虚ろの輪音

第一部 第六話「紫の月の誘い」 - 01

GM
今日は 非常に 短い。
ソルティア
だが、濃い そういう事だな
シャルロット
そう思っていた時期が、GMにもありました
GM
そうでもないんじゃないかなーw
ソルティア
なん、、だと?
ジャン
おいおい。俺らが濃くする……だろっ?
GM
よし、買い物とかは大丈夫か?
GM
命中回避魔力抵抗、技能成長結果などを言って
GM
開始するとしよう。
ソルティア
買い物は大丈夫なはずだ
シャルロット
命中12+1他、回避13+1他、抵抗10/10
シャルロット
やっぱり魔晶石10点を購入していこうと思うので、今から1個増やします
ジャン
ケミが3→5になりました。命中12+1/13+1 回避13+1/14+1
ジャン
あ、腕輪増やしとかないと。
ソルティア
命中13+1回避10魔力11抵抗1010、成長はソサ6→7。アナライズエンチャントメントにアポートと便利魔法が増えました。
ソルティア
でもアポートは儀式してから一週間経たないと効果が出ません……
ソルティア
あ、後地味にタングも覚えたのでトランスレイトと合わせて謎言語は全て解明できるように。
エリカ
えーと、魔力11、抵抗10/11。アルケミストが6になってイニブー覚えました。
GM
おk
シャルロット・ヘリオドール
器用度 25+1
敏捷度 25
筋力  16+2
生命力 20
知力  24
精神力 20

HP 56    MP 47
ファイター      7
プリースト:ザイア  5
マギテック      4
エンハンサー     3
レンジャー      2
戦闘特技
1.《魔力撃》
3.《防具習熟/盾》
5.《防具習熟Ⅱ/盾》
7.《マルチアクション》
ex.《魔法拡大/数》
《タフネス》
秘伝/CA
《地這刃》
《活人撃》
《閃電二撃ち》

《咬破魔刃撃》
練技・賦術
【ガゼルフット】
【キャッツアイ】
【ビートルスキン】
装備
機剣【シュヴァルツシルト】
〈リベリオン-S-〉
〈アラミドコート〉
〈ガンベルト〉
〈ブラックベルト〉
ほか
ジャン(ヤンファ・シャンリーク)
器用度 27+1
敏捷度 28+1
筋力  23
生命力 20
知力  12
精神力 12

HP 41+2  MP 21+2
フェンサー      7
スカウト       6
アルケミスト     5
プリースト:ヒューレ 3
エンハンサー     3
戦闘特技
1.《武器習熟/ソード》
2.《防具習熟/非金属鎧》
3.《武器習熟Ⅱ/ソード》
7.《マルチアクション》
ex.《必殺攻撃》
《トレジャーハント》
秘伝/CA
《瞬刃》
練技・賦術
【キャッツアイ】
【ガゼルフット】
【アンチボディ】
【クリティカルレイ】
【パラライズミスト】
【ヴォーパルウェポン】
【バークメイル】
【アーマーラスト】
装備
砦刀【ヴォルフスシャンツェ】
〈アラミドコート〉
〈籠手〉
〈幻のウィッグ〉
〈軽業のブーツ〉
ほか
エリカ・ケイ
器用度 12
敏捷度 13
筋力  14
生命力 18
知力  25+1
精神力 28

HP 39   MP 49+2
フェアリーテイマー 7
セージ        6
アルケミスト     6
戦闘特技
1.《魔法誘導》
3.《魔法収束》
5.《魔法制御》
7.《魔法拡大/数》
ex.《魔法拡大/時間》
《鋭い目》
秘伝/CA
《宴は終わらず》
《我らが舞は唯一人の為に》
練技・賦術
【パラライズミスト】
【バークメイル】
【クラッシュファング】
【ヴォーパルウェポン】
【エンサイクロペディア】
【イニシアティブブースト】
装備
魔銃【シックザール】
〈ソフトレザー〉
〈祈りのアミュレット〉
〈ガンベルト:活性弾×12〉
〈韋駄天ブーツ〉
ほか
ソルティア
器用度 26+2
敏捷度 15
筋力  22+2
生命力 21
知力  27
精神力 22

HP 57    MP 49
ファイター      7
ソーサラー      7
コンジャラー     2
エンハンサー     2

戦闘特技
1.《魔力撃》
3.《防具習熟/金属鎧》
5.《防具習熟Ⅱ/金属鎧》
7.《武器習熟/ソード》
ex.《マルチアクション》
《タフネス》
秘伝/CA
《剛魔撃》
《閃電二撃ち》

《咬破魔刃撃》
練技・賦術
【ビートルスキン】
【キャッツアイ】
装備
〈フランベルジュ+1〉
〈イスカイアの魔動鎧〉
〈スパイクシールド〉
〈決死の鉢巻き〉
〈赤の眼鏡〉
〈黄鉄鉱のお守り〉
〈ウェポンホルダー〉
〈ブラックベルト〉
〈韋駄天ブーツ〉
ほか
GM
じゃあ
GM
よろしくお願いします!
エリカ
よろしくお願いします。
ソルティア
よろしくお願いします!
シャルロット
よろしくおねがいします
ジャン
よろしくおねがいします

第六話 「紫の月の誘い」
僕たちの元に届いた、“死神”からの招待状。
この状況で届いたそれは、罠以外の何物でもない事は、理解している。
けれど、僕らは選ぶ。彼女に会いに行く事を。

浮かぶ疑心に、これまで起こった出来事、そしてこれから起こる事態。
その答えを、彼女は持っているはずだから。

これは、今の僕たちにとって、間違いなく避けられない戦いだった。

GM
価値観の違いから生じた諍いもどうにか収束し、君たちは急ぎレーゼルドーン大陸へと向かった。
GM
手紙には3日後とあったが、時間の指定はない。こうして移動している間にも、日が変わってしまえば「3日後」だ。
GM
君たちはあまり休息も取らずに馬を走らせ、午前3時頃にレーゼルドーン大陸の玄関口、カシュカーンの街についた。
GM
たどり着いたカシュカーンの街は、静かなものだった。
GM
現在は警戒を厳にしている為か、ぐるりと街を囲むように東西南北に小規模の駐屯地が形成されている。
GM
夜中であれ、駐屯地には数多くの篝火が焚かれ、駐屯地内部であれば視界に不自由はなさそうだ。
GM
君たちは現在、南駐屯地の入り口の手前に着いた所だ。
#兵士
君たちの姿を認めると、見張りの兵士が駆け寄ってくる。
#兵士
「このような時間におや……?」 ある程度近付いて、君たちの姿をはっきりと認めると、怪訝な表情を浮かべた。
ジャン
「んーと」 なんつったらいいかな
ジャン
「援軍を要請された冒険者、ってトコかァ?」
シャルロット
「ジャンさん、それはそれでアバウトすぎるのでは……」
ソルティア
「あぁ、こんばんは。すみません、急ぎで来たもので……僕らはダーレスブルグからやってきた冒険者なのですが」 とりあえず馬を下りてご挨拶だ。
エリカ
ぺこ、とやや後ろから頭下げつつ。対応は……うん、ソルティアさんに任せやう。
#兵士
「ああ、マグダレーナ様が公都に依頼されたという……」 話は、ある程度は通っているようだ。兵士は得心がいった表情をする。
ジャン
「通じたみてえだぜ」
ソルティア
「まぁその、間違ってはいませんが……」 はは、と困ったように笑い。
エリカ
「話、通ってるみたいですね」 良かった、とほっとしつつ。
#兵士
「このような夜更けにいらっしゃったということは、余程の事態への対応を引き受けてくださったのでしょうし」 今そこまで緊急のものはそれしかないのだ。
ジャン
「ほォー、中々融通の利く見張りじゃァねえか。堅っ苦しい奴だったら面倒くせえからなァ」 カッカッカ
#兵士
「まぁ……このような状況ですから、警戒して然るべきではありますが、この街にも守りの剣は置かれていますから」 蛮族が入り込むのは難しいのさ。
#兵士
「冒険者の方々がいらっしゃったら、最優先でお通ししろとの命を受けています。馬は他の者に任せてくださって構いません。皆さんは、すぐにこちらへ」
シャルロット
「あ、はい。それでは失礼します」
ソルティア
「はい、ありがとうございます。あ、申し遅れました、〈宵の明星亭〉に所属するソルティアと申します」 一応身分証明のために名乗っておきます。
エリカ
「あ、はい」 こちらへ言われたらそのまま案内されるで。
ジャン
「あいよ」 サンキュー、と添えて  「見張りご苦労さんだ」 といって中へ
GM
すぐに馬を預かる兵士と、君たちを案内する兵士が中から現れて、君たちは彼らに連れられて街の中へ。
GM
昼は活気づいているであろう目抜き通りを抜けて、カシュカーンの街を縦断する。
ジャン
「こういうトコは別の用事で来たいモンだなァ」 中々満喫できそうな場所だ
シャルロット
「こういう場所がお好みなのですか?」 横で歩きながら、首を傾げて
ジャン
「ま、活気がある場所ならめぼしいモンも色々揃えてそうだしなァ」 店とか
GM
眠りについた街中を抜けた先の北駐屯地は、深夜にも関わらず多くの兵士たちが歩哨や立哨に務めていた。
GM
やがて君たちは、北駐屯地に建設された簡易兵舎へと辿り着く。
GM
建造や解体が容易であろう建築物とはいえ、兵士たちを休ませる場でもある。中は、思っていたよりもしっかりとしていた。
GM
建物内にも多くの兵士が居り、休息中のものは緊張を和らげるべく雑談を、それ以外のものは険しい面持ちで今後の作戦について話しているようだ。
GM
その兵舎の奥、「司令室」という札の下げられた部屋に君たちは通されることになる。
ソルティア
「簡易兵舎とはいえ、しっかりしていますね。公都のものと比べても大差無さそうです」
#兵士
「将軍、冒険者の方々をお連れしました」
ジャン
「っと、ちょいと気ィ引き締めとくか」 中に姫がいるらしい
シャルロット
「そ、そうですね」 気を引き締めるのです。
#兵士
兵士が扉をノックしつつ、中へ問うと、中からは先日も聞いた凛々しい声で「入ってくれ」と返ってくる。
#兵士
「では」 扉を開き、君たちの入室を促す。
ソルティア
「はい、失礼します」 といっても先にシャルロットとジャンを通すわけですが。
GM
内部は、中央奥に簡素なテーブルとチェアがある程度の、拍子抜けするような部屋だった。それ以外にも、一応応対用のテーブルセットはあるようだが。
GM
司令用の椅子に座っていたのは、マグダレーナだ。このような時間まで、執務に励んでいたのだろう。目の前に広げた大量の書類を難しい顔で眺めていた。
シャルロット
「参りましたマグダレーナ様」
エリカ
「し、失礼します」 しゃるじゃんに続いて、相変わらず緊張気味に入室します。
#マグダレーナ
「よく来てくれた」 書類を置いて、顔をあげて君たちの方を向く。
#マグダレーナ
激務続きであろうというのに、その顔には微塵の疲れも出していない。
ジャン
「見た感じ無事そうで何よりだなァ」
ジャン
「ま、仕事の量は普通じゃァなさそうだが」
ソルティア
「このような時間にお邪魔して申し訳ありません」 入ったらそのまま一礼します
#マグダレーナ
「いや、呼んだのはこちらだ。このような時間に来てくれた事に感謝する」
シャルロット
「無事っていうと、怪しいですけどね……私は潰れちゃいそうです」 苦笑いする。書類おおい
ジャン
「伊達に軍を率いるだけのことはあるってこった。普通はできねえよ」
#マグダレーナ
「何、平時には大した活躍もしていない。このような時くらい、多少は仕事をしなければな」 どう見ても謙遜だけど。
シャルロット
「そんなこと。……遅くなってすみませんでした」 その節はどうも…
ソルティア
「このご様子ですと、件の来客者の訪問には間に合ったようですね」
#マグダレーナ
「ああ、まだ影も形も確認されていない」 案内してくれた兵士には、ありがとう、持ち場に戻ってくれと言って帰しましょう。
エリカ
(まだ、来てないんだ……) いっそ此のまま来なきゃいいのに、なんて思いつつ。
#マグダレーナ
「さて……疲れている所済まないが、話だけは先に済ませておきたい」
シャルロット
「いえ。マグダレーナ様こそ……」 疲れてるのはそっちだとおもう
#マグダレーナ
「そちらに座ってくれるだろうか」 と、応対用のテーブルとイスを示します。
シャルロット
「では」 応接の椅子にさっと腰かけて
ジャン
「あいよ」 座ろう
ソルティア
「えぇ、お願いします」 固まってるエリカちゃんを促しつつ座ろう。
エリカ
「……」 かちこち。
ジャン
「リラックスリラックス。何なら肩揉んでやるぜェ?」 わきわき
エリカ
「セクハラで訴えますよ」 ボソっ
ジャン
「まだ拘置所には行きたくないです」
#マグダレーナ
「ふふ、仲が良いようで何よりだ」
#マグダレーナ
「その調子で、もう少し肩の力を抜いてくれると、私としても気が楽だ。どうにも、畏まった場というのはあまり得意ではなくてね」
ソルティア
「はは……どうも、お恥ずかしい限りです」 困ったような笑顔で
エリカ
「い、いえ、別に仲がいいわけじゃ……」 誤解です誤解です。
シャルロット
「そのようです……脚を踏まれる仲であることに最近気が付きました」
ジャン
「誤解される言い方するんじゃァねえよ」
シャルロット
「何か誤解を生む内容だったのですか……?」
ソルティア
「過剰な友情表現ですよ」
エリカ
「益々誤解を招く発言はやめてください」
ソルティア
笑顔で誤魔化しました >えりかちゃん
#マグダレーナ
「……そのようなスキンシップは聞いた事がないな」 若者の流行?
ジャン
「姫さんも混ざりたいなら大歓迎だがなァ」 カッカッカ  「ま、今はそんな話してる場合じゃァねえが」
#マグダレーナ
「混ぜてもらうのは、一段落着いてからとしようか」
シャルロット
「それで……話、というのは」
#マグダレーナ
「ああ」 皆に合わせて、こちらもそっちのイスに移ろう。
#マグダレーナ
「既に見たと思うが、この街の周辺では、今も多くの蛮族の姿が確認されている」
#マグダレーナ
「ここより北部……インミスティにおいてもそれは同様で、そちらは私の騎士であるバルクマンが中心となって蛮族の対処に当たってくれている」
ジャン
「あァ、あのバルクマンがか」 おさえてるのな
エリカ
「……」 うん、とりあえずお話聞こう。そうしよう。
シャルロット
「え、ええ……」 あんまり蛮族はみたことないねんな
#マグダレーナ
「今はその対処に忙しく、何処も人手不足で……私の護衛に掛ける人数は極力少なくしたいと思っているのだが」
#マグダレーナ
「どうも、部下たちの一部が納得できないようでな。……現状、多くの兵士をこの兵舎の付近の警備に充ててしまっている状況だ」
シャルロット
「当然ですよ……マグダレーナ様がお倒れになったら、それこそ大変なことになります」
ジャン
「心配されてるワケだ」
ソルティア
「マグダレーナ様の存在は、ダーレスブルグにとっても要ですからね。部下の方がそのように思うのは不思議ではありませんよ」
#マグダレーナ
「将として、有り難くもあり、情けなくもある事だな」
シャルロット
「情けないなんてことは」 ぷるぷると首を横にふって
ソルティア
「兵に慕われる将と言うのは意外なほどに少ないものです。誇ってよいと思いますよ?」
#マグダレーナ
「同じ状況に陥れば、恐らく君も同じように言うと思うが」 苦笑しつつ。>シャル
シャルロット
「いえ……私はほら、護衛一人居れば十分事足りるものですから。そもそも狙われたりしませんよ」 ぴらぴらと手を振る。
ジャン
「………」 だといいがなァ
#マグダレーナ
……」 シャルロットの言葉に、一瞬何かを考える。
ジャン
「ま、手薄になった本陣が叩きのめされるなんてよくある話だ。それを考えたら当然だろうよ」
#マグダレーナ
「だが、やはり私としては護衛の人数は今よりも減らすべきだと考えていてな」
エリカ
「でも、脅迫状みたいなのも届いてるわけですし……」 守り固めよう、となるのは余計に当たり前な気がする。
#マグダレーナ
「……そうだな。しかし、それ自体が何らかの罠という可能性もありうる」
ジャン
「……ま、その辺は考え過ぎてどつぼにハマってもしゃーねえしなァ」
ソルティア
「このような時は、いつも通りに振舞うのがよいとは思いますが……」
エリカ
「そう……ですね」
シャルロット
「罠、という点については判りませんが真意はマグダレーナ様の命を奪いたい、というわけでは無いと思っています」
#マグダレーナ
「……ほう」
#マグダレーナ
「君たちは、過去に何度か彼女と遭遇しているらしいな」
ジャン
「三度か? 二度だっけか」
#マグダレーナ
「今、シャルロットの言ったように、出会った事のない私には分からない点について、推測でも構わない。話を聞かせてもらいたい」
シャルロット
「二度、でしょうか? 一度は猟犬の件、二度目は誘拐事件の件、ですね」
エリカ
「でも、相手は……要するに殺し屋、でしょ? それが、殺人以外の目的でやってくるって言うの?」
ジャン
「殺し屋、っつっても自分が愉しめるようにしか動かねえ奴だ」
ジャン
「依頼だか何だかしらねえが、その立場を自分の愉しみに利用する、ってトコか」
シャルロット
「彼女のお仕事を詳しく知りませんが、アサシンが生業、というわけではないのでは? そも、猟犬の時には殺すどころか回収の任をこなされていました」
エリカ
「そうだけど……殺人の予告状を送るのは珍しくないみたいだし」 今回のもそうなんじゃないの、と。
シャルロット
「マグダレーナ様は、あの手紙を読まれているのですよね?」 アランが読み上げてたアレ
#マグダレーナ
「ああ」
#マグダレーナ
「予告状を出しての犯行は、今までの彼女による事件でも、何度かあったそうだ」
エリカ
こくこくとマグダレーナの言葉に頷き。
シャルロット
「そうですが……他の予告がどんなものか、情報は得られていますか?」
#マグダレーナ
「……基本的に、必ず“死”に繋がるキーワードは入っていたようだ」
シャルロット
ええ。彼女は、明確に“殺す”と、宣言していない」
#マグダレーナ
「私に会いに来ると、そう書いてあったな」
シャルロット
「逆に言えば、殺すことが明確な目的ではないということです。更に言えば、見立てる限り“会う程度の接触で目的が達成できる”可能性があります」
シャルロット
「もちろん、殺せるなら殺してしまおう、とか……或いは、彼女ではない別の者が何かの企てを試みている可能性も、また否定できませんが」
エリカ
「……」 それなら確かに、今回の手紙には殺人を連想させるような言葉はなかったけど。
#マグダレーナ
「……では、それだけでも達せられてしまう目的とは、どのような事が考えられるだろうか」 と、シャルロット以外に顔を向けた。
ジャン
「そうだなァ……」 腕を組んで
エリカ
「え、えーと……」 どのような、って言われても。
ソルティア
「……いえ、僕にはさっぱり」 俯きがちに首を横に振る。
シャルロット
準備は整った、ということではないかと思います」 真っ直ぐな瞳で、自身の姉を見る
ジャン
「……例えば」 指を一つ立てて  「〈ユニット〉の取り付け、なんてなァ」
#マグダレーナ
「それぞれ、詳しく聞かせてもらおうか」 シャルロットとジャンに。
シャルロット
「可能性は否定できませんが……私は違うと思うのです。どうなんでしょう、ジャンさん」 何かそう思うところがあったのかな
ジャン
「いや、俺のは適当だがな」 もう発生源壊したし
#マグダレーナ
「確かに、呪素発生装置は君たちの手によって既に破壊され、〈HRユニット〉はその用をなさなくなっているはずだが」
シャルロット
「適当に言う事が的中、なんて笑えませんよ……?」 ちょっと苦笑いしつつ
ジャン
「更に例えば、“次の段階”の装置が出来ているから、なんてな」
#マグダレーナ
「〈HRユニット〉や、呪素発生装置よりも強力な何か、か」
シャルロット
「それです」 ずびし、とジャンを指差すかのように言い放つ
#マグダレーナ
「……その場合、それはシャルロットの話とも繋がるのではないか?」
エリカ
「……どういうこと?」
ジャン
「アレは実験だったんだろ。っつーことは次に移って更に性能のイイモンを作ってる可能性もあるってこった」
シャルロット
「ですが、ジャンさん。次の段階の“装置”ではなく、次の段階の“計画”に進んでいると見ますが」
ジャン
「ンー、ま、それもそうだな」 顎に手をあてつつ
エリカ
「でも……それと、あの子がマグダレーナ様に会いに来るのとどう関係が?」
シャルロット
「……ん、と。そうですね」 順序立てて、と一息ついて
シャルロット
「国内で発生していた事件は、動物、人と展開し、最終的には誘拐事件にまで発展しました」
ジャン
腕組みながらシャルが何を言うのか待つ
#マグダレーナ
真剣な表情で、シャルロットの話を聞こう。
ソルティア
「………」 机の上で手を組んで、無言で次の言葉を待つ。
シャルロット
「ですが、結局それらは“何の成果も無く終わっている”ような状態でありながら、“装置を破壊された”にも拘らず巻き返す動きが見られません」
シャルロット
「つまり、“成果は達成され”、“装置は不要となっていた”と見るべきです」
#マグダレーナ
「…………」
エリカ
「……」 とりあえず最後まで聞くか、という心持ち。
シャルロット
「更にこのタイミングでの蛮族と、国内でのマグダレーナ様への圧力……この状況は“相手の作った舞台”に違いありません」
ジャン
「あァー」  「逆に俺らが“装置の存在を突き止めてここまで辿り着くこと”が」
ジャン
「成果だった……って感じかァ」
シャルロット
「そこへ来て、あの予告状です。正直、ダメ押し気味に渡されたようなものですか」
ジャン
「いや、装置って話に拘り過ぎか。アレはただの手段に過ぎなかったんだな」
シャルロット
「会いに来るのはもう半ば予測ですので、ジャンさんと同じようなものですが」 と前置きをして
ジャン
「………」 ふむ
シャルロット
「……宣戦布告、と言うんでしょうか。何らかの意思表示だと思っています」 最後のほうは困ったように笑って
#マグダレーナ
「意思表示……か」
ソルティア
「……意思表示、ですか……」
シャルロット
「メッセンジャーとして“死神”さんを起用したのは、ネームバリュー的な意図もあったのだと思いますよ」
#マグダレーナ
「確かに、彼女の異名を警戒して、私の護衛人数増員を主張した者も多くいたな……」
ジャン
「……ま、結局んトコはちゃんとしたことが解らねえなァ」
エリカ
「……そんなことのために、わざわざ直接やってくるって言うの?」
シャルロット
「準備が済んだつまり、何らかの装置……いえ、兵器が、既に形となっていると見るべきです」
エリカ
「それは、分かるけど……」
ジャン
「ってなると、ここに多くの人が残ってるのはそれなりに危ねえって話に戻るなァ」
シャルロット
「ですから、それを携えてくる可能性もあるわけですし……」
#マグダレーナ
「……成程」
ソルティア
「……その兵器をここで使うと考えると……予告状によって警備が強化されたタイミングでそれを使用するのが目的と考えると、筋は通りますが……」
シャルロット
「人に被害を与える兵器であると推測すると、護衛の要員が増えるほど危険も増える可能性だって否めません」
エリカ
「……あ、そっか」 成る程、と今更ながらに理解して。<人が多いとかえって不味い
#マグダレーナ
「もしそうであれば、街中へ侵入させるのだけは防がなければならないな……」
ソルティア
「人を操って一定の行動をさせるような兵器であった場合も、被害が拡大する事になりますね……」
ジャン
「被害が拡大っつーか、蛮族とカチ合ってる連中が挟みうちになるぜェ?」
ソルティア
「そういうことです……いえ、そこまでの効果があるかどうかは分かりませんが。同士討ちになるだけでも被害は甚大ですしね」
#マグダレーナ
「問題は、いつ襲撃を行う予定であるか、予測も付かない事か」
シャルロット
「3日後、と彼女は仰っていませんでしたか?」 てがみでたしか
#マグダレーナ
「具体的な時間が、ね」
シャルロット
「それに、彼女はきっと夜に訪れるのではないかと思います」 こっちは直感で
ジャン
「ま、それは何となく解るわ」
ジャン
「明らかに昼にひょっこり来るタイプじゃァねえ。こればっかりは根拠がないがな」
エリカ
「まあ、そういうイメージではあるけど」
シャルロット
「見る時々によって表情を変える(ルナ)のある夜こそ、彼女に相応しい刻だと思います」
ソルティア
「……そうですね」
#マグダレーナ
「……兵器についてだが、少なくとも、このカシュカーン付近に大型兵器を運搬するのは、不可能だと思う」
ジャン
「まァ、目立って仕方ねえしなァ」  「後、一人で来るんだったらそんなデケェのは運べないだろ」
#マグダレーナ
「……今までの彼女の犯行は、結果と証拠だけが残るものばかりで、いつ彼女が犯行に及んだか分からない事件ばかりだそうでね」
ソルティア
「………」
#マグダレーナ
「あるいは日中……という可能性も考えたが、君たちがそう感じるのならば、やはり夜と考えておくのが無難か」 まあ日中も警戒はそう緩めないけど。
シャルロット
「基本、日中は警備のレベルは高いはずですし、彼女も沸いて出たりは出来ない、ということもあります」
ジャン
「今来ないっつーなら、明日の晩ってコトか」
ソルティア
「……夜ですよ」 ぼそっと呟くように言う。
#マグダレーナ
「……何?」
ソルティア
「予告状を出しましたから。彼女が来るのは、夜です」
シャルロット
「……」 ぽつり、と呟いたソルティアに表情を向けて、思わず微笑をこぼす
エリカ
「夜闇に乗じて、っていうのは道理だと思うけ、ど……?」 ソルティアの方見て。
シャルロット
「……だ、そうです。マグダレーナ様」
#マグダレーナ
理由は、話せる事だろうか」
ジャン
「旧知の仲、らしいぜ」 知らなかったかねェ
エリカ
「……ええと」 ジャンが言っちゃった。
ソルティア
「……いえ、今は。難しい問題になりますので」 首を横に振り。
シャルロット
「……ソルティアさん……」 仕方が無い、というような雰囲気を纏わせて名を呟いた
#マグダレーナ
「分かった。では詳しくは聞くまい」 ジャンの言ったことだけでも十分だ。
ソルティア
「ですが……彼女が予告状を出した時は、必ず夜にやってきます。少なくとも、僕の知る限りでは」
#マグダレーナ
「ああ、君を信じよう」
ジャン
「ま、男女の仲について詳しく訊くのは野暮ってモンだろ」 と茶化してやる
エリカ
「……ジャンさん」 白い目。
ジャン
「ンだよ、そんな眼で見なくても……」
#マグダレーナ
「確かに、ね。私もよくフェリシアに怒られるよ」 笑いながら>ジャン
シャルロット
「……」 そうだったんですか!? と、いうことばは飲み込んだ。あとできこう
ジャン
「オイオイ、怒られてんのかよ」 意外そうにしつつ口を大きく開けて笑う
#マグダレーナ
「フェリシアには仲の良い異性はいないのか、などという話をすると、ね」
#マグダレーナ
「……さて、目的に関しては、私もシャルロットの言う通り、“計画が次の段階へ進んでいる”という点は間違いないと思う」
#マグダレーナ
「兵器を此処へ持ち込む事が目的だった場合、余程小型のものか……目に見えぬものなのか、ということになるが」
ジャン
「ま、その真偽ばっかりはなァ」
シャルロット
「どうでしょう。持ち込んでいるのでしょうか?」 そこは懐疑的だ
#マグダレーナ
「……いや、持ち込もうとしている可能性は低いだろう」
ソルティア
「……ユニットに呪素を発していた装置は、大きなものでした。短期間で小型化出来る様な代物とは思えませんが……」
#マグダレーナ
「ああ」 ソルに頷いて。 「既に、あのユニットや呪素発生装置の時点で現代の魔動科学を遥かに超えるものだ」
#マグダレーナ
「流石に、あれを運搬に気付かぬ程小型化するには、時間が足りないはずだ」
ソルティア
「それでもなお、その兵器が存在するなら……既に運び込まれてる可能性くらいしか考えられませんが」
シャルロット
「ええ。既に、在るのでは?」
エリカ
「既に、って……」
#マグダレーナ
「……それに関しても、このカシュカーンには無いはずだ。馬車などについては、全て調べているからね」
ジャン
「なら……“スイッチ”となる物を持ちこんでくる、はどうだ?」
ジャン
「装置そのものはもっと離れてると考えて、な」 と添えて
ソルティア
「元々、軍の上層部にこの事件に関係する人物がいるのではないかと疑っていました。兵の動きを考えると、そう思う方が自然ですから」
シャルロット
「いえ……元々、あちらにあったそういう考え方はできませんか? あの呪素生成装置は、ここから持ち込まれた、と」
#マグダレーナ
「……ふむ?」 それぞれ詳しく聞こうじゃあないか。
エリカ
「でも……こっちには地下遺跡があるわけでもないし、大掛かりなものじゃ隠し切れないんじゃ……?」
#マグダレーナ
「……ああ、この街の地下や周囲にはこれといった遺跡もない。ハーゼまで行けば、それなりではあるが、《響の楽園》に比べれば、ずっと程度の低いものだろう」
ソルティア
「………」 誰から話す?とジャン&シャルを見る。
シャルロット
「……スイッチとは。つまり、他の呪素装置があるものと?」
ジャン
「ンー」 俺から行くか
ジャン
「いや、これもまた例えばだぜ?」
ジャン
「あの女が来たら俺らは多分戦うことになるだろォ?」
シャルロット
「なります」 まちがいないです
ソルティア
「そうですね。穏便に済むとは思いません」
ジャン
「そしたら俺らが必ずといっていい程使う物がある……ほれ、俺らの身体能力を上げるモンだ」 持ちこんでくるとは違うな
#マグダレーナ
「【アビス】か」
ジャン
「それだ」
ジャン
「それが起動のスイッチになっちまう、とかだったら相手の思惑通り。まァ、適当だからアテにならんが」
#マグダレーナ
「……成程」
シャルロット
」 そこは考えてもみなかった。僅かに目を見開く
ジャン
「とりあえず根拠はねえよ。戦うことを見据えた過程で考えただけだぜェ?」
ソルティア
「……そこまで警戒する必要があるかは分かりませんが、アビスのような普段使うものに仕込むか、或いは偽装してスイッチを持ち込む事は可能かもしれませんね」
ジャン
「昔アランの奴も言ってたからなァ。『あんま使い過ぎるな』ってな」
シャルロット
「それは、違う意図だと思いますけどね……」 あはは
#マグダレーナ
「それは単純に、君たちの身体を慮っての事だと思うが」
ジャン
「まァな」  「ま、俺はこんなトコだ」 次にシャルを見て
#マグダレーナ
「……だが、そのような可能性も捨て切れないな。……生活に浸透していれば居る程、気付かずに利用される場合はある」
シャルロット
「ですがアビス、ですか」 音が関わらないから、気にもしてなかった
ジャン
「こんだけ探ってて相手の計画が解らないっつーことは、日常に潜んでる可能性はゼロじゃァねえしな」
エリカ
「……うーん。でも、そこまで気にしすぎて、逆に自分から行動を制限されちゃうのもどうかと思うけど……」
ジャン
「だから例えばだって……」
ソルティア
「それを言うのなら、この通信機すらスイッチに用いられるかもしれませんからね……」 自前の装飾もへったくれもない安っぽい通信機を取り出して。
ジャン
「それもあるしなァ」 さっぱっぱ
エリカ
「……ていうか、音が関係するなら、気にするならそっちの方だと思いますけど」
シャルロット
「アビスはともかく、通信機は疑ってかかるべきだと思います。起源は同じですし」
ジャン
「何だァ。通信が掛ってきたら出るな、ってか」
#マグダレーナ
「一部の者を除き、通信機は機能を制限させておく、程度の対策は出来るが」 電源OFF。
エリカ
「……」 うーん。
ジャン
「ンー、ま、そこは後で判断だな。先にシャルの話だ」
ソルティア
「そうして各隊の連携がとれなくなるのも問題ですしね……」
シャルロット
「それこそ」 一拍おいて、やや顔色を悪くさせつつ 「いえ、それより私の意見でしたね」
#マグダレーナ
「…………」 シャルロットの顔色の変化には気付くが、今は問うまい。 「ああ、頼む」
シャルロット
「今回の件に蛮族の影がちらついていることは明確です。であれば、あちらの陣営にそもそも在ったとは考えられないでしょうか」
#マグダレーナ
「……ふむ」
エリカ
「蛮族陣営に……? でも、蛮族に魔動機術は殆ど伝わってないはずじゃない?」 自分から使うような連中はなかなか居ないし。
シャルロット
「故に、その手の魔動機が手付かずで残っていたとは? そこへ人族の関与です。手を組む一端には十分な理由ではないでしょうか」 
#マグダレーナ
「元々、レーゼルドーン大陸は我々人族の領土だった。当時の遺跡から、彼らがそれを発掘していたとしてもおかしくはない」
#マグダレーナ
「……が、少なくとも我々が交戦している蛮族たちで、魔動機術の扱いに長けた者の情報はないな」
#マグダレーナ
「“霧の街”までを含めても、そういう情報はない」 アンドロスコーピオンとかって蛮族じゃハブられ戦士だし。
ジャン
「蛮族たち、ならな」
エリカ
「仮に蛮族が見つけたとしても、むしろ壊したりしそうだし……」
ソルティア
「操作方法だけ教えられて、その兵器が持ち込まれているかもしれませんね。蛮族の襲撃と共に、それが持ち込まれる可能性もありますが……可能性の話ばかりで申し訳ありませんが」
#マグダレーナ
「明確な答えを出す事は難しい。いろいろな可能性を交えて話したいといったのは私だ」
シャルロット
「今回、人族が関与している、というのが気にかかるところです……手を組むきっかけになったのではないかと」
ジャン
「シャルが言いてえのは、その眠った魔動機を動かすことの出来る人間が関わってるんじゃねえの、ってことだろ?」
エリカ
「人族側から蛮族側の方に持ち込んだ、っていうならまだ解ります」 うん。
#マグダレーナ
「……成程、な」
#マグダレーナ
「アランの報告では、関与はあったようだし……その可能性も否めないか。今すぐに、詳細を調査する時間も手もないのがもどかしい所だ」
シャルロット
ネベール会戦」 ふっと、消え入るような呟きを洩らしつつ 
#マグダレーナ
「……ん?」
ジャン
「あァ、それもあるかもなァ」 エリカに頷き  「……ン?」 2年前の話?
ソルティア
「……《ネベール会戦》が、何か?」 当時は兵だったからきっと自分も何らかの関わりがあったろうし。
シャルロット
「……既に、そこの時点で何かが起こっていた……?」 独白のように
#マグダレーナ
「……蛮族との癒着は、ずっと前から進んでいた、か」
ジャン
「それを言うなら《黄金戦役》。アレも関わってくる気がするがなァ」
エリカ
「……その頃から蛮族と手を組んでた人がいるっていうの?」
ソルティア
「将来の確執を見越して、その当時から蛮族と渡りをつけていたのかもしれませんね……」
#マグダレーナ
「当時はまだ開放派と保守派は存在していたとはいえ、派閥争いはそこまで激化していなかったが……」
#マグダレーナ
「確かに、《黄金戦役》の影響でルキスラ軍の援助を求められずに、結果公国軍は大苦戦を強いられた」
シャルロット
「……国王が、お体を崩されたのは……その《ネベール会戦》でしたか」 唇が乾く。いやな想像だ
#マグダレーナ
「……ああ」 頷いた。
ジャン
「身体を崩したっつーか、アレはもうその次元じゃァねえぜ」
ジャン
「精神的に何かやられた、って感じだ」
#マグダレーナ
……」 数秒、逡巡して。
#マグダレーナ
「公王陛下が、あのようになってしまわれた原因についてだけ、話をしようか」
シャルロット
「……」 ちらり、とマグダレーナを見る
ソルティア
「明確に語れるような原因があるのですか?」
#マグダレーナ
「ああ」
シャルロット
……原因、ですか」
ジャン
「ン」  今話すということは何か繋がりそうな点があるってことか
エリカ
「……?」 戦いで深手を負って体を悪くした、というのは知っているけど。他になにかあるんだろうか。
#マグダレーナ
「君たちだから、話そう。くれぐれも、口外しないでくれ。今の話と繋がるかどうかは分からないが」
#マグダレーナ
「いずれ、必要になる話かもしれない」 一瞬だけシャルロットを見て、また全体に視線を戻す。
ジャン
「あァ」 ゆっくりと頷き
エリカ
「は、はい。それは勿論」 こくりと頷き。
ソルティア
「分かりました、内容は胸の中にしまっておく事にします」
シャルロット
「……そう、ですか」 きっと、予想はあたっている
#マグダレーナ
「公王陛下がお身体とお心を患ったのは、〈ファランダレス〉の影響だ」
ジャン
「ファラン……ダレス?」
ソルティア
「ファランダレス……?」
シャルロット
「守りの……? 何故?」
エリカ
「……? それって守りの剣、ですよね」 それがどうして。
#マグダレーナ
「ダーレスブルグ公都の守りの剣、それが一般的な〈ファランダレス〉の認識だが」
#マグダレーナ
「本来、あの剣はもっと高次の、強力な力を持った魔剣だ」
ジャン
「オイオイ……」 どういうこった
エリカ
「……」 当たり前だが初耳だ。
ソルティア
「守りの剣ですら無い……の、でしょうか」
#マグダレーナ
「守りの剣は、ファランダレスが持つ能力のひとつだと思えばいい」
シャルロット
「その、能力とは?」
#マグダレーナ
「周囲に存在する穢れを払い、使用者の力をあらゆる面において増強させる。一説では、神格を与える代の魔剣に次ぐ力を持っているというものもある」
#マグダレーナ
「だが、ファランダレスは使用者を選ぶ」
#マグダレーナ
「魔剣の選んだ使い手以外が使用すると、力と代償に、その身を大きく蝕んでしまうんだ」
#マグダレーナ
「公王陛下は、劣勢を覆す為に、自らファランダレスを手に取られた」
シャルロット
「……ン……使い手の……」 ん、んん。微妙に思っていた内容と違ったようだ。少しばかり安堵する
ジャン
「……知ってて尚、魔剣を使うことを余儀なくされ、彼の公王はその力を使うってコトを選らんだ、か」
ソルティア
「……と言う事は、陛下は……」
#マグダレーナ
「結果、我々公国軍は《ネベール会戦》を乗り切ったが」 ソルティアに頷いた。
エリカ
「……」 驚きを隠せない。 「じゃ、じゃあ、王様はその副作用で……?」
#マグダレーナ
「そういうことだ」
ソルティア
「……その結果求心力が落ち、開放派と保守派の争いに繋がったのなら……」 悲しそうに首を横に振り。
ジャン
「………」 顎に手を当て  「その話を無理矢理繋げるとするなら」
シャルロット
「使わせた、と。そういいたいのですか、ジャンさん」
ジャン
「そうだ」 シャルに指をびしっと向け 「計画を立てた奴らにとっちゃ“それを公王に使わせること”が目的だった」
ジャン
「そして開放派と保守派に分け、ある程度は表立った行動を出来るようにして……」   「此処まで至る道のりを作った」
ジャン
「考え過ぎか、と言いたいトコだがなァ……」
#マグダレーナ
「…………この状況では、それも否定し切れないな」
ソルティア
「ですが、今回の事件はまるで開放派が保守派を追い落とす為に仕組まれたかのようなものです。公王が健在だった頃は開放派も保守派も一枚板でしたから、そこから既に陰謀だったとは……」
#マグダレーナ
「だが」 話を区切るように声を発そう。
#マグダレーナ
「今私たちが考えるべきは、“死神”への対処と襲撃時における住民たちの安全確保だ」
ジャン
「ま、そうだなァ」
#マグダレーナ
「此処から先を深く考えていくのは、もう少し後にしよう。君たちも、疲れているだろう」
エリカ
「そう、ですね」
ソルティア
「……そうですね。この時間です、彼女……“死神”も今からやってくるとは思えませんし」 深夜3時くらいだと朝の方がちかいしな
シャルロット
「と、と……失礼しました。少し、繋がっている裏があるような気がして」
シャルロット
「判らないんです。まだ色んなことが」 申し訳なさそうに呟いて
シャルロット
「……見落としていることが、ある気がしてなりません」 ぎゅう、と胸元を握って
ジャン
「オイオイ」 肩を竦めてシャルを見 「数年前からこっそり練られてた陰謀だとしたら、ほんの数カ月でそれが解るなんて無茶な話だぜ」
#マグダレーナ
「私にとっても、分からない事だらけの状況だ」
#マグダレーナ
「だが、人を守る為には、そんな状況でも、自分に出来る事を探し出して行動していかなければならない」
#マグダレーナ
「そして、それを探しだすには、休息は必要だ、シャルロット」
ジャン
「そういうこったなァ」
#マグダレーナ
「君たちには、休息を取ってから、私の警護についてもらう」
シャルロット
「判りました……寝不足で戦うなんて事も避けたいですしね」
#マグダレーナ
「……夜、人気のない場所に我々だけで行くか、」
ジャン
「人気のない処に姫さんと一緒に行くなんて中々悪くねえ展開だなァ」
ジャン
「しかも夜……」
エリカ
「……」 ぎゅむ。(踏>じゃん
ジャン
\ぎゃあああああ/
ソルティア
「あー、すみません、一応僕の意見も言っていいでしょうか……」
#マグダレーナ
「……と、すまない。私も気持ちが焦っているようだな」
ソルティア
「えぇと、軍の上層部に事件に関わりがある方がいるかもしれない、と言う事なんですが……これは、神殿への襲撃事件があった時から疑問に思っていたんです」
#マグダレーナ
「というと?」
ジャン
「へェ?」 じんじん
ソルティア
「その時事件に関わった人は、皆保守派の方でしたが……その時、行動に不審な点があると」
シャルロット
「それは……?」
ソルティア
「その不審な行動と言うのは、最近になって帝国との連絡馬車の管理に携わっていたと言う事です」
ソルティア
「ですが……兵と言うのは普通、命令があって動くものです。あれだけの人数が自主的に仕事を変えたと言うのは、不自然な気がしたんです」
ソルティア
「その場合、保守派の兵達を、連絡馬車の管理に携わるように命令を下した人物がいるはず……」
ソルティア
「事件が起こったタイミングで、事件に関わるような異動命令を出すなら……その人物が事件に関わりがあってもおかしくないと思ったんです」
#マグダレーナ
「それらの命令を出した人物か」
ソルティア
「勿論、不審に思われるのを承知で自主的に異動を申してで、その不審さが疑われぬうちに事件を起こす……そうユニットから指令を受けていれば、今の推測は無かったことになりますが」
ジャン
「っつーと……帝国にも公国にもいるってことになるか」
#マグダレーナ
「〈HRユニット〉ならば、それすらも可能にしてしまいそうだが……多くの人間が同時にそんな事を言い出せば、流石に不審がられてしまう」
ソルティア
「この推測が合っていた場合、その人物が帝国と繋ぎを取っていてもおかしくは無いと思いますね」
エリカ
「そういうのなら、調べればすぐ解るんじゃないですか? 要するに、人事担当の人が怪しい、ってことですよね?」
ソルティア
「そうかもしれない。ただ、それより更に上の人が、秘密裏にそういう異動命令を出すように干渉している可能性もあるから……」
ソルティア
「ただそれにしたって、軍と無関係な人が異動に物言いをつけて通るとは思いませんし。どこかは分かりませんが、軍か、更にその上の公国内に事件と関わっている人物がいるのではないか、と言う推測ですね……」
#マグダレーナ
「……一連の事件を開放派が引き起こしているのならば、言ってしまえば、軍、あるいは公国の上層に立つ人物が関与しているのは当然だ」
シャルロット
「上層……」 どうも、色々と引っかかる部分が多い
#マグダレーナ
「確かに、当時宰相閣下の訪問に際して異動は行われた」
#マグダレーナ
「だが、その人事命令には一応、保守派と開放派両方の数名が関わっている」
ソルティア
「人事には保守派も開放派も同じように関わっているんですか……短絡的にその人物を事件と関わりがあると断定する事は出来ませんね」
#マグダレーナ
「なるべく、不公平は少ないようにしなければならないからね。均衡を保つ事で、この2年間をやってきたんだ」
ソルティア
「はい。ですが、もしかしたら……ここから誰が関与しているのかを手繰る事は出来るかもしれません」
エリカ
「……」 うーん。
シャルロット
「その辺りは、そうですね。アランさん辺りに頼んでみましょう」
ジャン
「ンー、つっても」  「今回の件には中々繋がり難いな」
ジャン
「上層部にクロが居るであろうことは、まァ証拠が無くても可能性が高いことぐらい解ってきたしなァ」
#マグダレーナ
「……それに関しても、すぐにどうと言うのは難しいな。フェリシアに確認した上で、調査を行わなければならない」
ソルティア
「今回の件についての話ですと……そういった軍の上層の方が、試作や新型だと言って大型の兵器を偽装して持ち込む事、でしょうかね」
#マグダレーナ
「誰が関与しているかについては、今アランが公都で調査を進めてくれている」
シャルロット
「いやまあ……それはマグダレーナ様が目を通せば一発で見つけてしまいそうですし……?」
ソルティア
「その、こう言ってしまうと何ですが、上司に関わるなと言われると、関われないのが一般兵ですからね……」
ソルティア
「そうやって、周りに疑われないよう持ち込んでいるかも、と言う事ですね。マグダレーナ様が搬入されるもの全てをチェックしているなら、その危惧をする必要は確かにありませんけども」
エリカ
「……それは確かに、そうですね」 うちらだって依頼人がいらんことすんなと言ったらそれ以上のことはしづらいし。
#マグダレーナ
「カシュカーンに関しては、ね……。流石に公都までは手が回っていないよ」 >搬入
ソルティア
「でしたら、少なくともこの事でカシュカーンが兵器の被害に合う事は無さそうですね……」
シャルロット
「……でも、そうですね」 ううん、と首を横に振って 「そういう“兵士”の角度からの視野は忘れてはいけないですね」
ジャン
「視点、なァ……中々見るトコが多くて大変だわ」
ソルティア
「僕も兵士だった頃が長いですからねぇ……」 腕を組んで遠い目して。人生の三分の一は兵士や……
#マグダレーナ
「ともあれ、ありがとう。要確認ということで、君たちが休んでいる間にも、フェリシアに連絡しておこう」 アランにその辺もあらったってって言ってくれるだろう。
#マグダレーナ
「……他は、大丈夫だったかな」
ソルティア
「……こうなってくると、人手不足が深刻ですね、本当に。ギルさんに冒険者の派遣を頼んだ方がいいでしょうか……」 ため息つきつつ。
エリカ
「どうでしょう。そう簡単に派遣できる人がいるなら、その……」 私達が仲直りするしないでどうこうなんてことにはならなかっただろうしなあ、なんて。
ソルティア
「目星だけはつけておいて貰った方がいいかもね……腕前よりも、秘密を厳守出来る人である事の方が大事だし」
シャルロット
「あ、後で私もお話させていただけますか?」 >ふぇりしあとかあらん
#マグダレーナ
「ああ、構わない」
シャルロット
「聞きたいことがあったので。ありがとうございます」
#マグダレーナ
「休む前に掛けておくか? 今の時間は……ふたりともまだ活動しているだろう」 
シャルロット
「あ、そうですね。そうします」
#マグダレーナ
「では、兵士たちに案内させよう」 シャルロットは少し残ってくれ、と。
エリカ
「ええと、はい。解りました」 案内されます。
ソルティア
「ではすみませんが、失礼させていただきます、マグダレーナ様」 一礼して案内されていこう。
ジャン
「じゃ、先に行っとくぜ」
#マグダレーナ
「ゆっくり休んでくれ」

GM
さて、ふたりきりとなった部屋で、マグダレーナは手早くフェリシアに連絡を済ませる。
シャルロット
単に質問があったのだ
GM
あ、話したいのってどっち? 一緒に居た方がいい?>シャル
シャルロット
ん。こういうのはアランさんかなー。居ても居なくてもOK
GM
おk
#マグダレーナ
では、そのように頼む。アランには、こちらから連絡しておこう」 と、ひと通りフェリシアに報告してから通信を切って
#マグダレーナ
次に、アランにも同様の話をしますよ。
#マグダレーナ
「私からの報告は以上だが、シャルロットが君に話したい事があるそうだ。訊いてあげてくれるだろうか」
シャルロット
横で待ってます
#マグダレーナ
「ありがとう。では」 と、シャルロットに通信機を手渡します。
シャルロット
「ありがとうございます。アランさん?」 通信機を手にとって
#アラン(通信)
「おう、どうした」
シャルロット
「一つ聞きたいことがありまして」
#アラン(通信)
「どうしたどうした、改まって」
シャルロット
「あの、そちらの……ダーレスブルグのほうは、お変わりないですか?」
#アラン(通信)
「……ン、今んところは静かなもんだが、何か気になる事があるのか?」
シャルロット
「静か、というよりは……“何も変わっていない”かどうかがお伺いしたかったのです」
#アラン(通信)
「何も変わってない……ってのは、一体どういうことだ?」
シャルロット
「先の任で、私たちは呪素装置を破壊しています。……ですから、ある種の“変化”が無いか、少し気になっていたのです」
#アラン(通信)
「街並みも、空気も、特に変わったこたぁ無いな……。軍の奴らが慌ただしいのはもういつもの事……いや、少しだけ一部警備の巡回のルートが違ってたか、人数が多かったか?」
シャルロット
「巡回ルート……ですか。どうでしょう、アランさん。その様子をいくらかでも調査できませんか?」
#アラン(通信)
「できないこたぁないが、先に《響の楽園》に行く予定が入ってんだよな……」
#アラン(通信)
「やるとしても、陽が沈んでからになっちまうかも知れないぜ」
シャルロット
「あー……そういえばそうでしたか。じゃあ後回しでも構いません」
シャルロット
「変わっていなければ、最悪のケースも考えなければいけませんでしたが、変化はあったみたいですし」
#アラン(通信)
「最悪のケース?」
シャルロット
「ランベルトさんでも認知できていない別の呪素装置が他にある、とかそういう可能性です」
#アラン(通信)
「成程な」
シャルロット
「変わっているから無い、と言い切るのもいけませんが、疑いがいくらか晴れたかな、とも」
#アラン(通信)
「だが、呪素発生装置以外の何かがあるかも知れねえとは、お前も疑ってるんだろ?」
シャルロット
「……あの、私ってそんなに判りやすいですか? アランさんには前にも色々指摘されましたが」
シャルロット
思わず苦笑いしつつ
#アラン(通信)
「いや、そういう所の考え方は、地味に俺と似通ってたりもするんでな」
シャルロット
「もちろん、変化した何かというのは、新たな動きです。何が起こったかが判っている原因から発生した“変化”は、相手の動きを掴むキーだと思っています」
#アラン(通信)
「……成程ねェ」
シャルロット
「他の何かが無いか、時間が出来たら調査をお願いします。……すみません、色々とご面倒をおかけして」
#アラン(通信)
「そん代わり、死神とのドンパチは任せっきりな訳だしな。気にすんな」
シャルロット
「いえいえ。そちらは代わるといわれても代わる気がありませんので」 ぱたぱたと、相手に見えないのに手を振って笑う
#アラン(通信)
「あっちも執着してるみたいだが、お前も大概あっちが気になってんだなァ」
シャルロット
「なんででしょうね……判りませんが、そういう感情に理由がついてこないのも、人らしくて言いかと思います」
#アラン(通信)
「そうだな。なんでもかんでも行動に理由付けするのは、機械のするこった」
#アラン(通信)
「とりあえず、まずは遺跡を洗い直して、奴らの計画の次の段階のキーになるようなもんがないかから探って来る」
#アラン(通信)
「公都の中は、そのあとで勘弁してくれよ」 俺にも休息必要だし。
シャルロット
「ええ、お願いします。むしろ、無理しないで下さいね」
#アラン(通信)
「そりゃこっちの台詞だ。他の3人、特にエリカにはよく言っといてくれよ。今回に関しては、ソルティアの野郎もか」
シャルロット
「大丈夫ですよ、エリカさんもソルティアさんも、私よりは無茶をされませんし」 ぱたぱた
#アラン(通信)
「じゃ、他の3人に見張ってくれるようによく頼んどけ」
シャルロット
「そうします」 ふふっ、と笑って  「では。ご武運を」
#アラン(通信)
「おう。そっちもな」
#アラン(通信)
ぶつっ。
シャルロット
「ありがとうございました、マグダレーナ様」 切れた通信機をお返ししよう
#マグダレーナ
「ああ」 受け取って。 「私は最近、君を送り出して正解だったと、よく思うよ」 冒険者の世界に。
#マグダレーナ
「この短期間の間に、随分と逞しくなってくれた」
シャルロット
「へ? ……ど、どうしたんですか突然」
#マグダレーナ
「……いや、この前久しぶりに君に会ってから、ね」
#マグダレーナ
「たった二ヶ月で、そこまで成長出来ただけでも十分な事だ」 ちなみに今はキャンペ開始から合わせると9週間くらいだったはず。
シャルロット
「まだまだですよ。……まだ、やっとみんなと肩を並べられたかなって……そんな風に思えるようになったのが最近ですから」
シャルロット
「もっとです。もっと、色んな意味で強くなります」 ぐ、と拳を握り締めて
#マグダレーナ
「ああ、期待している。私も負けぬように精進し続けなければな」
#マグダレーナ
「シャルロットは、あまり覚えていないかも知れないが……父上も、天界で喜ばしく思っていらっしゃるだろう」
シャルロット
「ぁ……、ん、そうですね。そうだと、きっといい」 こく、と頷いて
#マグダレーナ
「このままだと、また話し込んでしまいそうだな」 苦笑して。 「そろそろ、お互いに休むとしようか」
シャルロット
「はい。また後ほどです」
シャルロット
ぺこり、と頭を下げて、そそくさと退室しよう
#マグダレーナ
その姿を見送って
#マグダレーナ
ファランダレスの《担い手》、か」 小さく、シャルロットが去った方向へ呟いた。

GM
では、夕暮れの駐屯地。
GM
休息を終えて、活動をし始めた君たちは、周辺警戒や準備をしながら、適度にマグダレーナと連絡を取り合っている、といった状況だ。
GM
多分今はジャンとエリカがマグ様のすぐ傍にいるのだろう。
シャルロット
「交代で休憩、ですか。まあ、常時マグダレーナ様に張り付く必要はないわけですしね」 ふぅ、と一息つきながら
ソルティア
「そうですね。夜になれば、皆で張り付いている必要があるでしょうが……」 戦闘時に使うアイテムを確認している。
シャルロット
「……ね、ソルティアさん」 くるくると周辺を見回して
ソルティア
「はい、何でしょう?」 顔を上げて
シャルロット
「今、二人きりのようです」 周辺に人気は無い。ちょっと小声なら、他にも聞き取れまい。
ソルティア
「?……あぁ。秘密のお話ですね」 一瞬考え込むが、思い当たる点があったのですぐに気付いて
シャルロット
「……」 何か話したい事があったのでは? と少し首を傾げて、返答を待つ
ソルティア
「……そうですね。どこから言おうか、少し迷いますが……」 頭を掻いて。 「そうですね。シャルロットさん、僕は幾つに見えますか?」 と自分の顔を指差して。
シャルロット
「え? ……外見だけで言うなら、私より少し年上……ぐらいではないでしょうか」 無論、色々聞くにもうちょっとは年上っぽいのだけれど
ソルティア
「えぇ、年上である事は間違いありません。僕は9年ほど前から、ずっとこの外見ですからね」
シャルロット
「きゅ、きゅうねん……? それに、ずっと同じって」
ソルティア
「そしてそれは、彼女……ルナティアも同じです」 窓の外へ浮かぶ夕日に目を向けて。
シャルロット
「……あの。同じと言うのは」 一応、言葉にして聞きたい
ソルティア
「……僕は人間じゃありません。ナイトメアと呼ばれる種族です」 窓から視線を外して、そのまま整理していたアイテム群へ落とす。
シャルロット
「……ナイト、メア」
ソルティア
「知っているのはアカシャと、ギルさんとエルシオーネさんのようなごく少数です。……気付いている方は他にもいるかもしれませんけどね。誰も言及せずにいてくれます」
シャルロット
「……」 困ったように笑う
ソルティア
「……今この時に言うか、少し迷いました。突然言われても、困るでしょうからね……今のシャルロットさんのように」 いつもよりどこか苦そうな、困ったような笑顔を浮かべて。
シャルロット
「……あの」 おそるおそる、手を上げて質問、という姿勢
ソルティア
「……はい、何でしょうか」 わずかに並べられたアイテム群から視線を上げる。
シャルロット
「そんなに……その、なんていうのでしょう。二人っきりじゃないと、いけないようなお話、でした?」 なんでこんな神妙なのか、と困った顔で
ソルティア
「……広めるような話ではありませんからね。それに、エリカちゃんには聞かせられない話ですから」
シャルロット
「それはもちろん……穢れは忌むべきものです。ですが仲間のエリカさんやジャンさんも、のけ者じゃないとダメだったんですか?」
ソルティア
「ジャンさんは、まだ秘密があるようですからね。お返しです」 少し楽しそうに笑い。 「でも、エリカちゃんには……」 だが、その楽しそうな顔もすぐに暗くなる。
シャルロット
「ソルティアさんはソルティアさんです。前ならともかく、“今”の私たちであれば、構わないと思っていましたが」
ソルティア
「……エリカちゃんは、一般人です。良くも悪くも。本当は冒険者なんてせず、市井で暮らしていて当然の子です」
シャルロット
「……そう……ですね」 その辺りは、なんとも苦い
ソルティア
「……見ていたでしょう? 彼女は身分の高い方に会う度に緊張の度合いが増してます。……本来、そういう方に会うような人ではないんですよ」
ソルティア
「ですが、彼女には事情があり、そして才能があった。……この場合は、不幸にも、というべきでしょうかね」 少し顔を伏せて。
シャルロット
「……はい」 深くは踏み込めないところだ。頷くしかない
ソルティア
「ただでさえ最近動揺する事の多い彼女です。そして僕は、彼女や妹のモニカちゃんとは、長い付き合いがあります。冒険者になるきっかけを作ったのも僕ですし、慣れない彼女と出来るだけ一緒に行動出来るように努めてきました」
ソルティア
「彼女とは、冒険者以上の、長い“隣人としての付き合い”があるんですよ。その隣人が……忌むべき存在だと知った時、彼女がどうなるのか、どうするのか、僕には予測出来ません」
シャルロット
「……大事にしているんですね、ソルティアさん。きっと、私には出来ない形の友情だと思います」
ソルティア
「……彼女に嫌われたくない、と言う僕自身の打算もありますけどね。故郷を出て、根無し草として暮らしてきた僕にとっては、初めてのお隣さんですからね」 困ったように笑い。
シャルロット
「安心してください、ソルティアさん。何も変わらないなんて約束はできませんが、そこを嫌うなどということは断じてありませんから」
ソルティア
「……ありがとうございます。そう言ってくれると思っていたからこそ、シャルロットさんには話すつもりになったんですよ」 いつもより少し控えめな微笑を浮かべて。
シャルロット
「ですが……同類憐れむというか、知らずそういった感情が混じってしまうかもしれません。それはご容赦ください」 同じような笑みを浮かべてほほをかく
ソルティア
「はは、そうですね。そうやって正直に言ってくれた方が僕も気楽です」
ソルティア
「いつかエリカちゃんが、その事を飲み込めるようになれば、話してもいいと思います。ですがそれは今ではない。そう言う事です」
シャルロット
「ええ。ご協力しますよ……仲が悪くなるのは、いいことではありません」
シャルロット
「その日まで、秘密は守らないといけませんね」 大事な秘密です
ソルティア
「あぁ、ジャンさんに秘密にしてるのはただの当て付けですから。そっちにも秘密にして含み笑いでもしてやってください」 オチ担当です。
シャルロット
「そうですね。そういう意地悪なら、きっと赦してくださいます」
シャルロット
「私も、忌避された忌み子みたいなものですから。ええ。そんなの、生きていくのに関係が無いんだって一緒にぶっとばしてやりましょう」 ぐ、っと拳を握り締めて、前につきだす
ソルティア
「……えぇ、そうですね。出来るならルナにも、それを知ってもらいたい」 こちらも握りこぶしを作って、コツンと合わせる。
シャルロット
「それを教えに行くんですよ、私たちが。さ、戻りましょうか。ジャンさんがエリカさんを怒らせる前に」
ソルティア
「それはもう手遅れだと思いますけどね」 と肩を竦めて。 「足の指が潰れる前に、と言うのなら可能かもしれませんが」 よいしょとアイテムを整えて立ち上がり。
シャルロット
「あはは……操霊魔術で指を生やしていただかないと」
ソルティア
「………」 本当はまだ不安な事があるのだ。自分の望みがルナの願いと全く沿わないものなのではないかと。自分より目の前の少女の方が、長く寄り添って生きた彼女の事を知っているのではないかと。
ソルティア
「それだけの術者を見つけるのは大変ですねぇ……」 でも、それもまた今言う事ではない。心の中に収めておくだけで。
ソルティア
そんな不安を押し隠して、無駄口を叩きながら部屋を出て行くのだ。

GM
同日、18時。
GM
陽が沈み、街を行く人々も殆ど居なくなって来た頃、アラン・ディーリアスは一人、《響の楽園》に居た。
GM
開放派の監視の目を縫って、呪素発生装置や〈HRユニット〉の生産区画、及びその周辺をもう一度洗い直していたのだ。
GM
そして彼はようやく、今までに誰も立ち入った事のないであろう区画に到達した。あくまで、彼の“味方”である人間は、という注釈が付くが。
GM
部屋のコンソールを操作し、更に部屋をくまなく漁る。
GM
数分後、彼の手にはいくつかの資料と、ディスプレイには不可思議な巨大装置の画像。
GM
それを、ゆっくりと読み解いていく。魔動機術の専門家ではないが、彼も多少魔動機文明(アル・メナス)の知識は持っている。
GM
途中から、資料に書かれた言語は魔動機文明語ではなく、慣れ親しんだ交易共通語へと変わっていく。
#アラン
「……呪素発生装置の性能強化に、呪素増強装置〈HRユニット〉の開発」
#アラン
綴られていた単語をひとつひとつ噛み締めるように口に出し、その内容を頭に叩きこんでいく。
#アラン
「人間の洗脳、呪素発生装置の効果範囲拡大の動物実験……」
#アラン
シャルロットたち4人が携わった一連の事件の詳細が、アランの口から発されていく。そして……。
#アラン
「以下、計画の最終段階の要である〈虚啓示禄〉について記す……
#アラン
「〈虚啓示録〉は、〈HRユニット〉と、呪素発生装置の両方の特性を併せ持ち、呪素を摩耗する事なく発生させる事が可能である」
#アラン
「……〈虚啓示録〉にも、〈HRユニット〉と同様の役割を果たす媒介が必要となるが、今回の場合、それは公国軍に……おいおい」
#アラン
読み進めていくごとにアランは目を瞠って、驚愕の表情を浮かべる。
#アラン
言葉を発する事がなくなり、そこから先の文章は目だけで追い、瞬時に内容を理解していく。
#アラン
「……ああ、そうか。どうも妙だと思ってたが、そういうことかよ」
#アラン
吐き捨てるように言ってから、アランは懐から通信機を取り出した。
#アラン
手早く操作、発信を行い、通信機を耳に当てる。
#アラン
「…………」 片足で何度も地面を叩きながら、発信先の相手が出るのを待つも、一向にその気配はない。
#アラン
それどころか、通信機からは「ガー……」「ザザッ……」と言ったノイズばかりが響いてくる。
#アラン
「くそ、フェリ公には繋がんねえか……!」
#アラン
「とりあえず、公都に居る奴に伝えねェと」 次の発信先はジェラルドに、ギル。公都に居るであろう、彼が信頼を置ける人物に通信を飛ばしていくが、どれもノイズが響くばかりで、通信が不可能な状態だ。
#アラン
「駄目、か。繋がらねェんなら、こうしちゃいられねえ……!」 通信機を懐にしまい込み、取得した資料の内、持ち出しが容易なものを回収する。
#アラン
「……この後、シャルロットからのあれも調べて、バッカスのおっさんにもいろいろと聞かなきゃなんねェってのによ」
#アラン
ぶつぶつと文句を垂れながらも、彼は全速力で来た道を引き返しはじめた。