虚ろの輪音

第二部 序話「始動-次なる舞台へ-」

第二部 「待降への序曲編」

序話 「始動-次なる舞台へ-」
送っていたのは、ごく普通の日常。
何の変哲もない、自分にとっては"当たり前"の日々。
そんな日々は唐突に破壊され、私たちは小さな世界の異変に立ち向かった。

結果、私たちはどうにか自分たちの小さな世界を護ることは出来た。
けれど、その爪痕は大きく、至る所にその傷が残されていた。
私たちは、解決の立役者として持て囃されるけれど、事件はいくつもの謎を残したままで、心が晴れきる事はない。

そんな私たちに構うことなく、世界は、次の舞台を目指して動き始めていた。


GM
公都が《呪音(のろいね)》によって混乱に陥れられた日から3週間。君たちが出会い、共に冒険者として活動を始めた時からは、3ヶ月と1週間程の時が経過していた。
GM
かの事件には《呪音事変》という呼称が付けられ、《呪音》に関する話はある程度公表され、人々の間に知れ渡っていった。ただ、それを受けても人々が通信機を手放すようなことはなかった。文明の利器とも呼べる通信機は生活に非常に浸透しており、彼らがそこから離れるには、生活と密着に関係しすぎていたのだ。
GM
勿論、公国軍に支給されていた通信機はすべて回収され、順次新規格の通信機が支給されている。
GM
一般に流通している通信機には一切問題が無い事などが市民には説明され、市民たちはそれで納得せざるを得なかったが、その裏には無論、通信機の開発元であるルキスラ帝国との経済的な取引があるのは言うまでもない。
GM
ダーレスブルグ公都は、兵士たちに破壊された街の復旧・復興作業、経済的存在の計算、均衡の崩れた政治状況への対応を始め、多くの問題に追われていた。
GM
唯一の救いは、レーゼルドーン大陸の蛮族の動きも一旦終息を見せ始め、今までよりはそちらに気を張らずに済まなくなったことだろうか。
GM
また、世間でのもっぱらの話題は、近々行われるというルキスラ帝国との会談の話だった。
GM
これだけの大事件が起こり、帝国に対しても並々ならぬ被害を出したのだ。処遇を巡って、国民たちの関心がその会談へ向くのも、至極当然のことだ。
GM
冒険者へ要請が来るのは目下街の復旧・復興に関するものばかりで、エリカやソルティアは、そちらに協力しながら日々を過ごしていたかも知れない。
GM
モニカの体調は、《呪音事変》の時にピークを迎えたが、事件が収束してからは体調そのものは落ち着きを見せていた。ただ、その後遺症か時々記憶が不鮮明になっているかのように言葉に詰まることが起きるようになった。とはいえ、日常生活にはほぼ支障が範囲のない程度だ。
GM
アカシャは変わらず、忙しいソルティアやエリカに代わってモニカと日々を過ごし、彼女を気遣いながら教会学校に通い続けている。シスターとしても、じきに見習いの形容詞を排しても差し支えないらしく、彼女がライフォス神殿でシスターとして正式に職務に就く日もそう遠くはなさそうだった。
GM
一方で“影の姫君”であったシャルロットの正体は世間に広まりつつあり、第四将軍マグダレーナ・イエイツの実妹として、人々の驚きを誘いながら知れ渡っていっている。
GM
そうなると、今までと違って自由に冒険者活動に出る事も困難になっていき、多少窮屈な生活を強いられているかも知れないが、マグダレーナやフェリシアの配慮によって、拘束は最小限に抑えられるようにはされていたようだ。
GM
当然、それに付随してヤンファも彼女の騎士として、または正式に軍属としての立場に戻る事になり、フェリシアの監視の下、様々な軍務に服すことになる。……とはいえ、それらはほぼすべて事務であり、ヤンファにとってはとんでもなく不自由な期間であったことだろう。

GM
事件から2週間程経った時、君たちにギルから連絡が入る。
GM
一応、シャルロットとヤンファを含め、まだ4人は〈宵の明星亭〉所属の冒険者である。
GM
ギルからの話は「一週間後、マグダレーナ殿下たちからお話があるそうだから、ウチに集まって欲しい」というものだった。
GM
そして3週間目の今日、どうにか都合を合わせた君たちはその要請通りに〈宵の明星亭〉に集まっている。
GM
朝のラッシュも終わって、客が居なくなった頃を見計らって、エルシオーネが外に「本日貸切。緊急の御用の方は店主通信機まで」という貼り紙を出す。
GM
客が居らずがらんとしたホールで、いくつかのテーブルを合わせた状態で、数人がすでにその卓を囲っている。
GM
卓を囲んでいるのは、まずマグダレーナ、フェリシア、その付近にジェラルドとバルトロメウス、マグダレーナたちの反対側にはアランが脚を組んで椅子に座していて、君たちをちょいちょいと手招きする。どうやらその近くに座れ、との合図らしい。
GM
お待たせしました。ロールどうぞ。
#ギル
「はいどーぞ」 と、ギルが君たち4人に水を運んでくる。残りの者たちにはすでに用意されている。
ヤンファ
「待たせちまったらしいなァ」 といいつつも椅子に腰かけ
ソルティア
「僕らが最後のようですね。すみません、お待たせしました」 少し疲れた様子で席についてる皆に小さく頭を下げる。
#アラン
「ま、別にいんじゃね? 俺だってさっき来たばっかだしな」
エリカ
「ど、どうも」 相変わらず緊張気味に着席しております。
#ギル
「まぁまぁ、エリカちゃんはもう少し気楽に、さ。何ならおっさんが肩をお揉みしましょうか?」
エリカ
「やめてください」 真顔。
#ギル
「真顔で拒否られた……っ」
#ジェラルド
「今の状況では、集まる事も困難だ。予定通りに集まる事が出来ただけでも十分だろう」
ヤンファ
「ま、どいつもこいつも東奔西走(とうほんせいそう)だしなァ」 やれやれだ、と
シャルロット
「……集まる方は聞いていませんでしたが、なんだか懐かしいようにも思う顔ぶれですね」 ぺたん、と腰を下ろす。
#フェリシア
「……そうですね。こうして一堂に会するのはあの事変の直前でしたから」
ヤンファ
「一人、足りねえが、な」
#バルトロメウス
「……何、不足分は我々で補うのみだ。そうでなければ顔向けできまい」
ヤンファ
「まァ、多少の不手際があっても悪い顔はしねえよ、あのオッサンなら」
#バルトロメウス
「であれば良いのだがな」
シャルロット
「きっと、ちゃんと見ていただけていますよ……それで、お話とは?」 もう対外的にもお姉様ってよんでいいのかしら、マグダレーナ様
GM
良いわよ。>シャル
#マグダレーナ
「ああ、それぞれこの3週間の間に積もる話も出来ただろうが、とりあえず、必要な事を話させてもらおう」
ソルティア
「積もってるのは仕事ですがね。僕もう軍辞めたんですがねぇ……」 かつての同僚に仕事を押し付けられているのだ。多分。
#フェリシア
「……すみません。どうにも手が回っていない状況でして……」
ソルティア
「まぁ、冒険の種が無い現状ではただの暇人ですからいいんですが……何故書類仕事ばかり」 それは知力が29だからだ
シャルロット
「……」 おや、こんなところにも事務業務を任せられそうな人材が…… >そる
ヤンファ
「ま、冒険者らしく臨機応変ってヤツだろ」
ソルティア
「ご飯の種くらいは貰ってますしね。こんな状況で家に篭ってるのもなんですし」
#フェリシア
「書類仕事から逃げようとする者もいまして……」 申し訳ないです。>ソル
ヤンファ
「………」 サッと目をそらした<逃げる奴
エリカ
「……」 逃げてるんだな……。>ヤンファ
シャルロット
「ヤンファさんが居てくだされば私の業務も楽なんです」 ぷんすか、とあんまり怒っていないように呟く
ヤンファ
「偶にはやってるだろォ」
#アラン
「まぁまぁ、仕事の愚痴はその辺にして、話を聞いてやれよ」
ソルティア
「そ、そうですね。シャルロットさんの期待の目から逃れる為にも」
エリカ
「……」 とりあえずお話静かに聞きます。
#マグダレーナ
「君たちも当然知っていると思うが、一週間後、ルキスラ帝国の首脳陣をお招きして、我が国との間で会談が行われることになっている」
#マグダレーナ
「バルトロメウス殿には、正式に次の大使が決定するまでの暫定大使として、ジェラルドには帝国でもなく公国でもなく、第三者としての立ち位置から動向を見守ってもらう為にこの場に同席を依頼している」
#マグダレーナ
「……これも言うまでもないが、先の《呪音事変》によって民からの公国軍への信用は地に墜ちている。会談の動向も含めて、民の信頼を得られているオブザーバーが居なければ、国民たちの理解は得られないだろう。その為、ジェラルドには会談にも同席してもらうつもりだ。すでに帝国の許可もいただいている」
シャルロット
「ルキスラの首脳……具体的には何方が?」
#マグダレーナ
「ルキスラ皇帝ユリウス・クラウゼ陛下、その宰相ベアトリス・エインズレイ閣下以下、帝国議会の中心人物たちがいらっしゃる予定だ」
ソルティア
「皇帝陛下まで……」 あ、ベアトリスさんがお話をうんぬんってのは多分もう一度伝えてるよ。そうでなくとも要請はかかったろうけど。
#マグダレーナ
うむ。多分事件後に報告を受けただろうからその時に聞いている扱いにしている。
シャルロット
「結構な団体様ですね……恐らく飛空艇でいらっしゃるのでしょうが、よくこちらにお出向きになられますね」 普通、警戒して、むしろ来いよといわれそうだけど
#マグダレーナ
「我々もそう提案したのだが、ユリウス陛下の強いご希望だそうでな」
ソルティア
「政治的な意味があるんでしょうねぇ……」 威圧に近い何かもあるんだろう。被害受けたのはこっちだけど来てやったぞ、みたいな
エリカ
「……」 エライ人の考えることはわかんないなー。
#マグダレーナ
「……まぁ、その辺りに真意はさておくとして、本題に移ろう。フェリシア」
#フェリシア
「はい」 マグダレーナに深く頷いて、居住まいを正して君たち4人をそれぞれ見る。
#フェリシア
「会談の開催に伴って、ルキスラ帝国側から次の要請がありました」
#フェリシア
〈宵の明星亭〉の冒険者、エリカ・ケイ殿、ソルティア殿、そしてダーレスブルグ公国の姫君シャルロット・イエイツ殿下、及びその騎士ヤンファ・シャンリーク殿。以上4名にも二国会談に出席していただきたい、と」
エリカ
「…………」 へー、私達も出席するんだー。 「…………………へっ?」
シャルロット
「……? あの、我々の名前が聞こえたのですが」 りぴーとあふたみー
ヤンファ
「……ほォ?シャルはともかくとして……」 とエリカ、ソルティアを見た
ソルティア
「僕らも、ですか? ベアトリスさんとは、確かに個人的なお付き合いもありますが……」 個人的なお付き合い(政治)もあるけど
#フェリシア
「……もう一度申し上げましょうか?」 皆の様子に。
ヤンファ
「え、俺は護衛だよなァ?」
#マグダレーナ
「いや、違う」
ヤンファ
「オイオイ、俺まで参加しろってかァ……」
シャルロット
「何故この4名なのですか? いえ、私はともかく……何故4人まるごとご指名なのでしょう」 腑に落ちない。
ソルティア
「まぁ、曲がりなりにも事件解決の立役者で、深く関わっているから、と言う理由はありますが……」
エリカ
「えっ、あ、いや、あの……ちょ、ちょっと……ていうかかなり訳が解らないんですけど、どうして私みたいなのまで……?」
#アラン
「まァ、ジェラルドのおっさんみたいな立場でとりあえず聞いてくれって事じゃねェの?」 ぎし、と椅子に背を預けてフェリシアとマグダレーナを見て。
エリカ
「ジェラルドさんみたいなって言っても……」 いやいや。全然根本的に立場違うし。
シャルロット
「いえ……私の立ち位置は非常に面倒臭い場所ですし、そんな中立的な場所に居られますか……?」
#アラン
「無理だな」 きっぱり。
シャルロット
ですよねー! とアランに声のない悲鳴を上げて
ヤンファ
「……まァ、事変の当事者だから、ってトコが妥当か」
ソルティア
「それにしても、そのような公式の会談にまで呼び出され……失敬、出席を許されるとは」
#バルトロメウス
「ユリウス陛下直々の希望でな。『解決の立役者である4名にも、是非今後の展望の話し合いの場に立ち会って欲しい事と会議の前後のいずれかに帝国皇帝として直々に礼を述べたい』とのことだ」
エリカ
「れ、礼……?」
ヤンファ
「………礼?」 なんかしっくりこないぞそれは
#ギル
「それだけ4人の事を評価してくれてるってのは嬉しい限りだけど、ま、引っ掛かる所はあるよね」
ソルティア
「……何か妙な思惑がありそうですね。と言っても、お断りするわけにもいきませんが」
シャルロット
「少々、過剰な対応だと思います。精々もう少し……ユリウス陛下の配下であるとか、下の方が出てきそうなものですが」
#マグダレーナ
「……まぁ、出席するかどうかは君たちの意思次第だ。出席したとしても、基本的には傍聴で構わない」
エリカ
「は、はあ……」 意思次第……って言っても、他国のとはいえ皇帝の招きに応じないとかそれはちょっとその。
#アラン
「皇帝陛下に見初められて召し上げられたりな」
エリカ
「馬鹿なこと言わないでください……」
#アラン
「絶対無いと思って言ってるから安心しろ」
エリカ
「欠片でもあると思ってるなら医者をお勧めするところです」
ヤンファ
「燃やされるぞアラン」
#アラン
「俺まだ禿げたくないわ……」
ヤンファ
「ま、断れないってのは向こうも解っててやってんだろうなァ」
ヤンファ
「何せ直々に指名されてんだから、な」
ソルティア
「そういう事ですね。敬虔な公国臣民としては、帝国皇帝陛下直々のお誘いを断る事など」 少し冗談っぽく、大仰に言う。
#フェリシア
「……そうですね。こちらとしては非常に断り難いことです」
シャルロット
「どうでしょうね。単に、反応が見たいだけだという捉え方も可能ですが」
ヤンファ
「反応が見たいってだけの為に一々そんな時間は割かねえって」
シャルロット
「しかし……ルキスラ帝国、ですよね。首脳の方々相手では、私はあまり歓迎されないのではありませんか?」
#マグダレーナ
「……そんな事は、もう昔の事だ。今は君の事を良く思わない者など、公国内部にほんのひとにぎり居るか居ないかだろう」
シャルロット
「そうであれば良いのですが……私はともかく、お姉様にまでご迷惑をおかけしないか、というほうが心配で」 参加するならば
#マグダレーナ
「馬鹿な事を言うのではない。君によって私に迷惑が掛かる事など、今までもこれからも、ありはしないよ」
シャルロット
「……ありがとうございます」 苦笑しながら小さく頷いて
ソルティア
「……まぁ、帝国の方々も、思うところがあるんでしょうね。公国を揺るがす大事件の解決に、都合よく姫殿下が関わってるとあれば」
#フェリシア
「……政治的な意味を多く含んでいるとは、当然我々も睨んでいるところです」
#ジェラルド
「ただし、その具体的な狙いまでは蓋を開けて見ねば分からぬ、と」
ソルティア
「実際、今回の事件に僕らが関わったのは作為的なものを感じるわけですしね」 首謀者の一人っぽいバッカスさんからの関わりだから。
ソルティア
「帝国にしても、その辺りは気にかかるところなんでしょう。事件に最も関わった人物として、何らかの情報を得たい……と言うような思惑もあるんでしょう。それにしたって皇帝陛下直々に、とはいきすぎと思いますが」
#フェリシア
「事件に関しての概ねの報告はルキスラ帝国にも既にしてあるのですが……まぁ、何かしら隠していると疑われているのかも知れませんね」
ヤンファ
「こっちのことも落ち着いてねえってのに、面倒なこった」
#バルトロメウス
「二国会談で、その混乱を収める方向へ向かう事が出来れば良いのだがな」
エリカ
「それにしたって、私みたいなのまでっていうのは……」 わ、私何も知らないっていうか解ってないですことよ。
シャルロット
「私は、出席させて頂きましょう。ユリウス陛下とも、一度お話してみたいと思っていました」
ヤンファ
「……兎に角だ」   「断れることじゃァねえ、な」
#マグダレーナ
「ありがとう」 シャルロットとヤンファに。 「君たち二人はどうだ?」 >ソル、エリ
ソルティア
「勿論、お断りするなど恐れ多い事ですよ」 つまり受けるって事だ。
#マグダレーナ
「……ありがとう」 ソルティアにも目を伏せながら頷いて答えて。
シャルロット
「ソルティアさんは、何だかどんなびっくり出来事もいつもの笑顔で受け止めそうな勢いですよね……」 しみじみ
ソルティア
「ははは、まさかですよ。僕だってびっくりする事くらいありますよ?」 といつもの笑顔で。
エリカ
「ええ、と……」 正直どうしていいものやら。
#マグダレーナ
「ユリウス陛下ではないが、私もエリカ・ケイという一人の冒険者に、大きく感謝している」
#マグダレーナ
「どのような思惑があるかはともかく、ユリウス陛下にとっても、人々を守った事に対する感謝があるのは事実だと私は思っている」
#マグダレーナ
「あまり難しい事は考えずに、その気持ちだけは受け取って差し上げて欲しい……と思うかな」 苦笑しながらエリカに。
エリカ
「……は、はい……、わかり、ました」 こく、と頷き。
ヤンファ
「まァ、付け足すなら……ベアトリスって宰相も出てるんだろォ?」
ヤンファ
「世話になってんなら、一応顔は出しとくべきじゃァねえか」
エリカ
「出席、するのは構いません」 基本、地蔵になってればいいということだし。
#マグダレーナ
「ありがとう。……頼んでおいてなんだが、もし、どうしても都合が良くないのならば、無理だけはしないで大丈夫だから、気にせず言ってくれ」
エリカ
「あ、い、いえ。それはいいんですけど……」
#フェリシア
「それでは、4人とも出席いただける……ということで宜しいですね」
ヤンファ
「だなァ」
#マグダレーナ
「では、会談の話はこれで十分だ。詳しい日程などについては追って連絡しよう」
シャルロット
「問題ないようです。……とはいえ、会談に顔を出す、という形ですよね」 
#マグダレーナ
「うむ、そうなるが、どうかしたか?」
シャルロット
「……この皆で集まると、どうにも“護衛”だとか、“仕事”って感じになります」 あはっはー
ヤンファ
「まァ、実際に仕事だと思えば良いんじゃねえ?」
エリカ
「その、か、格好とか場違いにならないかなとか……」 大層な会議の場に着ていく服とかないですよ?
ソルティア
「……スーツとかいりますかね?」 あるのか、この時代に。
#フェリシア
「必要でしたら、こちらでご用意させていただきますが」
エリカ
「い、いいんですか……?」
#フェリシア
「ええ、勿論です。出席をお願いしているのはこちらですし」
ヤンファ
「お、エリカちゃんのドレスとか見てみてえなァ」
エリカ
「……」 ヤンファジト目で見つつ、やっぱり普段着でいいかな……とか思ったり。
ソルティア
「シャルロットさんはドレスじゃないんですか? ほら、この前の巫女のお仕事みたいに……」
シャルロット
「私は正装確定ですよ……普段の冒険服のほうが気楽なのですが」
ソルティア
「露出度はあんまり変わらない気がしますけどね」>しゃるろっと。
#アラン
「ま……ある程度は綺麗な服着とかねェと流石に居辛くなる気はするな」
ヤンファ
「俺フルフェイスで行こうかなァ」 顔色見られるのめんどっちい
ソルティア
「一緒に金属鎧着ていきますか?」 HAHAHA
#フェリシア
「貴方がそれだと完全に変質者じゃないかしら……」 >ヤンファ
ヤンファ
「鎧着てんのに変質者扱いかよ……」 ひっでえ
#ジェラルド
「……まぁ、あくまでお前たちは冒険者という立場で出席するのだ。あまり考えなくとも良いとは思うが」
#マグダレーナ
「今回もどちらかと言えば仕事という色が強くなってしまうかも知れないが、な」
シャルロット
「出席に当たっても、何か?」
#マグダレーナ
「話し合われる内容が内容だからな。気の休まるような場面ではないのは確かだろう」
エリカ
「えーと……」 どうしようと思いつつ。 「一応、お願いします……」 流石に普段着じゃまずいだろうと思い直し。>フェリシア
#フェリシア
「分かりました。では都合の良い日を教えていただけますか? お暇であれば、この後でも問題はありませんが」
エリカ
「あ、はい。このあとなら平気ですけど……」
#フェリシア
「それでは、エリカさんはこの後私と」
ソルティア
「僕も昔の正服引っ張り出しておかないと駄目ですね……」
#マグダレーナ
「……ああ、シャルロットが良ければ、その前日の会食にも同席してもらいたいのだが」 これはまた別の話だ、と。
シャルロット
「……か、会食? どなたと?」
#マグダレーナ
「勿論、帝国の首脳方とだ」
シャルロット
「構いませんが……」 会食って、会議の後なもんじゃないか?(素の声
#マグダレーナ
「……正直、捩じ込めるのが会談の前夜くらいしかなくてな」
シャルロット
「ああ……相当タイトなんですね」
ヤンファ
「………」 うわーその会食俺も護衛だろ絶対
#アラン
「やったな。美味い飯が食えるぞ」
ヤンファ
「俺は後ろで立ってるだけじゃねェ?」 SP的な
#アラン
「つまみ食いだ」
ヤンファ
「空気凍るだろソレ……」
#アラン
「ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ……」
エリカ
「バレなきゃいいって問題じゃ……」
#フェリシア
「……」 げんこつをアランに振り下ろし
シャルロット
「今録音しておきましたので」
#アラン
「いでっ……ってか思わぬ所から声が……!?」
シャルロット
「文明の利器です」 (’-’*
ヤンファ
「ざまァ」 げんこ喰らってやんの
#バルトロメウス
「会談の後は、その結果の対応で両国とも相当忙しなく動く事になるだろうからな」
シャルロット
「ともあれ、会食、問題ありませんよ。私はお姉さまについていくか、ご飯をつつくだけのカカシになりそうですけれど」
#マグダレーナ
「私も初めてそういう行事に参加した時は、そんなものだった。これからそのような機会は増えていくだろうし、ゆっくり慣れていけばいい」
シャルロット
「いえ……隠す必要とかが無くなったので、私はずっと気が楽ですよ。ゆったり馴れさせていただきます」
#マグダレーナ
「そうか。急に大きく環境が変わってしまったから、負担が掛かっていないか心配だったのだが、それで少し肩の荷が降りたよ」
シャルロット
「書類の山を減らすお手伝いさんを、もう少し増やしていただければ肩に荷物を乗せていただかなくて問題ないですよ、お姉様……」 ちょっと疲れた笑顔で
ソルティア
「………」 目を逸らした。<書類の山を減らす人
#マグダレーナ
「……ああ、君の補佐に適任の者が居れば就いてもらいたいのだが、なかなかそれだけの者もいなくてね」 回せる人数も。
シャルロット
「補佐なしでは辛いのです……ねっ」 ヤンファにちらっと視線
ヤンファ
「偶にやってるって……」
#フェリシア
「……ね」 ヤンファにぎろっと視線
ヤンファ
「ノルマはやってるだろォ……!」
シャルロット
「まあ、ヤンファさんが活躍する舞台はそんな場所に無いので、咎める気はないのです」
#ギル
(書類仕事全然やってないってシャルロットちゃんからも言われたわあの青年……)
#アラン
「シャルロット、横、横」 目を逸らした男を指して
ソルティア
「ちょ、アランさん言わないでくださいよ!」
#アラン
「フリかなァってな」
シャルロット
「んー……」 ソルティアには苦笑いで視線を向けつつ 「軍属から一度外れた方をまた引きずり込むのも……その、ね?」
ソルティア
「絶賛引きずり込まれ中な件について」
#アラン
「あ、そう? お姫様がそう言うんなら何も言わねえけどよ」 何処かニヤニヤしつつ。
ヤンファ
「エリカちゃんも割とそういうのやってくれるんじゃねェ?」
エリカ
「……相応のお給料がいただけるなら別にいいですけど」 はたらかせるなら かねをくれ
#フェリシア
「それは勿論です。……その分、かなり大変なお仕事ですけどね」
エリカ
「まあ、大変って言えば冒険者の時点で十分大変ですから……」
ソルティア
「まぁ、シャルロットさんが倒れない程度に肩代わりするのは構いませんけどねぇ……」 体力あるから徹夜も出来るよ! やったねシャルちゃん!
ヤンファ
(……よォし、これでノルマが減らせるなァ)
シャルロット
「閑話休題です。スケジュールなんかはまた後で詰めましょう、お姉様。私も時間を捻出してみます」
#マグダレーナ
「ああ、頼むよ」
シャルロット
「壊れた建物の処理、人員の分配・給金の処理、復興プランから……etc(えとせとら)etc(えとせとら)」 すみっこで、残りの職務を思い返しつつ
ソルティア
「……わかりました、時間がある時にお付き合いしますから……」 どうやら可哀想になってきたらしい。
シャルロット
「わぁ、わぁ! ちゃんと整理して処理してるはずなんですが、全然片付かなくて!」 仕事が早くて丁寧でも、片付かない山というのはあるものだ
#マグダレーナ
「それと、公王陛下のご容態についてだが」
ヤンファ
「ン」 あの時は死にかけだったが、どうなったのやら
#マグダレーナ
「現在は療養を続けられて、快方に向かっていらっしゃる。……ただ、依然としてあの状態からは立ち直られていないが」
ソルティア
「……ま、それは昨日今日の話ではありませんからね。致し方ないでしょう」
#マグダレーナ
「陛下に代わって、改めて私から礼を言わせてもらう。ありがとう、4人とも」
エリカ
「い、いえ」 ええと。 「ど、どう致しまして……?」 と言えばいいのか。
シャルロット
「いえ……もったいないお言葉です。お姉様?」 血の繋がった間柄じゃないか
エリカ
「……」 はっ、そう言えばよかったのか。<勿体無いお言葉です
ヤンファ
「まァ、流石にあの場面に居たら誰でも助けるって」
ソルティア
「当然の事をしたまでですよ。陛下がご無事で何よりです」
#マグダレーナ
「……この際に、きちんと君たちに陛下があのような状態に陥られてしまった理由を話しておくべきかな」
エリカ
「あのような状態、って……」
ヤンファ
「ン、あの状態になったってのは、剣のせいって話じゃァなかったのか?」 それだけではない、と
ソルティア
「魔剣の力にあてられて、と言うような話はお伺いしましたが……」
エリカ
「……ですよね。この前はそう聞きました」
シャルロット
」 す、っと表情を真剣なものに変えて、マグダレーナの言葉を待つ
#マグダレーナ
「〈ファランダレス〉のせいであるというのは、まったくもってその通りだ。だが、その周囲の状況特に、シャンリーク家との関連も、ね」
ヤンファ
……はァ?」 一瞬言葉を疑った
ソルティア
「シャンリーク家というと……」 ヤンファに視線を向けて。
エリカ
「シャンリーク……?」 ってなんだっけ、と数秒考えて。 「あ」 ジャン……ヤンファの家名だった、と。
ヤンファ
「……まさか……親父、か」
#マグダレーナ
「ヤンファ、君にお父上が亡くなられた理由を聞く覚悟があるのならば、此処で話そう」
シャルロット
「想像しないではありませんでした。公王陛下の口からも少し、お聞きできた名前ですし」
ヤンファ
「………」 マグダレーナの言葉に違和感を感じて眉を潜め 「覚悟もクソも、戦死じゃァなかったのか?」
エリカ
「……あの」 それ私とかこの場に居ていいのかなー、って言いたげな目線。
ソルティア
「………」 此処で聞いていいのか?的な視線をヤンファ(とシャルロットも)に向ける。
シャルロット
「……そういうコト、ヤンファさんが気にすると思います?」 大丈夫だって、とばかりに手をひらひらと振って
エリカ
「いや、でも一応……ね」
ソルティア
「配慮って奴ですよ、えぇ」 まぁそういう人だけど。
#マグダレーナ
」 エリカやソルを見て 「だから、ヤンファに今此処で聞くかを問うているんだ」
ヤンファ
「……どういうこった」 そう改めて言われると、何か引っ掛かる
#マグダレーナ
この場に居る者は知っているか話して問題ないか。そのどちらかだとマグダレーナの目は語っている
ヤンファ
「……………」 まさか、と顎に手を当てるも  「……構わねえよ。話していいぜ」
#マグダレーナ
「分かった」 こくり、と頷いて。
エリカ
「……」 良い、みたいだし。それなら黙って聞いていよう。
#マグダレーナ
「まず、君はフーロン殿からどのようにシャンリーク家の役割を伝え聞いている?」
ヤンファ
「ン。代々、国を裏付ける者の護衛をしてきた、ってトコか」
ヤンファ
「今はそれがシャルになってる辺り、必ずしもそれは現公王や姫に限らないってのもな」
#マグダレーナ
「……」 頷き 「護衛対象は、“人”だと聞いているのだろう。フーロン殿は、ヤンファにはそうとしか伝えていないと仰っていたからな」
#マグダレーナ
「だが、本当は違う。シャンリーク家は、人ではなく、“剣”を護り、監視し続けて来たんだ」
ヤンファ
「………ンだと?」 剣だと?そんな話は聴いてない
シャルロット
「……」 いやにひっかかるワードだ
ソルティア
「剣を……」
エリカ
「……?」 剣、を守っていたのに。それがどうして今シャルロットになってるんだろう。
#マグダレーナ
「予測は付くだろうが、その剣とは公都の守りの剣〈ファランダレス〉のことだ」
ヤンファ
「………」 そうか    「……だから、シャルなのか……ッ」
#マグダレーナ
「ああ。ファランダレスは、それぞれの時代に一人だけ、《担い手》を選ぶと言われている」
ソルティア
「……何とも言いがたいですね」 この前の事件を見た身としては。
ヤンファ
「“剣”を使える者……それを護ることが、間接的に剣を護り、監視すること」
ヤンファ
「それが本当の役割……そう言いてえんだな?」
#マグダレーナ
「そうだ。それが、シャンリーク家に与えられた役割であり、君のお父上を始めとして、歴代の当主たちが果たしてきた任でもある」
シャルロット
「ファランダレスの《担い手》」 誰が、などとは愚問だ
エリカ
「……それが、シャルロット?」 と視線向け。
#マグダレーナ
「……」 エリカの言葉に静かに頷いて。
ヤンファ
「エリカちゃんも見ただろォ、シャルが〈ファランダレス〉を握った時の光をよォ」
エリカ
「……」 ちょっと、厭な記憶だ。
#マグダレーナ
「そして、《担い手》と同じ血を持つ今で言えば私か、その家系は《護り手》の血筋と呼ばれている」
シャルロット
「……」 そんな重要な仕事、ヤンファさんこれまで中途半端に怠けてやってたんだ。ちょっと他人の視点から見てぅわあって思ってしまった
ヤンファ
「クソ……あの親父、何も言わねえで逝きやがって」
#マグダレーナ
「……いや、フーロン殿を責めるのは止してくれ。時が来れば、君にも真実を話すつもりだったはずだ」
#マグダレーナ
「だが、その前に《ネベール会戦》が起こってしまった」
ヤンファ
「…………」 そこまで言われると何とも言えないな
ソルティア
「《担い手》と《護り手》……?」
シャルロット
「つまり、選ばれた《担い手》の家系が《護り手》」
シャルロット
「……になると?」 きれた
#マグダレーナ
「……正確には《護り手》の家系から《担い手》が誕生する、かな。卵が先か鶏が先か、資料が残っていない今では、はっきり分からないのだが」
ソルティア
「《担い手》は家系の中でもただ一人……と言う事何でしょうか」
#マグダレーナ
「ああ、そういうことになる。父オトフリートの死によって、その《担い手》の資格がシャルロットに移ったのだろう」 これは推測でしかないが、と。
ヤンファ
「……そんで、ソイツが親父の死因にどう繋がるってんだよ」
#マグダレーナ
「……そうだな、フーロン殿の話に戻ろう」
ヤンファ
「………」 焦燥が少し滲み出る。確かに良い話である気はしないが気になるのだ
#マグダレーナ
「〈ファランダレス〉の別名は、“解放の剣”とも言われている。皮肉な事に、第二の始まりの剣イグニスと同様の名が付いてしまっているが……系列としては、ルミエル系列の剣のはずだ」
#マグダレーナ
「前にも説明した通り、かの剣は穢れを退けると共に、使用者に絶大な力を与え、そしてさらにはそれに応じた負荷をも生じさせる」
#マグダレーナ
「そして、シャンリーク家に継がれている剣ヤンファも、存在は知っているだろうか」
ヤンファ
「あァ、一応はな」
シャルロット
「え、そんな剣があったのですか?」 静かに聴いていたが、思わず声が出てしまった
ヤンファ
「機密事項だ。普通は話すことじゃァねえよ」
ヤンファ
「それを話すってことは、ソイツが無関係じゃねェってのも解る」
エリカ
「……」 機密事項、普通に聞いちゃってるなあ、私……
#マグダレーナ
「その剣は“抑制の剣”〈ヴァイケリオン〉と呼ばれている」
シャルロット
「抑制……」 大体、どういうものなのかは判った。ヤンファとマグダレーナの様子を見守る
#マグダレーナ
「その抑制とは、何を抑制するのか。それが、〈ファランダレス〉使用の対価だ」
#マグダレーナ
身代わりになることによって、〈ファランダレス〉の負荷から、その使用者を護る。それが、〈ヴァイケリオン〉の力だ」
シャルロット
な……っ」 身代わりだって
エリカ
「身代わ……り?」
ヤンファ
「そこまでは伝え聞いてる……が、ソレは嘘だと思ってた」
ヤンファ
「……何せ、公王があのままなんだからなァ」
#マグダレーナ
「それは、公王陛下が《担い手》ではないからだ」
ヤンファ
「………ちィ、やっぱりそうか」 マグダレーナの言葉に嫌気がさした
ソルティア
「……その、身代わりと言うのは」 剣に負荷を寄せるんじゃなくて、剣を持つ人に寄せるんだろうな。
#マグダレーナ
「〈ファランダレス〉の負荷は、《担い手》ですら受けきれるものではない。……《担い手》でなければ、尚更だ。確実に命を落とすだろう」
#マグダレーナ
「それでも、《ネベール会戦》に打ち勝つには、〈ファランダレス〉を使わざるを得なかった」
#マグダレーナ
「公王陛下は、《担い手》に代わり〈ファランダレス〉の力を解放し、蛮族たちを退け、命を落とすはずだった」
ヤンファ
「あの無茶苦茶な親父が戦死なんて可笑しいと思ってたんだよ」
ヤンファ
「つまり親父は……公王の盾になったんだな?」
#マグダレーナ
そうだ。フーロン殿は、公王陛下の命に背いてまで、〈ヴァイケリオン〉の力を使って、その御命をお救いした」
ヤンファ
「馬鹿親父が……それがあの結果かよ」 頭をガシガシ掻いて。魂の抜け殻しか残ってねえじゃねえか
#マグダレーナ
「それだけ、〈ファランダレス〉の負荷が強大だということだ。……公王陛下も、《担い手》ではなくとも《護り手》の血は引いておられるのだから」
ヤンファ
「あァ、公王が《護り手》……そうだったか」 
エリカ
「……《担い手》にも、負荷があるんですか?」 ちら、とシャルロットを見た。
#マグダレーナ
「……ああ」 神妙な面持ちで頷いて。
エリカ
「……」 見たところシャルロットはけろりとしているけど。短時間だったから影響がなかった、んだろうか。
シャルロット
「私は、あの時剣を振るっていませんでしたからね……そのせいだと思うのですが」
ソルティア
「或いは、あの程度の力では〈ファランダレス〉の力を使ったことにはならない、とか」 あふれ出る余波のようなもの、みたいな。
ソルティア
(もしくは、シャルロットさんが歴代の《担い手》とは違う存在なのか、か。) あんな写し身が出てくるなんて恐らく例外中の例外だろう。
エリカ
「あれで使ったうちに入らないなんて言うなら……」 本気で力を振るったらどうなるのだろう。ぞっとする話だ。
#マグダレーナ
「……シャルロットが深く影響を受けていない理由までは、正直私にも分からない。〈ファランダレス〉についての資料も殆ど残っていなければ、私自身、父オトフリートからそのすべての知識を継ぐ前に父は亡くなってしまった」
#マグダレーナ
「〈ファランダレス〉の本当の力は、私にも計り知れない」
シャルロット
「……あれ、あの……もしかして、先の騒動で剣を握ってちょこっと使ったのは、かなり危ない橋だったのです、か?」
#マグダレーナ
「……話を聞いた時は、私も気が気でなかったよ」 無事で居てくれてよかった、と。
シャルロット
「ちなみに、負荷というと……肉体的に?」 こう、ダイレクトダメージ的な
#マグダレーナ
「肉体的にも、精神的にも、そしてその魂にすら影響を及ぼすとされている」
シャルロット
「……それで、フーロンさんは還っては来られなかったのですか」 神官ではあるけど、平気で帰ってきそうだとは思うのだ
#マグダレーナ
「そうだ。蘇生を施せるような状況ではなかった」 あらゆる面で。遺体自体は、比較的まともな状態ではあったんだけど。
#マグダレーナ
「……ともあれ、それが《ネベール会戦》の真実であり、君のお父上フーロン・シャンリーク殿が命を落とすこととなった理由だ」
シャルロット
「……ヤンファさん」 何と声をかけたものか、言いあぐねる
ヤンファ
「………」 腕組みして、目を伏せる。シャルの呼びかけを聞いて、一つ大きな溜息
ヤンファ
「成程な。大体は解った」
ヤンファ
「戦死よりよっぽど親父らしい死に方だってのも解った」
#マグダレーナ
「今までご子息である君にも黙っていた事には謝罪を。済まなかった」
ヤンファ
「謝んなよ。おそらく前の俺ならその話を聞いて憤慨しただろうからなァ」
#マグダレーナ
「それでも、だ。秘匿していた事実は変わらない」
ヤンファ
「姫さんがそうする必要があると思ったからだろォが。あんまり謝られても困るぜ」
#マグダレーナ
「……そう言ってもらえるのは助かる。私も、ずっとどうすればいいのか悩んでいたんだ」
ヤンファ
「悩んでたってことは、俺に気ィ遣ってくれてたんだろォ?それだけで十分だぜ」
シャルロット
「憤慨、してましたか? 昔なら」
ヤンファ
「あァ。親父がそんな死因で俺に役目が回ってきたのに、公王はあんなんだぜェ?」
シャルロット
「あんなってちょっと言葉をもう少し選んだほうが」 ちょおおい
ヤンファ
「事実は事実だろ」
ヤンファ
「何も生みだしてねえのに面倒事押しつけるんじゃねェ……前ならそう思っただろうなァ」
ソルティア
「……今は面倒ごとではない、と言う事ですか?」
ヤンファ
「そうだなァ」 ソルティアに頷き  「その役目がどれだけ大事か。そして何より」
ヤンファ
「俺が護らなきゃならねえモンが何かってのが解った今は面倒じゃァねえよ」
シャルロット
「……感謝すべきか、ちょっと機嫌を崩すべきか、ちょっと悩む回答です……」
#マグダレーナ
そうか」 ふと微笑んで。 「いつか、シャルロットが《担い手》として、〈ファランダレス〉を振るわなければならない時が来るかも知れない。その時は、私の妹を、頼む」 そう言って、深く頭を下げた。
シャルロット
「……頼まなくて、いいです」 それには、露骨に不機嫌になって
#マグダレーナ
「……すまない、悪い事を言ってしまったか」
エリカ
「……」 なんとなく、ちょっと前に話したこと思い出した。
ヤンファ
「なんだァ、そんな不機嫌になって」  「ともあれ姫さんの頼みごとだ。任せとけよ」
ソルティア
(そりゃ頼まれるような事態になるってのは、ヤンファさんが身代わりになるって事だしねぇ) とお心の中で。
エリカ
「……そもそも、そんな時が、来なければいいと思いますけど」
#マグダレーナ
「……そうだな。私も、そんな時が来なければ良いと思うよ」
シャルロット
「……その件はもういいです。それより、話はそのぐらいですか」 ぷんすか
#マグダレーナ
「あ、ああ。私からは以上だ」
ソルティア
「……仲の宜しい事で」 くすり、と小さく笑い。 「……お父上の事については、かける言葉がありませんが……」 父と言う存在を認識した事もないしな。
ヤンファ
「別に親父の事は気にしてねえって。心して聞けっつーから裏切りでもしたのかと思ったぐらいでな」 全然マシだった
ソルティア
「そうですか。ヤンファさんが納得出来たなら、いいと思いますが……」 いや言葉が続くわけではないが。
シャルロット
「あのフーロンさんが裏切るとしたら、主が悪事を為そうとしたときぐらいですよ……」
ヤンファ
「それもそうだなァ」 苦笑して
#アラン
「あ、じゃあ最後に俺からひとつ言っとくか」
#アラン
「何か家庭のジジョーみたいなの聞いちまったし……」
エリカ
「……?」 なんだろうとアランの方見た。
ヤンファ
「ン、どうした」
ソルティア
「アランさんからも、何か?」
#アラン
「会談以降、お前らにもまた関わって来るかも知れねェしな。俺の身分について、だ」
ソルティア
「……? 冒険者、と言うもの以外という事ですか?」
エリカ
「……まさかアランさんまで偉い血筋だとか言いませんよね」
シャルロット
「どこかの王子とか、そういうご身分だったりとか?」
ヤンファ
「こんな王子ヤバいだろ……」
#アラン
「やめろよそういうフラグはよォ」 けらけら冗談らしく答えて
ソルティア
「そんなバーゲンセールみたいに王族が集まる事は無いと思いますが……」
#アラン
「ないない」 はっは、と苦笑して両手を開いて振って
ヤンファ
「んじゃ、俺と行き別れた兄弟とか……?」
#アラン
「やめろよキャラ被りが深刻化してんだからよ……」
ヤンファ
「だよなァ……」 うんうんと頷いた
#アラン
ダーレスブルグ第四軍事情報部所属アラン・ディーリアス。それが公国軍内における俺の立場だ」
シャルロット
「え?」 聞き間違ったような
エリカ
「……要するに軍人さんってことですか」
#アラン
「うん、軍人さん」
エリカ
「まあ、それくらいならあんまり驚かないですけど……」
ヤンファ
「フェリシアと絡みがあるってんだから何かしらあるとは思ったが」
#アラン
「ま、この仕事に就いたのは此処1,2年、《ネベール会戦》よりも後だけどな」
ソルティア
「はぁ……僕と入れ違いくらいですね」 ソル君は公都周辺の治安維持隊なのでかかわりは無いけど。
シャルロット
「……えっ? あの言動で……?」 冒険者だからと思っていたのに
エリカ
「……隣の人見たら?」 そこの赤い髪の人ね。
ヤンファ
「なんだよエリカちゃん……!」
エリカ
「いえ別に……」
ヤンファ
「絶対ェ、俺が騎士とかありえねーとか思ってんだろ」
シャルロット
「ヤンファさんは猫被りが得意だということに最近気付きました」
#フェリシア
「もう少し早く気づいていただきたかったものです……」
ソルティア
「これも成長って事ですねぇ……」 ほろり
#アラン
「ま、これを話したのはアンタらへの信用の証だと思ってくれ。ホイホイ吹聴してくれるなよ?」
エリカ
「解ってます。こんなことわざわざ言いふらしたりしません」
ソルティア
「さすがに情報部の方の情報をほいほい流したりはしませんよ」
ヤンファ
「道理で冒険者としては必要以上に隠密に長けてると思ったが、成程なァ」
シャルロット
「わかりました……けど、私にぐらい教えてくれたっていいことありません?」 ぷくー。これでももう結構なご身分になったんだぞー
#アラン
「ついでに教えるくらいで丁度いいかなァと思ってなァ。最近忙しいみたいだったし」
#アラン
あ、ちなみに第二部になってアラン、フェリシア、マグダレーナの能力が更新されていますので悪しからず。
#アラン
「ともあれ、俺からの話はそんだけだ。他に話す事がねェなら、解散とすっか」
ソルティア
「僕からは義妹がシスター見習いからシスターになりそうだよ! みたいな近況報告しかありませんね」 その情報はいらんぞ。
#マグダレーナ
「ほう、それは目出度いな」 真面目な顔で喜んだ。
ヤンファ
「なんだァ、妹自慢しかねえのかよソルティアは」 カッカと笑い
ソルティア
「僕の50%は義妹で出来てますから」 キリッ
ヤンファ
「うわァ」 俺でもちょっと引いた
#アラン
「開き直ったシスコンってやばいんだよな……」
ソルティア
「ヤンファさんに引かれるとはさすがにショックですね……」
エリカ
「……ソルティアさん、そろそろ言動に気を使った方がいいとおもいます」
#フェリシア
「さて、私とエリカさんはこの後買い物にも行かないと」
エリカ
「……あれ、買う……んですか?」 一時的な貸し出しとかそういうのじゃ。
#フェリシア
「……あ、すみません。つい私欲が出てしまって」 買い物に行くいい口実! と思っていましたすみません。
エリカ
「あ、い、いえ別に文句があるわけじゃ」 謝らなくても!
ソルティア
「女性同士で買い物とは華やかですねぇ」
シャルロット
「いいですね。私もこの間びっくりする人と遭遇して、ついお茶と買い物をご一緒してきてしまいました」
#フェリシア
「……あまり危険な事には関わらないようにしてくださいね?」
ヤンファ
「なんだァ、変なオッサンにモノで釣られてホイホイついてくんじゃァねえぞ」
シャルロット
「いえ、この間ルナとああいえ、ルナティアさんとばったり街で」 ばくだんはつげん。
#フェリシア
「……は?」
エリカ
「……は?」
#マグダレーナ
「……え?」
ヤンファ
「………」 え 「はァ!?」
#アラン
「……」 もう突っ込む気にもなれないって顔。
#ギル
「…………」 不動の親父ーズ。
#ジェラルド
「…………」 なあに、シャルロットがむちゃくちゃなのは今に始まった事じゃないよ。
シャルロット
「……?」 (’-’*
ソルティア
「へぇ、そうなんですか。ルナとお茶 ………」 動きが止まった。
ソルティア
ええええぇぇぇぇえぇぇぇぇぇー!?」 ガタッ
ヤンファ
「お前ばっかじゃねェの……? ばっかじゃねェの……?」
エリカ
「ごめん、ちょっと……」 片手で頭抑え。 「ちょっと何言ってるかわからない」
シャルロット
「ぅっわ……!? ソルティアさん!? え、ヤンファさんにエリカさんまで! どういうことですか!」
ヤンファ
「いや……」  「……どういうことですかって」
ソルティア
「それはこっちの台詞ですよ! どういうことですか!?」
#ギル
「どうどう」
ソルティア
「ぼかぁ馬ですか!?」
#ギル
「むしろ赤い布を目の前でひらひらさせられた牛の如き勢いだよ」
ソルティア
「どっちに転んでも偶蹄類じゃないですかァー!」 そうじゃない。
#ギル
「そういう問題じゃないから! 落ち着いて! クールダウン!」
ソルティア
「これが落ち着いていられますか! えっ、どこで会ったんですか!?」
#フェリシア
「……ご説明、していただいた方が良いのでしょうか」
#マグダレーナ
「……シャルロットのプライベートにまでは、私は深く立ち入るつもりはないのだが」
ヤンファ
「買物ってなんだよ。アレが商店街に居たら俺間違いなく通報すんぞ」
シャルロット
「い、いえ。久しぶりにオフで街に出ましたら、ばったり歩いていたルナと出会いまして……ごくごく普通に買い物をしていたので、ご一緒したのですが」 カクカク
エリカ
「ばったりって……いや……」
#アラン
「こいつ普通じゃねェ……」
ヤンファ
「普通じゃないのは前々から解ってたが……なァ?」 ねえ?
#アラン
「……なァ?」
ソルティア
「街!? 買い物!? そりゃあの子だって街で買い物くらいしますけどさァ!」
シャルロット
「ぅわあ……驚いてるソルティアさん、初めて見ます」
#ギル
「驚いてるっていうか錯乱してるよ……」
#ジェラルド
「…………」 用意されていた水を口に運ぶ。
ヤンファ
「やべェ、ジェラルドのオッサンの顔が仏みたいになってんぞ」
エリカ
「百歩譲ってばったり会うのはいいとして、なんで、そう……」 ナチュラルに一緒に“ご一緒した”とかいう言葉が出てくるんだろう。
シャルロット
「特に破壊工作だの悪巧みだの、悪いことをしているのではなくて……本当に食料とか冒険道具を仕入れていらっしゃったので」
#バルトロメウス
「正直、私もシャルロット殿下を侮っていたのかも知れない」 何と言えばいいのか分からない。
#フェリシア
「はぁ……シャルロット様の身に何事も無かったのならば幸いですが……」
ソルティア
「と言うかばったりとかどんな確率ですか! 何でもっと早く言ってくれなかったんですか! と言うか連絡の一つくらいー!?」
シャルロット
「ほ、ほら。この間、“買い物しすぎて動けません。助けてください”」
シャルロット
「って、電話したアレですよ。ソルティアさんがもっていたのはルナのお買い物品です」
ソルティア
「なんですとぉぉぉぉぉぉぉー!?」
ヤンファ
「公王のオッサンが助走つけて殴ってくるレベルだぞ……」
#アラン
「っていうか何で気軽にニックネームで呼んでんの……?」
シャルロット
「ちょっとお友達に……仲良くなってお茶をご一緒に?」
エリカ
「おとも……」 だち……。あ、目眩しそう。
#マグダレーナ
「……」 落ち着こうと飲んでた水を吹き出す所だったじゃないか。
#フェリシア
「…………」 額に手を当ててふらふら。
ソルティア
「な、なんて事だ……」 立ち上がった状態のまま真っ白になった。
シャルロット
「いえ、話そうとは思っていたのですが……皆を呼んだら当然ルナは逃げちゃうでしょうし、その流れのままお話してお別れしました。あ、しばらくこちらにはいらっしゃらないそうですね」
ソルティア
「い、いや、でも今会ったってどうせお説教みたいな事にしかならないし……戻れって言ったって無駄だし……そんなことになったら逃げるしなぁあの子……」 壁に手をついてブツブツ言い始める。
エリカ
「ていうか、何、あの子って指名手配とかされてないの……?」
#アラン
「ま、されるとこじゃ警戒されて名前が知れ渡ってんのは確かだよ。けど、一般にはまーったく知られてねェようなもんさ」
ヤンファ
「………あのなァ、シャル」 諭すような口調で  「俺らがあの女とどういう関係にあったか解ってんのか?」
エリカ
「ていうか、そもそも……」 直接命のやり取りしたわけで。
シャルロット
「どういう関係……好敵手?」 ライバルと読んで
#ジェラルド
「…………」 この豪胆さがこれから吉と出るか凶と出るか……。
ヤンファ
「そんでもって仮にもあの女は今回の事変に関わった奴だぞ……?」 敵として
シャルロット
「それはそうかもしれませんが彼女が“悪”の一端では無いと確信していますし」
ヤンファ
「………」 駄目だ、話の根本がズレてる
#マグダレーナ
「……確かに、あの時は想像していたより険悪な雰囲気ではなかったが
エリカ
「だからってそういう問題じゃあ……」
シャルロット
「今はこうして敵対しているかもしれません。でも、いつかは仲良くなれると思うんです」 拳を握り
ソルティア
「ふぅ……すいません失礼しました、落ち着きました」 戻ってきました。
#ギル
「あ、おかえり」
ソルティア
「まぁ、シャルロットさんのコレは今に始まった事でもないですしねぇ」 対象がルナでさえなければ動揺などせぬわ。
ソルティア
「シャルロットさんが彼女に対して積極的になってくれるのは、僕にとっても助けになりますしね。ありがたいことです」
#マグダレーナ
「……ともかくだ。シャルロットが大丈夫と思うのなら、私にもそれを信じたい気持ちはあるし、今は不問としよう」 後で色々調べるのは黙っておこう。
ヤンファ
「はァ……」 言葉も出んわ
ヤンファ
「なんか色々話してたのに一気に持っていかれたなァ」
#フェリシア
「……ええ」
ソルティア
「ここ最近一番のビックリでしたねぇ、爆弾発言ですよ」
エリカ
「……なんか、もう……。解んないと思ってたけど、ほんと解んない……」
シャルロット
「そ、そうですか……?」 自分的には世間話のノリだったんだけど
#ジェラルド
「久しぶりに、シャルロットらしさを見た気がするな……」 お父さんうれしいような悲しいような。
ソルティア
「父上が遠い目をしてますよ、シャルロットさん」
シャルロット
「私たちらしさを忘れずに!」 きっと違っているが、力いっぱい拳を握り締めて
ソルティア
「何か方針が明後日の方向を向いてる気はしますがまぁいいでしょう」
#バルトロメウス
「……何にせよ、マグダレーナ殿下が不問と仰ったのならば、これ以上此処で追求する理由もあるまい」
シャルロット
「ソルティアさんには、後でもうちょっとお詳しい話を」 いろいろと。
ソルティア
「楽しみなような恐ろしいような……」
#マグダレーナ
よし」 気を取り直して。 「皆、この場で他にしておくべき話はないか?」
ヤンファ
「俺は特にないぜ」
エリカ
「私もないです」
シャルロット
「私からは特に……ドレス、まだサイズが合うのあるかなぁ……」 着る機会がないから、何着か家に転がしてるぐらいだろうと思う
ソルティア
「僕も特には。ここ最近は復興作業にかかりきりでしたしね」
#マグダレーナ
「では、ひとまずこの場は解散としよう。先に言った通り、日程は追って連絡する」
#マグダレーナ
「それでは、解散だ」 解散宣言ッ
GM
ということで、NPCたちは三々五々散って行くぞ。
エリカ
じゃあ私はそのままフェリシアさんについてくので。
ヤンファ
「やれやれ、最後の最後でどっと疲れたわ……」 帰ろ帰ろ
シャルロット
「私も、一度家へ帰宅しましょう」
ソルティア
「さて、今日はどうしますかねぇ……」 回されてた仕事はあらかた今日までに済ませてきたんだ。
シャルロット
「エリカさんのお洋服、一緒に見立ててあげては?」
ソルティア
「え? と言っても、服飾関係は余り……アカシャやモニカちゃんの方が詳しいと思いますが」
#フェリシア
「……シャルロット様、それはソルティアさんでなくシャルロット様がすべきでは?」
シャルロット
「男の方の見立てというものが重要なのです」
#フェリシア
「そういうものでしょうか……」 見回して。首を傾げた。
ヤンファ
「それなら皆で行こうぜ」 ヤジ飛ばしに
エリカ
「やめてください」
#フェリシア
「逮捕しましょうか」
ヤンファ
「えェー、なにこの対応」
シャルロット
「おや。私のドレスもご用意いただけるのですか?」
ヤンファ
「いや、お前はドレス持ってんだろ」←興味本位で見る目しかない
ソルティア
「まぁ、僕の見立てでいいなら付き合うけどね?」
エリカ
「え、あー、いえ、わざわざソルティアさんに付き合わせるのも……」
ソルティア
「いや、いいよ? 今日は仕事は無いからさ」
エリカ
「そ、そうですか……?」 えー、とー、と。微妙に悩みつつじゃあお願いしますって言うわ。