世に真実を語り継ぐには、避けられない道だからな。全力を尽くそう」
#マグダレーナ
「では」 微笑みながら、マグダレーナは五人の中心に手を差し出す。
#マグダレーナ
「誓いを立てよう。彼らの道を開き、必ず此処へ戻って来る、と」
GM
四人はそれに頷き、それぞれ手を差し出し、重ねる。
GM
合わせた手がひとつ大きく沈み、それぞれの「おぉっ」という声と共に、誓いが立てられる。
#ユリウス
それでは、行こうか」
GM
その言葉に頷き、五人は部屋を去っていく。

#フェリシア
……」 部屋の外、そんな五人から少し離れた場所で、彼らの声を聞く者が二人居た。
#ヴィルフリート
「……クク、どんな気分だ? 仕えるべき相手に裏切られるというのは」 壁に凭れ掛かり、腕を組みながら愉快げにヴィルフリートが問う。
#フェリシア
「……」 フェリシアはその言葉に首をはっきりと横に振る。 「裏切られたのではありません」
#ヴィルフリート
「ほう?」
#フェリシア
「私の事を信じてくださっているのでしょう。マグダレーナ様の様子の変化に気付かない私ではありませんし、私がそれに気付く事など、マグダレーナ様も理解しておいでです」
#フェリシア
「だから、私は私のすべきことを。シャルロット様たちの道を開く、手助けを。……マグダレーナ様たちとは、違った場所から」
#ヴィルフリート
「そうか」 ヴィルフリートは目を閉じたまま、それだけを返す。
#フェリシア
「……意外ですね。あのような質問をされたのなら、小馬鹿にされるかと思いましたが」
#ヴィルフリート
「それ以上の馬鹿共が居るのでな。今の言葉など、それらに比べればずっと聡明だ」
#フェリシア
「……そう、ですか」
#ヴィルフリート
「貴様はそれでいい。貴様一人が増えた所で、戦況は変わらん」
#ヴィルフリート
「貴様は貴様の思うままに、忠義を示してみせろ」
#フェリシア
「はい、ありがとうございます。……ほんの少し、迷いはあったのですが、貴方程の実力者に言われては嫌でも決心がついてしまいますね」
#ヴィルフリート
「分かったのならば行け。その決意が揺らがぬ内にな」
#フェリシア
ええ、失礼します」 フェリシアは大きく頷いて、深く一礼をしてから、一人強い足取りで歩き去っていく。
#ヴィルフリート
「さて神の力、か。アレと同等以上ならば、奴らだけでは足りんだろうな」 壁にもたれかかったまま、その背中を見送って呟く。
#ヴィルフリート
「……ふん。俺も大概阿呆だな」 自嘲するように鼻を鳴らすと、ヴィルフリートも何処かへと去っていった。